完全版 新生児・小児ME機器サポートブック

  • ページ数 : 296頁
  • 書籍発行日 : 2016年3月
  • 電子版発売日 : 2016年9月23日
4,180
(税込)
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商品情報

内容

トラブルにはワケがある!困った時の必携書!

医療事故や感染、慢性肺疾患などの新生児・小児が陥りやすい合併症をいかに防止するべきかについて、最新の知見や情報を駆使して懇切丁寧に詳述。
便利なME機器を安全かつ効果的に使いこなすためのすべてがこの一冊に詰まっています。

序文

はじめに~3 つの「き」~

『赤ちゃんにやさしい使い方がわかる 新生児ME 機器サポートブック』が 発売されたのは2006 年1 月で、ちょうど10 年後に、この改訂版の発刊にたど り着くことができました。

10 年という月日の中で、医療の進歩とともに筆者の経験と知識が膨れ上が り、伝えたいことで頭がいっぱいになりました。

本書のタイトルに「小児」も含めたように、内容の幅を広げました。また、 「完全版」とあるように、伝えたいことを思う存分書かせていただきました。 サブタイトルは、「きほん・きづく・きわめる─ 3 つの"き"で使いこな す!」です。

この本は単なるマニュアル本ではありません。というより、使い方にはあま り触れていませんので、マニュアル本ではありません。まず、医療機器がどう いう理由で使用されるのかという基本的概念を理解して、知らないで使ってい ることがどれだけ怖いことなのかに気付いてほしいと思います。医療機器は患 者さんに害を与えることもある代物だとわかると、この怖さを克服するために 勉学に励むことになると思うのです。勉強して知識を増やし、最終的には医療 機器を極めて、使いこなすことができれば、そこにこの本の最大の意味があり ます。

筆者の思いは、患者さんやご家族に、安全・安心・適正な医療を提供できる ようになってほしいということです。この3 つが提供できなければ、最良の医 療にはなりませんし、高度医療にもつながりません。 ぜひ、基本を知り、怖さに気付き、医療機器を極めて、そして使いこなして ください。


2016 年1 月

総合母子保健センター愛育病院臨床工学科臨床工学技士長 松井 晃

目次

・推薦のことば 埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター長 田村正徳

・推薦のことば(初版) 元 埼玉県立小児医療センター副病院長 大野 勉

・はじめに~3つの「き」~

【第1章 モニタリングのための機器】

(1)心拍・呼吸モニタ

◆心電図モニタの使い方と読み取りのコツ

◆呼吸モニタの使い方と電極装着


(2)パルスオキシメーター

◆パルスオキシメーターの測定原理

◆「酸素」を理解しよう

◆パルスオキシメーターの装着とトラブルシューティング


(3)経皮酸素・二酸化炭素モニタ

◆経皮モニタの測定原理とキャリブレーション

◆電極膜の交換とセンサの装着


(4)体温計

◆体温計の特徴と測定部位

◆体温測定での注意点とトラブルシューティング


(5)血圧計

◆非観血式血圧計

◆観血式血圧計


(6)呼気二酸化炭素モニタ(カプノメータ)

◆カプノグラムの見方とサンプリング方式

◆カプノグラムの有用性

【第2章 治療のための機器】

(1)輸液ポンプ・シリンジポンプ

◆点滴の基礎知識

◆輸液ポンプの原理と取り扱いの注意点

◆シリンジポンプの原理と取り扱いの注意点

◆輸液ポンプ・シリンジポンプと血圧

◆輸液ポンプ・シリンジポンプトラブルシューティング


(2)保育器

◆赤ちゃんの体温調節機能の特徴

◆閉鎖型保育器の仕組み

◆温度・湿度・酸素濃度

◆その他の保育器

◆保育器の使い方

◆保育器のトラブル対策


(3)光線療法器

◆黄疸が発生する仕組み

◆さまざまな光線療法器と注意点


(4)吸引器

◆吸引器の仕組み

◆特徴に沿った吸引器の選定と安全確保


(5)低圧持続吸引器

◆電動式・中央配管式低圧持続吸引器の原理

◆電動式・中央配管式低圧持続吸引器の取り扱い手順

【第3章 呼吸を助けるための機器】

(1)医療ガスと関連機器

◆医療ガスの性質と安全な提供方法


(2)酸素療法関連装置

◆酸素流量計と酸素・空気ブレンダ

◆酸素濃度計と酸素コントローラー

◆さまざまな酸素療法

◆高流量鼻カニューレ療法


(3)ネブライザー

◆吸入療法の目的と機種の選択

◆吸入器の消毒・洗浄


(4)用手式換気装置

◆流量膨張式バッグと自己膨張式バッグ

◆流量膨張式バッグの特徴

◆自己膨張式バッグの特徴


(5)人工呼吸器

◆人工呼吸器が必要となる病態

◆新生児・小児の呼吸の特徴と人工呼吸・自発呼吸の違い

◆人工呼吸器の換気様式

◆人工呼吸器の仕組みとPCV による制御

◆人工呼吸器の換気モード(1):CPAP

◆人工呼吸器の換気モード(2):CMVとIMV

◆人工呼吸器の換気モード(3):自発呼吸に同期するPTV

◆人工呼吸器の換気モード(4):HFO

◆非侵襲的陽圧換気(NPPV)

◆経鼻的持続性気道内陽圧(nasal CPAP)

◆陽陰圧体外式人工呼吸(BCV)

◆一酸化窒素(NO)吸入療法

◆低酸素換気療法

◆グラフィックモニタ


(6)加温加湿器

◆加湿と加温

◆加温加湿器の設定

◆加温加湿器設定の指標

◆さまざまな状況に応じた加温・加湿

◆加温加湿器のトラブルシューティング


・参考文献一覧

・索引

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書籍情報

  • ISBN:9784840453714
  • ページ数:296頁
  • 書籍発行日:2016年3月
  • 電子版発売日:2016年9月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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