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- まるごと やりなおしのフィジカルアセスメント
商品情報
内容
現場で忙しい看護師が、イラストでどこの何を見るべきかが一目でわかり、チャートによってどういった場合にはどのように判断するべきかがわかる、復習や確認に使える「見てわかる」フィジカルアセスメントの本である。
現場でよくある勘違いや間違いの例を挙げ、実践で役立つ内容となっています。
序文
看護師が実施するフィジカルアセスメントは、医師が行う診察のように、病気を診断するために行うものではない。情報収集、アセスメント、看護診断、看護計画、実施、評価という一連の看護過程で必要な行為という位置付けにある。こうしたアセスメントは、病気そのものではなく対象の健康状態を査定するもので、ヘルスアセスメントと呼ばれることもある。フィジカルアセスメントには、インタビューを通して査定する問診と、客観的な観察法である視診、触診、打診、聴診のフィジカルイグザミネーションがある。これらのアセスメント技術を身に付け、実際の臨床場面で使いこなすことによって、より良い看護を提供することが可能になる。
看護教育ではフィジカルアセスメントが重要視され、多くの大学や専門学校などで演習を取り入れた教育が行われている。しかし、現役の看護師のなかには、苦手意識をもつ者も多く、触診や打診をすることが特別の看護行為であるかのような印象を与えている現状もある。アセスメントの一つひとつの技術は決して難しいものではない。繰り返し実施することによって身に付けることが可能で、特別な看護行為でもない。重要なのは、そこから得られた所見をどのように看護に活かせるかである。
本書は、『ナースビーンズsmart nurse』の増刊号として発刊されていたものを再編集したものである。この増刊号の評判は高く、何度か版を重ね今回の単行本化となった。内容は、単にフィジカルアセスメントの基本を解説しているだけでなく、臨床で活用しやすいものになるよう努めた。現場で忙しい看護師が、イラストでどこの何を見るべきかが一目でわかり、チャートによってどういった場合にはどのように判断するべきかがわかる、復習や確認に使える「見てわかる」フィジカルアセスメントの本である。また、現場でよくありがちな勘違いや、間違いの例を挙げ、読者の知りたい「本当のところはどうなの?」に応えられる内容になっている。
現場の多くの看護師に本書を手にしてもらい、臨床実践に役立ててもらえたら幸いである。
2015年8月
山口大学大学院医学系研究科保健学系学域教授 山勢博彰
目次
・はじめに
【1章 フィジカルアセスメントのおさらい】
◆1 フィジカルアセスメントの目的と方法
◆2 フィジカルアセスメントの基本手技
【2章 「全身状態」から見る イラスト・チャートでわかる 正常・異常の見極めかた】
◆1 外観・外皮のアセスメント
◆2 頭頸部のアセスメント
◆3 胸部のアセスメント
◆4 循環器のアセスメント
◆5 呼吸器のアセスメント
◆6 腹部のアセスメント
◆7 筋骨格系のアセスメント
◆8 神経系のアセスメント
【3章 「急変症状」から見る チャートでわかる 急変時のアセスメント】
◆1 ショックのアセスメント
◆2 意識障害のアセスメント
◆3 頭痛のアセスメント
◆4 呼吸困難のアセスメント
◆5 胸痛のアセスメント
◆6 腰背部痛のアセスメント
◆7 腹痛のアセスメント
◆8 下痢・下血のアセスメント
◆9 嘔吐・吐血のアセスメント
◆10 痙攣のアセスメント
◆11 運動麻痺のアセスメント
◆12 体温異常のアセスメント
◆13 熱傷のアセスメント
◆14 外傷のアセスメント
【4章 「術後・疾患」から見る チェック表・チャートでわかる 対象別のアセスメント】
◆1 チェック表で見る 術後のアセスメント
(1)開頭術後
(2)開胸術後
(3)開心術後(人工心肺使用)
(4)開腹術後
(5)内視鏡下手術(胸腔鏡、腹腔鏡)
◆2 チャートで見る 疾患別のアセスメント
(1)脳卒中
(2)呼吸不全
(3)心不全(急性期と慢性期)
(4)慢性腎不全(透析患者)
(5)糖尿病
(6)化学療法中
(7)熱中症
(8)せん妄と不穏
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書籍情報
- ISBN:9784840454476
- ページ数:212頁
- 書籍発行日:2015年10月
- 電子版発売日:2016年4月28日
- 判:AB判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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