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- 携帯エコーを使った「超」身体所見 [動画付き]
商品情報
内容
今後身体診察の一部となりうる携帯エコー。
本書はまず、身体所見を復習しつつその限界に触れ、もし携帯エコーがあったらどんな情報が加わるか、エコーの有無で経過がいかに変わるかをシナリオ風に紹介。一冊で処置や応用、携帯エコーの限界まで迫ります。
電子版では、本文を読みながらその場で該当の動画を視聴できます。
序文
はじめに
身体診察は医師が習得すべき必須技能で、間接所見という限界はあるものの在宅医療や地域医療、救急の初療では患者の状況を把握するおもな情報源です。2010 年にスマートフォンサイズの携帯エコーが登場したとき、「おもちゃ」と冷ややかな反応もありましたが、これらの領域からは熱い視線が送られました。たとえおもちゃでも、体内の可視情報が「ゼロ」とは比較にならないのです。
近年、病院でも高齢者や種々の既往疾患、抗血小板療法などの背景をもつ患者が増加し、判断や処置の些細なトラブルが命取りとなりかねない状況のもと、従来以上に確実な情報が必要となってきました。一方、大動脈解離など重篤な疾患でも、治療の好機を失わなければ救命率は9割以上と治療成績が向上し、初療での判断が予後を左右する段階に達しました。私自身も日常診療や救急で手間をかけてもエコーを持ちこみ、より正確な情報と的確な判断が得られることを経験してきました。携帯エコーの登場で手間とメリットのジレンマが解消し、今後携帯エコーは身体診察の一部になると確信しています。「身体所見を超える」と「超音波診断」をかけ「" 超" 身体所見」と名づけました。
本書では、まず1 章で身体所見を復習しつつその限界に触れ、もし携帯エコーがあったら(これを「もしエコ」と名づけました)どんな情報が加わるかをまとめます。2 章では携帯エコーの有無(もしエコ)で経過がいかに変わるかをシナリオ風に紹介します。3 章では処置への応用に触れ、4 章では携帯エコーで見える限界に迫ります。もちろんチャンピオンデータですが、おもちゃでもこの程度は見えるのです。「もしエコ」では、2 章で示したように若手が中堅医師の診断を凌駕しかねません。ぜひ先輩方も新たな必須技能として「" 超" 身体所見」をマスターしてほしいと思います。
本書が一つのきっかけとなって身体診察のレベルが全体的に向上し、結果として患者さんのメリットとなれば、これに勝る喜びはありません。
2014年12月
渡橋 和政
目次
・はじめに
・Web 動画の視聴方法
【1章 「超」身体診察 もし身体診察にエコーがあったら】
◆A 頸部、頭部、上肢の診察
◆B 心臓の診察
◆C 肺、胸部の診察
◆D 腹部の診察
◆E 四肢の診察
【2章 「超」症候診断 もし症候診断にエコーがあったら】
◆A 血圧低下の症候診断
◆B 失神、意識障害の症候診断
◆C 呼吸困難、酸素化障害の症候診断
◆D 胸背部痛の症候診断
◆E 腹痛の症候診断
◆F 尿量減少の症候診断
◆G 発熱の症候診断
◆H 下肢痛の症候診断
【3章 治療・処置で使えるエコーの「技」 もし処置にガイドエコーが使えたら】
◆A 経鼻胃管挿入のガイドエコー
◆B 導尿のガイドエコー
◆C 中心静脈穿刺のガイドエコー
◆D 胸腔穿刺・腹腔穿刺(ドレナージ)のガイドエコー
◆E 肺理学療法におけるエコーモニター
【4章 携帯エコー使いこなし術 基本の「き」 もし携帯エコーを使ったことがなかったら】
◆A 携帯エコーとは
◆B モード、プリセット、パネル設定
◆C 身体診察とエコーの関係
◆D エコーの基本テクニック
◆E 頭頸部の基本走査と基本画像
◆F 胸部の基本走査と基本画像① 心尖部走査・胸骨傍走査・心窩部走査
◆G 胸部の基本走査と基本画像② 胸骨上走査・上行大動脈走査・肋間走査
◆H 腹部の基本走査と基本画像① 右肋間走査・右肋弓下走査
◆I 腹部の基本走査と基本画像② 心窩部走査・左肋間走査・恥骨上走査・下腹部走査
◆J 四肢の基本走査と基本画像
・参考文献
・索 引
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書籍情報
- ISBN:9784840453288
- ページ数:228頁
- 書籍発行日:2015年2月
- 電子版発売日:2015年9月11日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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