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- イラストベーシックシリーズ イラスト耳鼻咽喉科 第4版
商品情報
内容
※最新版『イラスト耳鼻咽喉科 第4版増補』も販売中です。
好評書の第3版発行以来,8年ぶりの改訂.特に進歩の著しい耳領域の診療についてup dateし,最新知見を盛り込んだ.各項目別にわかりやすいイラストと説明とを見開きで配置し,理解を得やすいように配慮されている.医学部学生にはミニマムであり,パラメディカルの学生にはマキシマムのレベル,他科医師にはレジビオンに役立つ1冊.
序文
序文
宮崎医科大学耳鼻咽喉科学教室の開講と同時に赴任して今年で10年を経過した.此の間,極めて限られたスタッフで教育と臨床と研究の3 つの仕事に懸命に取り組んできた.研究は自分の専門分野である耳科学のみに限定するとしても,臨床と教育に関しては否応なしに一人で耳鼻咽喉科領域全部をカバーしなければならなかった.
特に学生の教育に関しては,耳鼻咽喉科全域を充分にカバーするだけの講義時間が取れないことから,枝葉を切りつめて要点のみをしっかりと把握させること,解剖,生理そして病理など既に基礎医学で学んだことを生かして耳鼻咽喉科疾患を理解させること,また単なる断片的な知識の詰めこみではなく,相互に関連付けながら論理的な思考過程を踏んで理解を深めることで,臨機応変に活用出来る生きた知識を与えようと努力してきた.
全項目を取りこぼし無く効率的に講義するためには一定の教科書を使い,スライドを多用すると便利である.しかし講義は死んだものになりがちである.そこで出来るだけ独自のノートを作って自分の手で図や表を黒板に書くことにした.図や絵を書くことは自分の趣味でもあり,如何に図示したら正しく容易に理解させることが出来るか工夫を凝らした.こうして10年間,耳鼻咽喉科全域にわたって同じテーマを繰り返し講義してきたが,その間に講義内容は多くの取捨選択を繰り返しながら一定のレベルに固まってきたように思う.
一方,最近は新しい教科書の出版ラッシュの感がある.しかしながら目覚ましい進歩を展開しつつある耳鼻咽喉科学の現状は, もはや一人の教授がその全てをカバーすることを不可能としてしまった.そのために現在では教科書でも分担執筆が常識となっている.日進月歩の各領域を間違いなく記載するためには当然の対策であろう.
このような趨勢に逆らうように文光堂から単著による本書の執筆を依頼された.各項目別にイラストと説明とを見開き2 ページに納めてしまおうというのである.以前,同じ様式でイラスト耳科手術を出版しているので,その企画が気に入ったことと,上述のように全領域をそれなりに工夫して講義していることなどから,向こう見ずにも承諾してしまった.その結果が本書である.
先日『望ましい医学教科書とは』という某教授の論説を読んだ. 幾つか条件の中に,単著であること,図と文章が近くにあること,分り易い図であること,教科書なのか参考書なのか,また対象読者層,目的,性格を明確に限定してあること,などが挙げられていた.本書はこれらの条件を充たしていると思うが,対象,目的,性格に関して述べるとすれば,医学部学生にはミニマムであり,パラメディカルの学生にはマキシマムのレベルを想定して執筆したものである.他科医師にはレビジオンに役立つかもしれない.
