日経DIクイズ 服薬指導・実践篇10

  • ページ数 : 164頁
  • 書籍発行日 : 2008年10月
  • 電子版発売日 : 2012年2月11日
5,133
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商品情報

内容

OTC薬・後発品のクイズも登場!
薬剤師と患者の対話を題材にしたクイズを読み解くうちに臨床薬学の知識や服薬指導法が自然と身につきます。
電子書籍版では、収録薬剤名からの今日の治療薬へのリンク参照、目次・索引リンク、串刺し検索などを搭載し、より立体的に参照いただけます。

序文

発刊に当たって

1999 年に初めて世に出た『日経DIクイズ 服薬指導・実践篇』ですが、現場の薬剤師の厚い支持を受けて毎年発行を続けた結果、おかげさまで第10巻を数えるまでになりました。第1巻の発行当時、30.5 %にすぎなかった医薬分業率は、今や60 %に迫る勢いです。この間、薬剤師の悲願であった薬学教育6年制が実現し、調剤を実施する薬局は医療法で「医療提供施設」と明確に位置付けられました。一方で、医療サービスはますます高度化・専門化しており、医療の担い手である薬剤師に求められる知識も、幅広くかつ深くなってきています。

本書は、そんな時代に活躍する薬剤師にとって最適な服薬指導の学習書です。薬局窓口での薬剤師と患者との対話を題材にしたクイズを解くことにより、実践に即した臨床薬学知識に加え、“服薬指導力”が自然と身に付くように編集してあります。

本書には、薬局・薬剤師向け月刊誌『日経ドラッグインフォメーション』の2007年10月号から2008年9月号に掲載した「日経DIクイズ」48題(うち24題は有料版の『日経DI Premium』のみに掲載)に、書き下ろし12題を加えた計60 題を収録しました。また、第9巻で好評を博した「別冊索引集」を今回も用意、第5巻から第10巻までを通じて診療科目別・疾患別にクイズを検索することが可能になっています。さらに、専門医が疾患ごとに処方の流れとそこに至るまでの考え方を解説する「症例に学ぶ 医師が処方を決めるまで」も6 本掲載し、幅広いテーマを取り上げました。

『日経DIクイズ 服薬指導・実践篇』の新作が発行されるたびに、過去の巻を欲しいという声をお寄せいただきますが、残念ながら第1巻から第4巻までは既に絶版となっております。これは、時の経過に伴う治療体系の変化、薬剤の適応症の変更、新たな副作用報告、新薬の登場などにより、一部のクイズがクイズとして成立し得なくなったための措置であり、ご理解いただきますようお願いいたします。なお、第5巻以降はしばらく販売を続ける予定です。

本書の編集は、『日経ドラッグインフォメーション』編集部の中西奈美が中心になって行いました。最後になりましたが、日ごろより多大なご協力をいただいている「日経DIクイズ」執筆陣の方々、および「医師が処方を決めるまで」を快くご執筆いただいた方々に厚くお礼申し上げます。


2008年 10月

日経ドラッグインフォメーション編集長
田島 健

目次

症例に学ぶ 医師が処方を決めるまで

1 かぜ症候群
ウイルスが原因の大半を占める
抗菌薬の使用は限定的に

2 花粉症
病型と重症度に応じ薬剤を選択
効果や副作用の個人差に注意

3 頭痛
5種類のトリプタンを使い分け
片頭痛予防にはCa拮抗剤

4 緑内障
眼圧が正常な緑内障が大多数
薬の副作用によるものにも注意

5 パーキンソン病
年齢・合併症を考慮し薬剤選択
患者のQOL確保を目指す

6 虚血性心疾患
抗血小板剤が薬物療法の基本
冠危険因子のコントロールも重要

日経DIクイズ

1 喘息の姉弟に出されたロイコトリエン拮抗剤

2 ぎょう虫卵検査で陽性反応が出た小児

3 嘔吐を繰り返す小児に出された抗てんかん剤

4 アトロピン点眼剤が処方された理由

5 ドライシロップ2剤の混合の適否

6 プロトピック軟膏の刺激感を抑える薬とは

7 AD/HD治療薬の依存性を心配する母親

8 外用剤による光線過敏症を心配する患者

9 コロネル投与中の抗菌剤の服用時点

10 クローン病に大建中湯が出された理由

11 妊娠に気付かず片頭痛治療薬を服用した女性

12 新しいED治療薬の服用時期と心臓への影響

13 コデインリン酸塩が処方された外傷患者

14 女性が服用してはいけない抗潰瘍剤

15 ビタミン剤を追加された関節リウマチ患者

16 流産を繰り返す女性に出された頭痛薬

17 尿酸降下剤と併用してよいOTC頭痛薬とは

18 朝寝坊患者に出されたビタミン剤

19 点眼剤変更後に起こった目周囲のかぶれ

20 点眼剤の冷蔵保存を忘れたら

21 ピロリ除菌時のラクトフェリン摂取がもたらす効果

22 1日1回の吸入でよい新しいステロイド剤

23 OTC水虫薬の効果を心配する患者

24 メルカゾールが処方されたバセドウ病患者

25 子宮内膜症に処方された新しいホルモン剤

26 ARBが処方された脂肪性肝炎患者

27 睡眠時無呼吸症候群に出された喘息薬

28 口腔乾燥症の治療薬が変更された理由

29 ぶどう膜炎患者に検査薬が処方された理由

30 アレルギー体質に適した点眼剤の後発品は

31 耳鳴りに向精神薬が処方された理由

32 指先の痛みに白内障治療薬が処方された理由

33 肩腱板への石灰沈着を防ぐ薬剤とは

34 プロペシアを服用している前立腺肥大症患者

35 αグルコシダーゼ阻害剤が変更された理由とは

36 スタチンの服用意義を尋ねる脂質異常症女性

37 経腸栄養剤による脚気を心配する患者

38 肺癌患者に漢方薬が処方された理由

39 ビスホスホネート製剤が中止された理由

40 2型糖尿病患者に開始されたインスリン療法

41 SSRIに気分安定剤が追加された理由

42 サリドマイドを薦められた多発性骨髄腫患者

43 糖尿病性網膜症を予防する薬剤とは

44 モルヒネの依存性を心配する患者家族

45 食塩感受性高血圧に適した降圧剤とは

46 晩酌が欠かせない不眠症患者に出された薬

47 腎障害のため処方が変更された高血圧患者

48 胸焼けに胃薬が処方された骨粗鬆症患者

49 オプソがオキノームに変更された癌患者

50 緑内障手術の効果を持続させる薬とは

51 COPD患者にマクロライドが出された理由

52 抗生物質と養命酒との飲み合わせ

53 脳梗塞後の誤嚥性肺炎を予防する薬剤とは

54 夜間頻尿患者に利尿剤が処方された理由

55 硝酸系貼付剤が出された帯状疱疹後神経痛

56 SU剤が処方された呼吸器感染症患者

57 抜歯後にNSAIDsが処方された患者

58 喘息薬を服用中の男性に出されたニューキノロン

59 SNRI中止後に処方されたMAO阻害剤

60 胃腸薬を処方された甲状腺疾患患者


索引(疾患名、薬剤名)

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書籍情報

  • ISBN:9784822211240
  • ページ数:164頁
  • 書籍発行日:2008年10月
  • 電子版発売日:2012年2月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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