改訂2版 透析患者の薬剤ポケットブック

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2016年12月
  • 電子版発売日 : 2017年4月7日
2,640
(税込)
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商品情報

内容

透析患者の服薬管理のポイントがポケットサイズでわかる!

透析患者に処方される薬剤を網羅した好評書を4年ぶりに改訂。透析合併症治療薬から、診療科別の注意すべき薬剤、漢方、市販薬まで、約250点の薬剤を写真つきで掲載。

序文

はじめに

腎機能のうち透析によって代償できる機能は,老廃物の除去,水分・血清電解質とアシドーシスの是正に過ぎません.腎にはホルモン分泌,血圧の調節,骨代謝の調節など代償できない機能も多くあります.そのため腎不全は「内科の集大成」ともいわれるように複雑で,さまざまな合併症が発症しやすい病態であり,薬物療法は透析患者さんのQOL改善,生命予後の改善には欠かすことができません.

また患者さんの高齢化に伴い,透析患者特有の合併症治療薬だけではなく,実にさまざまな薬剤を併用せざるを得ないことが多々あります.しかし,透析医療はチーム医療で成り立っています.薬については薬剤師と医師に任せておけばよいという時代は終わりました.透析患者さんの最も身近にいる看護師も,薬の知識を身につけて,チームで患者指導をする必要性を感じています.

本書は医師・薬剤師と比べ,薬物療法についてあまりなじみのない透析スタッフのために,2012年に初版が刊行されました.しかしその後,日本腎臓学会から『CKD診療ガイド2012』『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013』が刊行され,日本透析医学会からも『血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012』『2015年版慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン』など薬物療法にかかわるガイドラインが次々と発表されました.これらにより静注鉄剤よりも経口鉄剤が中心になりましたし,この4年間でリン吸着薬の選択肢もずいぶん増えました.また,下剤も30年ぶりの新薬が発売されました.これらの状況を受け薬物療法も考え直す時期に来ましたので,今回の改訂に至りました.

引き続き,看護師・臨床工学技士・管理栄養士のみなさんにもぜひ本書を参考にしていただき,透析患者さんに薬の正しい使い方を啓発・指導していただければ幸いです.


2016年10月

平田 純生

目次

【第1章 透析合併症関連薬】

<1 リン吸着薬>

◆目的と作用機序

◆血清リン値コントロールの重要性

カルタン(R)

フォスブロック(R)/レナジェル(R)

ホスレノール(R)

キックリン(R)

リオナ(R)

ピートル(R)

<2 高カリウム血症治療薬(陽イオン交換樹脂)>

◆目的と作用機序

◆特徴

◆便秘対策

◆高カリウム血症の病態

◆緊急を要するときの高カリウム血症の治療法

ケイキサレート(R)

カリメート(R)/アーガメイト(R)

<3 腎性貧血治療薬>

◆目的と作用機序

◆赤血球造血刺激因子製剤(ESA)

◆鉄剤

◆血液透析患者の目標Hb値

エスポー(R)

エポジン(R)

ネスプ(R)

ミルセラ(R)

フェジン(R)

フェルム(R)

インクレミン(R)

フェロミア(R)

フェログラデュメット(R)

<4 降圧薬>

◆種類と作用機序

◆レニン─アンジオテンシン系阻害薬が心臓にやさしい理由

◆慢性心不全に心機能を低下させるβ遮断薬を使う理由

◆透析患者の目標血圧

オルメテック(R)

ブロプレス(R)

ミカルディス(R)

アジルバ(R)

ディオバン(R)

レニベース(R)

ロンゲス(R)

コバシル(R)

チバセン(R)

ノルバスク(R) /アムロジン(R)

アダラート(R)CR

アテレック(R)

ランデル(R)

カルブロック(R)

アーチスト(R)

メインテート(R)

<5 骨ミネラル代謝異常改善薬>

◆目的

◆カルシウム受容体作動薬(レグパラ(R))

◆活性型ビタミンD3製剤

◆レグパラ(R)と活性型ビタミンD3製剤の使い分け

レグパラ(R)

オキサロール(R)

ロカルトロール(R)

フルスタン(R) /ホーネル(R)

アルファロール(R) /ワンアルファ(R)

<6 下剤>

◆種類と作用機序

◆透析患者で刺激性下剤の耐性が生じる原因

アミティーザ(R)

モニラック(R)

D-ソルビトール

ラキソベロン(R)

プルゼニド(R)

アローゼン(R) /ヨーデル(R) S

ポリフル(R) /コロネル(R)

