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- 術前術後のハイリスク薬―常用薬・持参薬・術前休止薬・術前術後使用薬―はや調べノート
商品情報
内容
周術期に影響を与えるおもな薬剤を120種類ピックアップ。病棟での、術前術後の患者観察・指導の注意点がすぐ分かり、薬剤群の解説でくわしく学べます。
外科系病棟の医師や看護師が、手術予定患者の常用薬・持参薬の手術への影響、術前休止/再開について調べたいときに最適の一冊。
序文
巻頭言
手術を受ける患者の多くはさまざまな並存症を抱えており,術前より内服薬や注射薬による治療を行っていることが多いことは皆さんご存知のとおりです.そしてこれらの薬の中には,周術期管理に影響を与えるものも少なくなく,医療従事者はその薬効のみだけでなく,周術期に与える影響に関しても熟知しておく必要があります.たとえば近年多くの患者が服用している抗血小板薬や抗凝固薬,いわゆる「血液をサラサラにする薬」は,術中出血を増加させる可能性があり,術前には中止する必要があります.しかし,これらの薬を中止することは血栓症のリスクを上昇させる可能性もあります.そのため医療従事者は中止の可否,必要な中止期間,ヘパリン置換などの代替抗凝固方法,術後の再開方法,緊急時の拮抗方法などについての知識をもっておく必要があります.しかしながら,現代においては同様の作用のある薬剤が何種類も存在し,後発薬品や2種類以上の薬効をもつ合剤なども発売されており,すべての薬について正確な情報を把握しておくことはかなり困難な状況です.
そこで本書は,周術期に影響を与えるおもな薬剤を120種類ピックアップし,本シリーズの特徴であるはや調べノートの形でその薬効や副作用,周術期の注意点などを分かりやすく解説しました.また各章の最初には,その薬剤群全体のまとめページを用意し,薬剤群の全体的な特徴がつかみやすいようにしました.外科系病棟の医師や看護師が手術を受けるために入院してきた患者さんの持参薬を手軽にチェックすることができるように工夫したつもりです.本書が多くの医療従事者の日常業務に役立ち,安全な周術期管理を達成する手助けとなれば幸いに思います.
2015年12月吉日
岡山大学病院麻酔科蘇生科
周術期管理センター 講師
小林 求
目次
・巻頭言
・執筆者一覧
・薬剤名索引
【第1章 鎮痛薬・麻薬】
◆鎮痛薬・麻薬の基礎知識
<第1節 解熱・鎮痛・抗炎症薬>
(1)ジクロフェナクナトリウム
(2)ロキソプロフェンナトリウム水和物
(3)セレコキシブ
(4)ペンタゾシン
(5)アセトアミノフェン
(6)ブプレノルフィン塩酸塩
<第2節 麻薬>
(1)モルヒネ塩酸塩
(2)オキシコドン塩酸塩水和物
(3)ペチジン塩酸塩
(4)フェンタニル
<第3節 非麻薬性鎮痛薬(オピオイド)>
(1)トラマドール塩酸塩,トラマドール塩酸塩+アセトアミノフェン
<第4節 神経障害性疼痛治療薬>
(1)プレガバリン
【第2章 睡眠薬・抗精神病薬・抗不安薬・鎮静薬】
◆睡眠薬・抗精神病薬・抗不安薬・鎮静薬の基礎知識
<第1節 催眠・鎮静薬>
(1)トリアゾラム
(2)ミダゾラム
(3)フルニトラゼパム
(4)ブロチゾラム
<第2節 抗不安薬>
(1)エチゾラム
(2)ジアゼパム
(3)ヒドロキシジン
<第3節 抗精神病薬>
(1)クエチアピンフマル酸塩
(2)オランザピン
(3)ハロペリドール
(4)リスペリドン
<第4節 抗うつ薬>
(1)パロキセチン塩酸塩水和物
(2)トラゾドン塩酸塩
【第3章 抗てんかん薬】
◆抗てんかん薬の基礎知識
<第1節 抗てんかん薬>
(1)バルプロ酸ナトリウム
(2)フェニトイン
(3)ゾニサミド
【第4章 抗パーキンソン薬】
◆抗パーキンソン薬の基礎知識
<第1節 抗コリン薬>
(1)トリヘキシフェニジル塩酸塩
<第2節 カテコール-Oメチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬>
(1)エンタカポン
<第3節 MAO-B阻害薬>
(1)セレギリン塩酸塩
<第4節 レボドパ製剤>
(1)レボドパ+カルビドパ
【第5章 強心薬・抗狭心症薬・抗不整脈薬】
◆強心薬・抗狭心症薬・抗不整脈薬の基礎知識
<第1節 強心薬>
(1)ジゴキシン
(2)メチルジゴキシン
<第2節 抗狭心症薬>
(1)ニコランジル
<第3節 硝酸薬>
(1)ニトログリセリン
(2)一硝酸イソソルビド
<第4節 抗不整脈薬>
(1)ベラパミル塩酸塩
(2)ジソピラミド
(3)フレカイニド酢酸塩
(4)アミオダロン塩酸塩
【第6章 降圧薬】
◆降圧薬の基礎知識
<第1節 β遮断薬>
(1)ビソプロロールフマル酸塩
(2)カルベジロール
<第2節 カルシウム拮抗薬>
(1)ニカルジピン塩酸塩
(2)ニフェジピン
(3)アムロジピンベシル酸塩
(4)ジルチアゼム塩酸塩
<第3節 ACE阻害薬>
(1)イミダプリル塩酸塩
(2)エナラプリルマレイン酸塩
(3)テモカプリル塩酸塩
<第4節 アンジオテンシンII受容体拮抗薬>
(1)オルメサルタンメドキソミル
(2)カンデサルタンシレキセチル
(3)テルミサルタン
