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「OTCメディケーション」虎の巻 第3版
泉澤 惠 (監修) / 日経ドラッグインフォメーション (編) / 日経BP
商品情報
内容
主要450製品をカラー写真で紹介。「要指導医薬品」の症状の程度・部位に応じた成分や剤形の比較・選択のポイント、チェックすべき併用薬や禁忌疾患も網羅。
薬剤師によるOTC薬カウンセリング販売において、必須の知識とノウハウを網羅した実践テキストです。
序文
はじめに
家伝薬に端を発するOTC薬(要指導医薬品・一般用医薬品)は、私たちの健康を支えてくれる生活必需品として古くから慣れ親しまれてきました。過去の歴史を振り返ると、そこには、病気を治すだけでなく、養生の手助けもしてくれる先人の知恵が込められています。
しかし、OTC薬は使い方を誤れば思わぬ副作用を引き起こす危険性をはらんでいます。最近では、医療費抑制や規制緩和の流れの中で、医療用医薬品に使われていた成分を含むスイッチOTCや、医療用としての使用経験を経ずに市販用として開発されたダイレクトOTCが次々と市場に登場しています。今後、OTC薬の取り扱いには、適正使用を視野に入れたリスクコミュニケーションの実践と、効果的な情報伝達が必要になるでしょう。
一般用医薬品は2009年、「生活者が薬剤師等から提供された適切な情報に基づき、自らの判断で購入し、自らの責任で使用する医薬品」と初めて定義されました。さらに、13年6月に政府が発表した成長戦略には、「一般用医薬品等の適正使用に関する助言や健康に関する相談、情報提供を行う等、セルフメディケーションの推進のために薬局・薬剤師の活用を促進する」ことも盛り込まれました。一方で14年6月には、一般用医薬品のインターネット販売を認める改正薬事法(現・医薬品医療機器等法)が施行されました。生活者のOTC薬へのアクセスが容易になった今、販売経路にかかわらず、薬剤師や登録販売者には、より一層のカウンセリング能力が求められるようになったといえます。
本書は、薬局・ドラッグストアに患者さんがOTC薬を求めに来た場面を想定し、短い時間の中で、個々に合ったOTC薬を選択するための方法を3ステップでまとめた実践マニュアルです。薬効群ごとに、OTC薬の主な配合成分を解説した上で、患者さんの訴えからOTC 薬の適応となる症状を見極め、症状やニーズに合った成分・剤形を選択し、禁忌や相互作用などから避けるべき成分をチェックする方法を示しました。また、要指導医薬品の販売時に特に注意すべきポイントも詳説しています。本書がチーム医療の一員としてセルフメディケーションのサポートを日々実践する現場の薬剤師の方々や、「OTCメディケーション」(OTC薬による治療)という新しい薬剤師職能の確立への一助になれば幸いです。
最後に、本書の執筆に当たり、情報収集にご協力いただいた臨床医の方々、日本大衆薬工業協会(JSMI)、欧州大衆薬協会(AESGP)をはじめ製薬会社の関係諸氏、そして日本におけるOTC薬の存在意義を唱え励まし続けてくださった恩師の先生方、日経BP社の担当者諸氏に心からお礼を申し上げます。
2014年12月
日本大学薬学部薬事管理学研究室
泉澤 惠
目次
はじめに
参考文献
■総論
今なぜ「OTCメディケーション」なのか
薬剤師がOTC薬販売に取り組む手順と心構え
添付文書と外箱情報はこう活用する
有害事象を防ぐための情報提供
医薬品販売制度 法令順守のポイント
■かぜ薬
チェックポイント
かぜ症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■解熱鎮痛薬
チェックポイント
頭痛を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■鎮咳去痰薬
チェックポイント
咳を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■鼻炎用薬
チェックポイント
鼻炎症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■催眠鎮静薬
チェックポイント
不眠症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■鎮暈薬
チェックポイント
乗り物酔い薬を求める人へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■胃腸薬
チェックポイント
胃腸症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■止瀉・整腸薬
チェックポイント
下痢症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■便秘薬
チェックポイント
便秘症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■しみ・肌あれ・口内炎用薬
チェックポイント
口内炎症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■痔疾用薬
チェックポイント
痔の症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■頻尿治療薬
チェックポイント
頻尿の症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■外用消炎鎮痛薬
チェックポイント
肩凝り・腰痛・筋肉痛を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■水虫・たむし用薬
チェックポイント
水虫症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■スキンケア用薬
チェックポイント
乾燥肌(ドライスキン)を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■湿疹・皮膚炎用薬
チェックポイント
皮膚の痒みや湿疹を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■点眼薬
チェックポイント
目の症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■育毛・発毛剤
チェックポイント
薄毛・脱毛を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■滋養強壮剤
チェックポイント
疲労を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■禁煙補助薬
チェックポイント
禁煙を希望する患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■足のむくみ改善薬
チェックポイント
足のむくみを訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■月経前症候群(PMS)治療薬
チェックポイント
PMS症状を訴える患者へのアプローチ
商品の使い分けと特徴
■主要製品の成分早見表
かぜ薬
解熱鎮痛薬
鎮咳去痰薬
鼻炎用薬
催眠鎮静薬
鎮暈薬
胃腸薬
止瀉・整腸薬
便秘薬
しみ・肌あれ・口内炎用薬
痔疾用薬
頻尿治療薬
外用消炎鎮痛薬
水虫・たむし用薬
スキンケア用薬
湿疹・皮膚炎用薬
点眼薬
育毛・発毛剤
滋養強壮剤
禁煙補助薬
足のむくみ改善薬、月経前症候群治療薬
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書籍情報
- ISBN:9784822231996
- ページ数:392頁
- 書籍発行日:2014年12月
- 電子版発売日:2015年10月16日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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