森満 保
(宮崎医科大学耳鼻咽喉科学教室開講10 周年を記念して)
目次
Ⅰ.耳科学
A.解剖と生理
1.聴器の発生
2.外耳
3.中耳
4.内耳(1)
5.内耳(2)
6.側頭骨の解剖
7.伝音系の聴覚機構
8.内耳での感音機構
9.聴神経と聴覚中枢路
10.前庭
11.三半規管
12.半規管の生理
13.前庭神経の中枢路
B.聴器の検査法
1.外耳道,鼓膜の視診
2.耳管の機能検査
3.耳のX線検査
4.耳のCT検査
5.耳のMRI検査
C.聴覚検査法
1.音叉検査
2.純音聴力検査(1)
3.純音聴力検査(2)
4.語音聴力検査
5.レクルートメント検査
6.自記オージオメトリー
7.他覚的聴力検査 コンピュータ加算聴力検査
8.新生児・3歳児聴力検査
9.インピーダンスオージオメトリー
10.耳小骨筋反射測定
11.耳鳴検査法(標準耳鳴検査法1993─耳鳴研究会)
12.聴力検査フローチャート
13.音と騒音
D.平衡機能検査法
1.前庭脊髄反射系の検査
2.前庭眼反射系の検査(1)
3.前庭眼反射系の検査(2)
4.前庭眼反射系の検査(3)
E.耳科疾患各論
1.耳介の疾患
2.外耳道疾患
3.外耳と中耳奇形
4.鼓膜疾患
5.鼓膜の病的な所見
6.滲出性中耳炎
7.急性(化膿性)中耳炎
8.特殊型の急性中耳炎
9.慢性中耳炎
10.中耳真珠腫(1)
11.中耳真珠腫(2)
12.中耳炎合併症
13.中耳手術
14.鼓室形成術
15.耳硬化症
16.内耳炎,迷路炎
17.メニエル病(1)
18.メニエル病(2)
19.半規管の疾患
20.突発性難聴
21.音響性難聴,圧急変性難聴
22.耳毒性薬物中毒
23.老人性難聴
24.側頭骨骨折
25.耳科領域腫瘍
F.顔面神経
1.顔面神経
2.顔面神経麻痺の検査
3.顔面神経麻痺
G.人工内耳
Ⅱ.鼻科学
1.外鼻の解剖
2.鼻腔の解剖(1)
3.鼻腔の解剖(2)
4.副鼻腔の解剖
5.翼口蓋窩
6.鼻・副鼻腔の生理機能
7.嗅覚
8.鼻腔の検査法
9.鼻・副鼻腔の検査
10.嗅覚検査
11.鼻・副鼻腔の単純X線検査
12.鼻・副鼻腔のCT,MRI検査
13.外鼻疾患
14.鼻中隔疾患(1)
15.鼻中隔疾患(2)
16.鼻出血(1)
17.鼻出血(2)
18.顔面骨外傷
19.鼻腔疾患(1)
20.鼻腔疾患(2)
21.鼻アレルギー(1)発症機序
22.鼻アレルギー(2)診断
23.鼻アレルギー(3)治療
24.副鼻腔炎(1)
25.副鼻腔炎(2)
26.副鼻腔炎(3)
27.副鼻腔の手術
28.鼻・副鼻腔特殊疾患と合併症
29.鼻・副鼻腔,顔面の良性腫瘍,胞性疾患
30.鼻・副鼻腔の悪性腫瘍(1)
31.鼻・副鼻腔の悪性腫瘍(2)
Ⅲ.口腔・咽頭科学
1.顔面・口腔の発生
2.口腔の解剖
3.口腔の生理機能(1)
4.口腔の生理機能(2)
5.唇裂(兎唇),口蓋裂
6.口腔の炎症性疾患
7.口腔の腫瘍性疾患
8.舌疾患
9.唾液腺疾患(1)
10.唾液腺疾患(2)
11.咽頭の解剖
12.咽頭の生理機能とその異常
13.扁桃とその生理的,病的肥大
14.口蓋扁桃の急性炎症性疾患
15.慢性扁桃炎
16.扁桃病巣感染症
17.咽頭疾患
18.咽頭の腫瘍性疾患(1)
19.咽頭の腫瘍性疾患(2)
20.睡眠時無呼吸症候群
Ⅳ.喉頭科学
1.喉頭の解剖(1)
2.喉頭の解剖(2)
3.喉頭の解剖(3)および生理
4.喉頭の検査
5.喉頭・頸部のCT,MRI検査
6.反回神経麻痺
7.喉頭の疾患(1)
8.喉頭の疾患(2)
9.気管切開術
10.喉頭癌(1)
11.喉頭癌(2)治療
Ⅴ.気管・食道科学 頸部外科学
1.気管・気管支・食道の解剖と生理
2.気管・食道の検査法
3.気道異物
4.食道異物
5.気管・気管支疾患
6.食道の疾患
7.慢性嚥下障害
8.頸部解剖
9.頸部疾患(1)
10.頸部疾患(2)
11.甲状腺
12.甲状腺の腫瘍性疾患
13.頸部郭清術
14.頸部郭清術の後遺症と対策
15.頭頸部腫瘍手術後再建術
Ⅵ.音声・言語科学
1.音声言語障害(1)
2.音声言語障害(2)
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書籍情報
- ISBN:9784830633287
- ページ数:0頁
- 書籍発行日:2012年3月
- 電子版発売日:2020年3月25日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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