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- ペリネイタルケア2016年新春増刊 聞きたいことはこれ! 一問一答で疑問を解決 胎児・母体・新生児の急変時対応 Q&A99
商品情報
内容
現場でよく発生する問題を一問一答にしており、これを読めば異常時に素早く動けるようになるはず! 各疾患の病態生理の説明付きで、知識を補足・整理できます。オールカラーで写真や図が見やすく分かりやすいのも特徴。深掘りのQ&Aで、アドバンス助産師・研修医にも役立つ一冊です!
序文
はじめに
わが国では年間約100万件の分娩がありますが、周産期医学が発達した現在でも、最も避けたい母体死亡は0ではなく年間40~50件存在します。また、重大な結果に至らない(ニアミス)症例はその数倍~数十倍はあると思われます。
今まで正常に経過していた母体や胎児が、正常を逸脱し疾患を発症します。しかし、その経過で何かしらのサインを出している可能性は高く、そのサインに気付き早期に対応することで、少しでも良い結果を得たいものです。また、万が一発症した場合には、素早く対応することが重要になります。
現在では、産科合併症、分娩合併症、新生児合併症、母体救急疾患など種々の疾患に対する知識を多くの書籍から得ることが可能になりました。しかしながら、その知識をうまく使えているでしょうか?知識は"使ってなんぼ"です。そのためには、その知識をうまく整理、理解する必要があります。
本増刊の企画意図は、今持ち得る知識を使える知識に変えることです。そのために、疾患をただ解説するのではなく、実地臨床で感じる疑問を切り口にし、Q&A形式でエキスパートに分かりやすく説明していただきました。この増刊が、実際に周産期スタッフの役立つツールにならんことを祈念します。
昭和大学医学部産婦人科学講座准教授 松岡 隆
目次
・はじめに
・編集・執筆者一覧
【第1章 胎児の急変】
<01 産科医に聞く胎児心拍数モニタリングと胎児機能不全>
◆Q1 ドクターコールすべき胎児心拍数モニターの所見は?
◆Q2 モニターを着けるタイミング・外すタイミングは?
◆Q3 モニター装着時の注意点は?
◆胎児機能不全の病態生理
<02 常位胎盤早期剥離>
◆Q4 常位胎盤早期剥離を疑うべき胎児心拍数モニターの所見は?
◆Q5 早剥を疑うべき母体臨床症状は?
◆Q6 早剥を疑った場合に行うべき検査とその評価は?
◆Q7 切迫早産との鑑別ポイントは?
◆常位胎盤早期剥離(早剥)の病態生理
<03 子宮内感染症(臨床的絨毛膜羊膜炎)>
◆Q8 子宮内感染症を疑うべき胎児心拍数モニターの所見は?
◆Q9 子宮内感染症を疑うべき母体臨床症状は?
◆Q10 投与すべき抗菌薬と使用上の注意点は?
◆子宮内感染症の病態生理
<04 臍帯下垂・臍帯脱出>
◆Q11 臍帯下垂・臍帯脱出を疑うべき胎児心拍数モニターの所見は?
◆Q12 臍帯下垂・臍帯脱出を起こしやすい症例は?
◆Q13 臍帯下垂と臍帯脱出を発見したら、まずやるべきこと、やってはいけないことは?
◆臍帯下垂・臍帯脱出の病態生理
<05 微弱陣痛・過強陣痛>
◆Q14 子宮収縮薬(オキシトシン・プロスタグランジン)の特徴と使用上の注意は?
◆Q15 過強陣痛を疑うべき胎児心拍数モニターの所見は?
◆Q16 過強陣痛のときにはまず何をすべきか?
◆Q17 遷延分娩や薬剤による陣痛促進の分娩で注意すべきことは?
◆微弱陣痛・過強陣痛の病態生理
<06 回旋異常>
◆Q18 回旋異常って何? どういう分娩が回旋異常を起こしやすい?
◆Q19 回旋異常の内診所見を取るコツは?
◆Q20 回旋異常の診断に超音波検査はどのように使えばいい?
◆Q21 回旋異常と産道裂傷との関係は?
◆回旋異常の病態生理
<07 児頭骨盤不均衡(CPD)>
◆Q22 分娩前に児頭骨盤不均衡を疑う情報は?
◆Q23 分娩進行中に児頭骨盤不均衡を疑う所見は?
◆CPDの病態生理
<08 肩甲難産>
◆Q24 巨大児を疑わせる情報は?
◆Q25 肩甲難産のときに行うべき処置は?
◆Q26 肩甲難産で娩出した児のチェックすべき項目は?
◆肩甲難産の病態生理
【第2章 母体の急変】
<09 救急専門医に聞く母体急変時の初期対応>
◆Q27 母体急変に気付くために、何に注意すべきか?
◆Q28 母体急変の初期対応で、まずすべきことは?
◆Q29 ショックに対応したルート確保・輸液とは?
◆Q30 産科危機的出血時のコマンダーの役割とは?
◆救急救命医から産科スタッフへのアドバイス
<10 救急看護認定看護師に聞く母体急変時の初期対応>
◆Q31 母体急変時に準備する物品は?
◆Q32 母体急変時にどう動けばよい? ドクターやスタッフへの連絡、人員招集はどうする?
◆Q33 母体急変時に求められる産科スタッフの役割とは?
◆Q34 シミュレーション教育、その意義と効果とは?
<11 産婦人科専門医に聞く妊婦蘇生法>
◆Q35 心肺停止における初期対応とは?
