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- もっともっとねころんで読める抗菌薬
商品情報
内容
読みやすくてわかりやすい、大好評 Dr.矢野のやさしい抗菌薬入門vol.3!抗菌薬を正しく使うためにいちばん大切なこと。それは「こんな時、抗菌薬はまず必要ない!」と言い切れる知識。
すべての医療従事者が知っておくべき100分で読める抗菌薬の注意事項!
>『 ねころんで読めるシリーズ』はこちら
序文
10 年程前、メディカ出版の当時の担当者が浜松医療センターに来られ、「何か、読者が読みやすい感染対策の書籍が作れないものだろうか?」との相談がありました。私が、「そうですね。寝ころんでも読めるような本が作れたらよいですね」と回答したところ、「そう、それがいいですね。
『ねころんで読める』をタイトルにしましょう」との返事でした。そこから「ねころんで読める」が始まったのです。企画から「ねころんで読めるCDC ガイドライン」の発刊まで2 年の歳月を要しましたが、それ以降、「読みやすく記述すること」を最優先とした書籍を作り上げる努力をしてきました。
本書は抗菌薬シリーズの3 作目です。「ねころんで読める抗菌薬」にて感染症治療の原則、抗菌薬、病原体についての解説をしました。「もっと、ねころんで読める抗菌薬」では、各感染症における推奨抗菌薬についての記述をしました。これらは、「細菌感染症に遭遇したら、抗菌薬を投与する」という前提に立ったものでした。
しかし、臨床現場においては、細菌感染症もありうるが、ほとんどがウイルス感染症という場合があります。また、細菌が存在していても、抗菌薬で治療してはいけないという場合もあります。そのような状況では抗菌薬の投与は必要ありません。むしろ、投与してはいけないのです。それにもかかわらず、多くの医師が抗菌薬を処方しているのが現状といえます。
そこで、3 作目では「抗菌薬を投与してほしくない疾患」を5 つ取り上げてみました。これらの疾患に抗菌薬を処方することは、よほどの例外と思ってください。もし、躊躇なく処方しているならば、もう一度、考え直してほしいのです。
もちろん、細菌感染症に抗菌薬を処方することは多く経験することなのですが、その前にじっくり考えてほしいことがあります。「感染症があれば、同定された細菌に効く抗菌薬を処方する」といった、右から左への処方をするのではなく、一瞬でもいいから、考えてほしいことがあるのです。それについて「抗菌薬を投与するときに、じっくりと考えてほしい状況」を3 つ解説してみました。
その他にも、感染症診療で必要なことは数多くありますが、そのなかでもリンパ節腫脹、血液培養、薬剤熱について取り上げてみました。リンパ節腫脹は日常的に遭遇する身体所見です。血液培養は適切に実施しなければ役立たないばかりか診断を誤った方向に誘導する検査です。そして、薬剤熱について理解していなければ、薬剤の処方はできません。これらについては是非とも理解を深めてほしいのです。
読みやすくするために、少し舌足らずになっている記述もあると思います。また、余りにも大雑把に記述してしまったところもあります。しかし、抗菌薬を処方するときに、是非とも考えていただきたいことをお伝えできれば幸いです。
本書が読者の方々の感染治療に少しでもお役に立てることを希望いたします。そして、このような企画を提示していただいたメディカ出版の井澗富美氏に心から感謝の意を表したいと思います。
平成28年1月吉日
浜松医療センター
矢野 邦夫
目次
【1章 抗菌薬を投与してほしくない5つの疾患】
◆第1章のはじめに ~抗菌薬を投与してほしくない5つの疾患
◆1. 不明熱 ~抗菌薬を投与する理由が不明の熱ではない!
◆2. 急性咽頭炎 ~A群溶血性連鎖球菌か否かの判断が重要!
◆3. 急性鼻副鼻腔炎 ~不動如山! 抗菌薬なしでどのくらい経過をみられるか?
◆4. 急性気管支炎 ~抗菌薬は咳止めではない!
◆5. 無症候性細菌尿 ~症状がないのに尿培養することが迷いへの道!
【2章 抗菌薬を投与するときに、じっくり考えてほしい3つの状況】
◆第2章のはじめに ~抗菌薬を投与するときに、じっくり考えてほしい3つの状況
◆1. 高齢者が発熱した場合 ~お年寄りは『おとなの晩年』ではない
◆2. 手術後の患者が発熱した場合 ~すべてが感染症ということはない
◆3. 血液培養が陽性の場合 ~フィッシング詐欺に騙されない!
【3章 その他、知っていてほしいこと ~リンパ節腫脹、血液培養、薬剤熱について】
◆第3章のはじめに ~その他、知っていてほしいこと
◆1. リンパ節腫脹について ~診断のきっかけを与えてくれる重要なサイン
◆2. 血液培養について ~これほど重要な情報を与えてくれる培養は他にはない
◆3. 薬剤熱について ~煙に巻かれるな!
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書籍情報
- ISBN:9784840457705
- ページ数:148頁
- 書籍発行日:2016年3月
- 電子版発売日:2016年4月22日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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