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心臓血管外科研修医コンパクトマニュアル[動画付き]
高知大学医学部心臓血管外科 (著) / 渡橋 和政 (監) / メディカ出版
商品情報
内容
心臓血管外科治療はますます高度になっていくうえに、内科的な薬物治療の知識も不可欠である。研修医にとって複雑な疾患・治療の概念をつかみ、臨床能力を高めるコンパクトでわかりやすい一冊。手術手技やエコー画像も動画でたっぷり見られる。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文
序
教室の心臓血管外科チームが全員参加で作り上げた『心臓血管外科研修医コンパクトマニュアル』をお届けできることは,私にとってこのうえない喜びです.
循環器外科の治療成績は飛躍的に向上し手術死亡も数%以下となりましたが,高齢や多様な既往歴や薬物治療などハンディを伴う治療が増える一方,より安全で確実な治療が求められています.心臓血管外科を修練する若手には,コアとなる知識や考え方は効率よく習得し,早く応用力を高める段階に進んでほしいと思い,このマニュアルを作製しました.
治療成績が術者依存からチームの総力に左右される形となり,医療スタッフも病態や治療をしっかり理解しておくことが不可欠です.また成績向上に伴い術後フォローアップも長期となり,経過中に他疾患で治療を要する機会も増えています.かかりつけ医にとっても日々進歩する心臓血管外科に関する最新情報が必要で,それを提供することは外科医の大切な役割です.本書は研修医マニュアルと銘打っていますが,手術を支援してくださる多くの方にとっても簡便なリソースとなるでしょう.
本書では,所見や症候の機序や治療の考え方も盛り込み,イラストを多 用して理解しやすく工夫しています.エコーはすでに理学的所見の一部であり,必須の臨床技能として,本書ではエコー画像による評価を大幅に取り入れました.また手術や検査画像など動画が理解を助けるものは,Web サイトで閲覧可能としました.重要用語には英語表記を加え,臨床現場で用いる略語や頻用薬剤の情報・写真を巻末にまとめました.携行しやすいようポケットサイズとし,さらに携帯端末などでどこでも利用可能な電子書籍版も合わせ上梓しております.
本書作成にあたり,快く執筆を分担いただいた関連施設の先生方,当院薬剤部に,この場をお借りして感謝いたします.
執筆者一同,本書が多くの方に役立つことを願ってやみません.
2013年11月
高知大学医学部外科学(外科二)講座
渡橋和政
目次
・序
・執筆者一覧
・WEB 動画の視聴方法
【Ⅰ 循環器治療の基礎知識】
<A> 研修医としての心得
(1)患者,家族とのつきあい
(2)陥りがちな過ち
(3)紹介医に対する礼儀
(4)カルテと修練
<B> on-site 評価
(1)はじめに
(2)問診
(3)症候
(4)視診
(5)聴診
(6)打診
(7)触診
(8)バイタルサイン
(9)超音波検査
(10)on-site 所見の統合
<C> 特殊検査
(1)血液検査
(2)胸部X 線
(3)心電図
(4)経胸壁心エコー法
(5)経食道心エコー法
(6)CT
(7)心臓核医学検査
(8)カテーテル検査
<D> モニター
(1)心電図モニター
(2)経皮的酸素飽和度モニター
(3)観血的動脈圧モニター
(4)肺動脈カテーテル
<E> 基本的処置・手術手技
(1)針糸と縫合,結紮
(2)その他の手術器械と基本手技
(3)中心静脈穿刺
(4)胸腔穿刺・胸腔ドレナージ
(5)心嚢穿刺・心嚢ドレナージ
<F> 心血管手術のルーチン
(1)術前準備
(2)手術のセットアップ
(3)手術の基本原則
(4)皮膚切開~体外循環
(5)体外循環離脱
(6)閉胸
(7)術後創管理
(8)感染対策
<G> 体外循環
(1)体外循環とは
(2)人工心肺装置の構成
(3)回路充填(プライミング)
(4)灌流量と灌流温
(5)脳分離体外循環(選択的脳灌流)
(6)完全体外循環と部分体外循環
(7)体外循環中のモニター
(8)心筋保護法
(9)体外循環の合併症と予防・対策
<H> 輸血
(1)同種血輸血
(2)術前自己血貯血
(3)術中自己血回収
<I> 術後ICU 管理
(1)目標
(2)ICU 入室時のモニタリング
(3)循環管理
(4)呼吸管理
(5)血液浄化
(6)凝固/線溶の管理
(7)ドレーン出血
<J> ペーシング治療
(1)一時ペーシング
(2)植込み型ペースメーカ
(3)植込み型除細動器
(4)心臓再同期療法
【Ⅱ 循環器疾患の病態と治療の実際】
<A> 救急初療,集中治療
(1)心肺蘇生
(2)経皮的心肺補助
(3)大動脈内バルーンパンピング
<B> 多発外傷
(1)多発外傷の特徴と診断
(2)大動脈損傷
(3)大静脈損傷
(4)心挫傷
(5)腹部外傷
<C> 虚血性心疾患
(1)虚血性心疾患の特徴
(2)虚血性心疾患の治療
(3)冠動脈バイパス術の適応
(4)冠動脈バイパス術の実際
(5)急性心筋梗塞
(6)陳旧性心筋梗塞
(7)虚血性心疾患手術後患者の管理
<D> 弁膜症
(1)心臓弁のはたらき
(2)弁膜症とは
(3)外科治療の対象
(4)大動脈弁狭窄
(5)大動脈弁逆流
(6)僧帽弁狭窄
(7)僧帽弁逆流
(8)三尖弁逆流
(9)感染性心内膜炎
(10)心房細動
(11)弁膜症の術後の生活と注意点
<E> 先天性心疾患
(1)心臓発生と各疾患の体系
(2)分類
(3)手術概説
(4)心室中隔欠損症
(5)心房中隔欠損症
<F> 大動脈瘤
(1)大動脈瘤の種類
(2)症状,診断
(3)手術適応
(4)治療
(5)上行~弓部大動脈瘤
(6)下行~胸腹部大動脈瘤
(7)腹部大動脈瘤の治療
(8)その他の大動脈瘤
<G> 大動脈解離
(1)病態
(2)大動脈解離の病型分類と治療方針
(3)症状,診断
(4)体表エコーによるスクリーニング
(5)術前CT 評価
(6)手術方法
(7)術中管理,方針決定
(8)退院後のフォロー
<H> 肺塞栓
(1)病態と症状
(2)原因
(3)診断
(4)深部静脈血栓症
<I> 末梢動脈疾患
(1)動脈の解剖
(2)閉塞性動脈硬化症
(3)閉塞性血栓性血管炎
(4)急性動脈閉塞(塞栓症,血栓症)
<J> 末梢静脈疾患・リンパ浮腫
(1)下肢静脈の構造と働き
(2)下肢静脈瘤
(3)静脈うっ滞症候群
(4)リンパ浮腫
【付録】
・頻用薬剤一覧
・略語一覧
・索引
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書籍情報
- ISBN:9784840445771
- ページ数:342頁
- 書籍発行日:2013年12月
- 電子版発売日:2014年3月7日
- 判:B6変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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