◆Q36 妊婦の心肺停止に対して行うCPRのポイントは?
◆Q37 質の高いCPRとは?
◆妊婦が心肺停止に陥る病態生理
<12 産褥出血(1)>
◆Q38 産褥出血の4Tとは?
◆Q39 ショックインデックスとは?
◆Q40 産科危機的出血とは?
<12 産褥出血(2)>
◆Q41 弛緩出血を起こしやすい症例の特徴は?
◆Q42 子宮頸管裂傷の診断のポイントは?
◆Q43 子宮破裂を疑う症例と症状は?
◆Q44 子宮内反の診断のポイントは?
◆産褥出血の病態生理
<13 子癇>
◆Q45 子癇発作と脳卒中との鑑別ポイントは?
◆Q46 子癇発作が起こったらまず何をする?
◆Q47 子癇発作の治療薬の選択は?
◆Q48 すぐ帝王切開した方がよい? 悪い?
◆子癇の病態生理
<14 脳卒中(脳出血・脳梗塞)>
◆Q49 脳卒中を疑う症状と子癇発作との鑑別方法は?
◆Q50 脳卒中のリスク因子・背景疾患は?
◆Q51 脳卒中が起こったらまず何をする?
◆Q52 すぐ帝王切開した方がよい? 悪い?
◆脳卒中の病態生理
<15 肺血栓塞栓症>
◆Q53 深部静脈血栓症を疑う症状と鑑別方法は?
◆Q54 肺血栓塞栓症を疑う症状と鑑別方法は?
◆Q55 血栓症ハイリスク妊婦の特徴とは?
◆Q56 深部静脈血栓症が起こりやすいのは、妊娠中のどの時期?
◆Q57 深部静脈血栓症の予防法は?
◆肺血栓塞栓症の病態生理
<16 劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症(劇症型GAS感染症)>
◆Q58 劇症型GAS感染症を疑う症状と鑑別方法は?
◆Q59 劇症型GAS感染症を起こしやすい妊婦の特徴は?
◆Q60 発症した場合の初期対応は?
◆Q61 劇症型GAS感染症の治療薬の選択は?
◆劇症型GAS感染症の病態生理
<17 ラテックスアレルギー>
◆Q62 ラテックスアレルギーの問診時のポイントは?
◆Q63 ラテックスアレルギーを持つ妊婦への対応は?
◆Q64 発症した場合の初期対応は?
◆ラテックスアレルギーの病態生理
<18 周産期心筋症>
◆Q65 周産期心筋症を疑う症状は?
◆Q66 周産期心筋症の鑑別ポイントは?
◆Q67 周産期心筋症のリスク因子は?
◆周産期心筋症の病態生理
<19 羊水塞栓症>
◆Q68 羊水塞栓症を疑う症状と鑑別ポイントは?
◆Q69 羊水塞栓症のタイプとは?
◆Q70 死戦期帝王切開とは?
◆Q71 母体死亡症例への対応(手続き・記録・剖検)は?
◆羊水塞栓症の病態生理
【第3章 新生児の急変】
<20 新生児科医に聞く新生児蘇生法の習得>
◆Q72 なぜ標準化された新生児蘇生法の習得が必要なのか?
◆Q73 「新生児蘇生法ガイドライン2015」での変更点は?
◆Q74 どのような赤ちゃんのために新生児蘇生法を学ぶのか?
◆Q75 新生児蘇生の心構えは?
◆Q76 適切な初期処置やルチーンケアが大切な理由は?
◆Q77 新生児蘇生の最重要ポイントは?
◆Q78 バッグ・マスクによる人工呼吸ができる人とできない人との違いは?
◆Q79 講習会修了後の施設内の望ましい学習・トレーニング環境とは?
◆Q80 新生児蘇生教育のサイクルを回転させるにはどうすればいいか?
◆Q81 蘇生現場で求められるコミュニケーションとは?
◆Q82 Apgarスコアの意義は?
◆Q83 新生児仮死と低酸素性虚血性脳症の病態と判定基準は?
◆Q84 低体温療法とは?
<21 新生児呼吸障害>
◆Q85 新生児呼吸障害の症状とリスク症例は?
◆Q86 新生児呼吸障害の管理・小児科コンサル(搬送)のポイントは?
◆Q87 無呼吸発作の症状と原因は?
◆Q88 無呼吸発作の管理・小児科コンサル(搬送)のポイントは?
◆Q89 チアノーゼを呈した児で、呼吸障害の他に注意すべきことは?
◆新生児呼吸障害の病態生理
<22 新生児黄疸(高ビリルビン血症)>
◆Q90 新生児黄疸の発症時期と疑うべき原因は?
◆Q91 新生児黄疸の検査方法と治療法の選択は?
◆Q92 新生児科へのコンサルトを考えるタイミングは?
◆新生児黄疸の病態生理
<23 新生児低血糖>
◆Q93 新生児の血糖検査とその評価は?
◆Q94 新生児低血糖を疑う症状とリスク因子は?
◆Q95 新生児低血糖に対する治療は?
◆Q96 新生児科医への搬送を考えるタイミングは?
◆新生児低血糖の病態生理
<24 新生児発作>
◆Q97 新生児発作を発見したら、まず何をする?
◆Q98 新生児発作の原因は?
◆Q99 新生児発作の治療は?
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書籍情報
- ISBN:9784840454858
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2016年1月
- 電子版発売日:2016年3月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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