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難解な症例を推理せよ!
James C. Pile , Thomas E. Baudendistel , Brian Harte (編者) / 徳田 安春 (監訳) / 日経BP
商品情報
内容
臨床推論能力を飛躍的に向上させるには、日常の診療、カンファレンス、そして自己学習での工夫をすることが大事である。
その自己学習に役立つ臨床推論ケーススタディー集として、Journal of Hospital Medicine誌の好評連載「Clinical Care Conundrum」から、臨床推論レベルの高いケースを厳選。
難解なケースを推論者の思考過程にはコモンな疾患の診断も含まれていますので、日常診療での推論能力向上に役立ちます。
序文
はじめに
7年あまり前のこと。Journal of Hospital Medicine誌の創刊プランが着々と進行するなか、われわれ3人は初代編集長のMark Williams博士から、難解な臨床症例を段階的に解説するようなシリーズを考えることを任された。つまり、Williams博士の言葉を借りれば、「指導医が研修医向けに行うモーニング・カンファレンスのように」症例を徐々に説明していくのである。最終診断は最後まで伏せおく。「難解な症例を推理せよ!(Clinical CareConundrum)」という謎解き形式にすることで、読者に自ら仮説と鑑別診断を立てさせ、なじみのない症例について論じる熟練医師のコメントと読者自身の考えを比較してもらう。その上で診断を明かし、その症例の鍵となる特徴を見直しながら簡潔に考察していこうというのだ。われわれはこの任務を喜んで引き受け、その後の数年間、当初われわれ自身が予想したよりもはるかに多くの時間を費やして努力してきた。その努力の大半は、各難問の著者らとの関係を深め、幾度も推敲を重ね、原稿を練り上げる手伝いをするために注がれてきた。ときには、われわれ自身が共著者となって投稿することもあった。この「難解な症例を推理せよ!」シリーズでは経験豊かな著者らの原稿を取り上げてきたが、経験の浅い著者の場合にはわれわれも一緒に取り組み、掲載されたときの誇らしい気持ちを共に味わってきた。
われわれはこの「難解な症例を推理せよ!」シリーズを誇りに思っており、そのなかでも特に優れたものを本書にまとめられたことをとても栄誉に感じている。本書の最初の章では、Etchells医師、Shojania医師、Redelmeier医師ら3人が、臨床における推論と認知エラーについて専門家の立場から執筆している。本書に掲載した症例はどれも難解であり、読者の診断上の推論スキルを高めてくれるだろう。これらの症例を、どうか読者の所属医療機関で教材として使用していただきたい。
「難解な症例を推理せよ!」シリーズは、愛情に支えられながら築き上げられてきた。多くの人の支援がなければ、このような成功は収められず、未発表のまま終わっていた症例もあったことだろう。支えてくださった方々に、この場を借りて感謝申し上げる。なかでもMark Williamsの先見性、ユーモアのセンス、尽きることのない長年のサポートがなければ、このシリーズの成功はなかった。また、Journal of Hospital Medicine誌の敏腕編集長Phaedra Cressにも感謝したい。その貢献ぶりは見事としか言いようがない。編集者として絶えずわれわれを支え、力づけてくれているAndy Auerbachにも同様に感謝している。そして、忘れてならないのが、Sanjay SaintとGurpreet Dhaliwalである。様々な形で「難解な症例を推理せよ!」シリーズに大きく貢献してきてくれた両氏に、心よりお礼申し上げる。
本書を楽しんでいただきたいが、それ以上に、この本があなたの患者にとって有益なものになることを願っている。
2013年1月1日
Jim Pile, MD
Brian Harte, MD
Tom Baudendistel, MD
目次
1章 序論:病院医学における臨床診療の難解な症例について
2章 病院医療における診断の安全性を高める:「難解な症例」は有用か?
3章 難症例を解き明かす
4章 中年の危機
5章 情報を選び出して診断を下す
6章 発疹に対する性急な決定
7章 100年前の物語
8章 3度目の正直
9章 解かれた結び目
10章 遅くてもしないよりはまし
11章 既存の枠の中で考える
12章 もうたどり着いたか?
13章 際立った特徴
14章 好機を逃した結果
15章 見えてはいても、考えが至らない
16章 心臓の変化-気持ちを切り替えろ
17章 木を見て森を見ず
18章 骨の痛み
19章 除外診断
20章 リストを作って2回確認する
21章 ウェブの網で捕まえる:電子診断
22章 全ての情報を活用する
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書籍情報
- ISBN:9784822200046
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2015年5月
- 電子版発売日:2015年10月16日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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