(4)バルサルタン
(5)ロサルタンカリウム
<第5節 交感神経抑制薬>
(1)ドキサゾシンメシル酸塩
(2)クロニジン塩酸塩
【第7章 脂質異常症用薬】
◆脂質異常症用薬の基礎知識
<第1節 HMG-CoA還元酵素阻害薬>
(1)アトルバスタチンカルシウム水和物
(2)ロスバスタチンカルシウム
【第8章 利尿薬】
◆利尿薬の基礎知識
<第1節 サイアザイド系利尿薬>
(1)トリクロルメチアジド
<第2節 抗アルドステロン性利尿薬>
(1)スピロノラクトン
<第3節 ループ利尿薬>
(1)フロセミド
<第4節 その他>
(1)トルバプタン
【第9章 降圧薬合剤】
◆降圧薬合剤の基礎知識
<第1節 ARB+サイアザイド>
(1)ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド
(2)テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド
<第2節 ARB+カルシウム拮抗薬>
(1)バルサルタン・アムロジピンベシル酸塩
(2)テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩
(3)オルメサルタンメドキソミル・アゼルニジピン
<第3節 カルシウム拮抗薬+スタチン>
(1)アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物
【第10章 糖尿病用薬】
◆糖尿病用薬の基礎知識
<第1節 インスリン製剤>
(1)インスリン製剤
<第2節 GLP-1受容体作動薬>
(1)GLP-1受容体作動薬
<第3節 経口血糖降下薬>
(1)グリクラジド
(2)グリベンクラミド
(3)グリメピリド
(4)メトホルミン塩酸塩
(5)ボグリボース
(6)レパグリニド
(7)シタグリプチンリン酸塩水和物
(8)ピオグリタゾン塩酸塩
【第11章 ホルモン製剤】
◆ホルモン製剤の基礎知識
<第1節 副腎皮質ホルモン製剤>
(1)プレドニゾロン
(2)ヒドロコルチゾン
<第2節 甲状腺機能異常治療薬>
(1)チアマゾール
(2)レボチロキシンナトリウム水和物
<第3節 尿崩症治療薬>
(1)デスモプレシン
<第4節 経口避妊薬>
(1)経口避妊薬
【第12章 消化性潰瘍治療薬】
◆消化性潰瘍治療薬の基礎知識
<第1節 攻撃因子抑制薬>
(1)ファモチジン
(2)オメプラゾール
【第13章 免疫抑制剤】
◆免疫抑制剤の基礎知識
<第1節 カルシニューリン阻害薬>
(1)タクロリムス水和物
(2)シクロスポリン
<第2節 抗リウマチ薬>
(1)メトトレキサート
【第14章 抗凝固薬・抗血小板薬】
◆抗凝固薬・抗血小板薬の基礎知識
<第1節 抗血栓薬>
(1)アスピリン
(2)サルポグレラート塩酸塩
(3)シロスタゾール
(4)チクロピジン塩酸塩
(5)クロピドグレル硫酸塩
(6)エノキサパリンナトリウム
(7)リマプロスト アルファデクス
(8)フォンダパリヌクスナトリウム
(9)アピキサバン
(10)エドキサバントシル酸水和物
(11)リバーロキサバン
(12)ヘパリンナトリウム
(13)アルガトロバン水和物
(14)ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
(15)ワルファリンカリウム
<第2節 強心薬・抗狭心症薬>
(1)ジピリダモール
<第3節 脂質異常症用薬>
(1)イコサペント酸エチル
【第15章 抗アレルギー製剤・気管支拡張薬】
◆抗アレルギー製剤・気管支拡張薬の基礎知識
<第1節 抗アレルギー薬>
(1)モンテルカストナトリウム
(2)プランルカスト水和物
<第2節 気管支拡張薬>
(1)テオフィリン
<第3節 骨粗鬆症・骨代謝改善薬>
(1)アレンドロン酸ナトリウム
【第16章 肝庇護剤】
<第1節 胆石溶解薬>
(1)ウルソデオキシコール酸
<第2節 肝疾患治療薬>
(1)グリチルリチン酸一アンモニウム
【第17章 制吐薬】
<第1節 胃腸機能調整薬>
(1)メトクロプラミド
<第2節 麻酔薬>
(1)ドロペリドール
【第18章 止血薬】
<第1節 対血管性止血薬>
(1)カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物
<第2節 抗プラスミン薬>
(1)トラネキサム酸
【第19章 その他】
<第1節 自律神経系作用薬>
(1)アトロピン硫酸塩水和物
(2)ブチルスコポラミン臭化物
<第2節 生活改善薬>
(1)シルデナフィルクエン酸塩
<第3節 健康食品・サプリメント>
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書籍情報
- ISBN:9784840457569
- ページ数:168頁
- 書籍発行日:2016年2月
- 電子版発売日:2016年11月4日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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