- m3.com 電子書籍
- CIRCULATION Up-to-Date Books06 心カテがうまくなる考えかた
商品情報
内容
マニュアルだけではわからない思わぬ一手を51のハナシで紹介。
限られた症例経験のなか、今の環境のなかでどうすれば上達できるのかといった姿勢、心構え、自分なりの方法論(=考えかた)が学べます。
CIRCULATION Up-to-Date Booksシリーズ
序文
はじめに
「心カテがうまくなるには?」というタイトルで執筆してみませんか? とお話をいただいたのは、2013 年の初夏の頃だったでしょうか。何でも、「ASDとPFO」という研修医の先生向けに書いた総説をご覧になった編集者の方が、私の文章をおもしろいと思ってくださったようです。それならばとお引き受けしたにもかかわらず、なかなか筆が進まずにいました。なぜなら、自分のことを「心カテがうまい」とは思っていないからだということに気づきました。さらに、「なるべく色々なテクニックをご紹介ください」と念を押され、なおさら筆が進まなくなってしまいました。なぜなら、私がみなさんにお伝えできる「テクニック」なんて、そうはありません。お恥ずかしい限りです。
私の師匠だった朝倉靖先生は、それこそテクニックの宝庫でした。おそらく朝倉先生のPCI で助手をした数は私がいちばん多かったのではないでしょうか。それに、私は恵まれていました。当時の慶應義塾大学病院ではライブが行われていたこともあり、多くの名手と呼ばれる先輩の助手に付いて、さまざまな"考えかた"や"スタイル"を目の当たりにできたのです。鈴木孝彦先生、玉井秀男先生、加藤修先生、斉藤滋先生、土金悦夫先生、上田欽造先生、木村剛先生、いま思い出してもわくわくするような経験でした。また、米国で心カテをしていた頃は、米国の医療、米国の医師のインターベンションを見て、見習うべきことと、見習わないほうがいいことの両方を実感しました。こうした数多くの見聞をもとにして現在の自分のスタイルがあるのだと思います。
そう考えると、若手の先生方に自分のスタイルをお伝えするのも、少しは役に立つことがあるのかなと思い、勇気を奮い起こして書いてみます。もしかしたら私のスタイルは精神論が多いかもしれませんが、そこはご容赦ください。
2015年1月
慶應義塾大学医学部循環器内科講師
河村 朗夫
目次
【第1章 こころがまえ】
<01> とにかく視る
<02> 大事なのは症例数じゃない
<03> 胃が痛くなるほど戦略を練る
<04> スケッチを描く
<05> Festina lente
【第2章 技術論】
<06> 大腿動脈の穿刺―左手でも刺せなきゃ!―
<07> 診断用カテーテルは美しくなきゃ
<08> 心カテのフォーム論
<09> 整理整頓―料理人との共通点―
<10> カテーテルのエンゲージ―ガイドワイヤーをうまく使おう―
<11> RCAのガイドカテーテル使用法
<12> ガイドカテーテルがどうしても入らないとき
<13> ワイヤー操作の基本―心臓のリズムに合わせて―
<14> ワイヤー操作の基本―小さく動かす―
<15> それは腕が悪いんじゃない、道具の選択が悪いんだ
<16> バルーン取り扱いのコツ
<17> ステントのマーカーチェックは念入りに
<18> 永遠のテーマ―分岐部病変―
<19> 徹底的に右心カテーテル
【第3章 合併症】
<20> 怖い後腹膜出血―Femoral angioのススメ―
<21> Radial approach全盛ですが
<22> 大動脈の金平糖サイン
<23> 止血デバイスの功罪
<24> 冠穿孔を考える
<25> カテをやればおしまいってか?
【第4章 私とASDとPFO】
<26> ASDとPFOは違う
<27> ASDとPFOの臨床的な意義
<28> ASDとPFOを治すとしたら
【第5章 精神論】
<29> カテーテルから手を離すな―玉井先生の教え―
<30> 「前へ」
<31> ムンテラの極意
<32> 自分の親だったら
<33> 「大丈夫です」って言ってますか?
<34> 笑顔にコストはかからない
<35> モンスターペイシェントがやってきた!?
<36> 術者として
【第6章 私をかたちづくるもの】
<37> リラックス
<38> 90歳の平均余命
<39> 医者も芸者も河原乞食
<40> 太っ腹な指導
<41> 漢方薬
<42> ベトナムでのカテーテル
<43> ボリビア
<44> 馴れ
<45> 自信のある治療をしたか
<46> 臨床医として行くと心に決めて留学へ
<47> 米国上陸後
<48> 多言語国家
<49> 米国医療の善し悪し
<50> 米国の教育法―私は旅客機ではなくジェット戦闘機のパイロットを育てたい―
<51> 夢は叶う
・索引
・著者紹介
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:17.0MB以上(インストール時:37.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:68.0MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:18.1MB以上(インストール時:45.2MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:72.4MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784840453622
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2015年3月
- 電子版発売日:2015年4月17日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。
※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。