メカニズムから見る 吸入デバイスのピットホール

  • ページ数 : 184頁
  • 書籍発行日 : 2016年10月
  • 電子版発売日 : 2017年11月24日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

豊富な写真と解説でデバイスのメカニズムを知り正しい吸入療法を!

気管支喘息やCOPD患者の高齢化が進む中、使いやすく設計されたはずの吸入デバイスに隠れている思わぬピットフォール(誤操作)を知ることで、良好なコントロールに導きます。指導に役立つ必携書!

序文

なぜ、ピットホールなのか

英語のPitfallの翻訳は「落とし穴」であり、これをカタカナ表記すれば、"ピットフォール"です。"ピットホール"ではないのです。私が言う"ピットホール"とは、患者吸入指導に対する思いを織り込んだ言葉です。患者にとって吸入薬は、内服薬と比較してあまり好ましい治療法でなく、できれば避けたい、止めたい、もともとネガティブなイメージの治療法と言えます。なぜでしょうか? 吸入薬には専用の吸入器具(吸入デバイス)があり、それぞれ独自の吸入手技操作法があり、患者はそれを習得して正しく実施しなければ、効果的な薬剤量の吸入が得られないことがあるからです。簡便な内服薬と比べ、本来煩わしい治療法なのです。特に高齢患者では吸入手技の誤操作が多く、その落とし穴のために、治療上不可欠な薬剤にもかかわらず、吸っているつもりで吸えていなかったり、自己判断で休薬してしまったりするケースが非常に多く見られます。このようなネガティブなイメージがある吸入療法に対し、患者の指導中に、誤操作という印象の悪い言葉を使うこと自体がさらにネガティブなイメージを増し、反対にアドヒアランスの低下を招いてしまいます。そのため著者は、患者に対し誤操作という強い表現でなく、"ピットホール"とカタカナ表記した、より柔らかく、より軽く、より容易に克服できる"ささいな穴"のイメージを持つ言葉を用いています。

ピットホールが生じる原因はデバイス側のみにあるのでしょうか? デバイスの欠点や欠陥でしょうか? 私は患者の吸入指導中にそう思ったことは一度もありません。なぜなら、ほとんどの患者は正しく操作できるのに、ある患者だけが誤ってしまい、しかもその誤るところは患者ごとに異なるからです。ピットホールは、それまでできていたのにもかかわらず、治療経過中のある時から突然生じるものもあります。その理由として、ピットホール発生の原因の多くは、むしろ患者の加齢現象、癖、個性、性格、生活スタイルといった様々な要因で生じるからです。ピットホール克服の道は、この患者の要因を知ることが、第一歩です。そして、デバイスごとに発生する、典型的な、あるいは特徴的なピットホールを熟知し、患者吸入指導の中でそのパターンが発生しないかを見ながら行うことで、短時間で効率的な指導が可能となります。本書の目的は、デバイスのメカニズムを知り、ピットホール発生の母地を把握することです。

吸入指導とは、製薬企業がおのおの独自に作成している吸入手技操作の手順書(吸入指導箋)に沿って、単に吸入手技操作の順番を説明していくことを言うのでしょうか?この指導法は確かに最初の導入時に必ず行うべき重要な過程ですが、有効な吸入指導法となると、そうとは言えません。ピットホールの発生は減らず、この指導法には疑問が残ります。ピットホール克服の道は、ピットホールそのものを見ること。デバイスの特徴とメカニズムを熟知した上で、「患者をよく見て、患者の話をよく聴き、そして、理解できるようによく話す」ことが要になります。その思いの詰まったものが、一般社団法人 吸入療法アカデミーのトレードマークである、"3猿マーク"なのです。


2016年10月

大林 浩幸

目次

第1章 患者さんは吸入薬を本当に吸えていますか

喘息・COPDの吸入指導に8つの盲点

●喘息治療の主役は吸入デバイス

●COPD治療でも吸入デバイスは必須

●プライマリーケア領域には多くのCOPD患者が潜む

●なぜガイドライン通りに治療していても症状が改善しないのか?8つの盲点を知ろう

盲点1 吸入指導は吸入手順の説明だけではない

盲点2 医療者の常識にとらわれてピットホールに気が付かない

盲点3 吸入薬は処方しても吸入デバイスを「処方」していない

盲点4 ピットホールは吸入デバイスの添付説明書の隙間にもある

盲点5 メーカーごとに異なる用語に混乱

盲点6 患者にピットホールを指し示そう

盲点7 吸入指導は対面を避けましょう

盲点8 診断に迷ってデバイス選択に迷う

第2章 デバイスのメカニズムから見たピットホールと吸入指導のポイント

ディスカス

ディスクへラー

エリプタ

タービュヘイラー

ツイストへラー

【Case Study 1】

ブリーズへラー

ハンディへラー

レスピマット

【Case Study 2】

スイングへラー

ジェヌエア

【Case Study 3】

加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)

第3章 吸入指導に役立つデバイス関連の豆知識

デバイス選択にも役立つトピックス

キャップを侮るなかれ

キャップが開けにくくなるピットホール

吸入操作前には必ず残量を確認する指導を!

カウンターがゼロになると動かなくなるデバイス

患者さんの吸気流速を測定して吸入デバイスの選択に役立てよう

吸入練習器(トレーナー)を吸入指導に活用しよう

ドライパウダー製剤かエアゾール製剤か、使い分けのポイント

末梢気道の喘息炎症を探る新しい検査法

ステロイド吸入後の鼻孔呼気は花粉症にも効果あり

吸入後のうがいは何回するの?

「うっかりドーピング」にならないために

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書籍情報

  • ISBN:9784822200978
  • ページ数:184頁
  • 書籍発行日:2016年10月
  • 電子版発売日:2017年11月24日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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