【第2章 診療科別の注意すべき薬剤】

<1 循環器科>

◆降圧薬

◆利尿薬

◆強心薬

◆狭心症治療薬

◆抗不整脈薬

◆抗血栓薬

アルダクトン(R) A

セララ(R)

ラシックス(R)

ダイアート(R)

ヒドロクロロチアジド

フルイトラン(R)

サムスカ(R)

ジゴシン(R)

アカルディ(R)

ニトロール(R) R

シグマート(R)

アンカロン(R)

ソタコール(R)

ベプリコール(R)

サンリズム(R)

シベノール(R)

プロノン(R)

リスモダン(R)

リスモダン(R) R

メキシチール(R)

バイアスピリン(R)

パナルジン(R)

プラビックス(R)

コンプラビン(R)

エフィエント(R)

アンプラーグ(R)

プレタール(R)

オパルモン(R)

ドルナー(R)

ペルサンチン(R)-L

ワーファリン

エパデール

ロトリガ(R)

<2 消化器科>

◆消化性潰瘍治療薬

ガスター(R)

ザンタック(R)

タガメット(R)

アルタット(R)

アシノン(R)

プロテカジン(R)

オメプラール(R)

タケプロン(R)

パリエット(R)

ネキシウム(R)

タケキャブ(R)

ガストロゼピン(R)

ストロカイン(R)

プロミド(R)

炭酸水素ナトリウム/重曹

アルミゲル(R)

サイトテック(R)

アルサルミン(R)

ガストローム(R)

セルベックス(R)

ムコスタ(R)

アルロイド(R) G

プロマック(R)

ドグマチール(R)

マーズレン(R)

マーロックス(R)

コランチル(R)

ロペミン(R)

タンナルビン

アドソルビン(R)

ビオフェルミン(R) 配合散

ラックビー(R) /ラックビー(R)微粒N

ガスコン(R)

酸化マグネシウム

フェロベリン(R)

ミヤBM(R)

プリンペラン(R)

ナウゼリン(R)

ガナトン(R)

ガスモチン(R)

パンクレアチン

つくしAM配合散(R)

エクセラーゼ(R)

ベリチーム(R)

<3 糖尿病内分泌代謝内科>

◆糖尿病治療薬

◆痛風高尿酸血症治療薬

◆脂質異常症治療薬

インスリン製剤

アマリール(R)

グリミクロン(R)

ダオニール(R) /オイグルコン(R)

スターシス(R)

グルファスト(R)

シュアポスト(R)

グルコバイ(R)

ベイスン(R)

セイブル(R)

メトグルコ(R)

ジベトンS

アクトス(R)

ジャヌビア(R)

エクア(R)

ザファテック(R)

テネリア(R)

マリゼブ(R)

ネシーナ(R)

トラゼンタ(R)

ビクトーザ(R)

バイエッタ(R)

トルリシティ(R)

リキスミア(R)

ユリノーム(R)

ウラリット(R) -U配合散

ザイロリック(R)

フェブリク(R)

トピロリック(R) /ウリアデック(R)

ゼチーア(R)

クレストール(R)

リバロ(R)

リピトール(R)

ローコール(R)

メバロチン(R)

リポバス(R)

ベザトール(R) SR

トライコア(R) /リピディル(R)

<4 皮膚科アレルギー科>

レミッチ(R)

アレグラ(R)

アレロック(R)

タリオン(R)

ディレグラ(R)

ザイザル(R)

ウレパール(R)

ヒルドイド(R)

レスタミン(R)

<5 整形外科>

カロナール(R)

アセリオ(R)

ロキソニン(R)

モービック(R)

セレコックス(R)

ノイロトロピン(R)

リリカ(R)

トラマール(R)

ミオナール(R)

テルネリン(R)

<6 精神科>

◆抗うつ薬

◆抗精神病薬

◆抗てんかん薬

アナフラニール(R)

トリプタノール(R)

テトラミド(R)

レクサプロ(R)

パキシル(R)

サインバルタ(R)

イフェクサー(R)

リフレックス(R) /レメロン(R)

コントミン(R) /ウインタミン(R)

ドグマチール(R) /アビリット(R) /ミラドール(R)

リスパダール(R)

インヴェガ(R) /ゼプリオン(R)

エビリファイ(R)

ジプレキサ(R)

セロクエル(R)

リーマス(R)

アリセプト(R)

レミニール(R)

メマリー(R)

フェノバール(R)

ヒダントール(R) /アレビアチン(R)

デパケン(R) R/セレニカ(R) R

ガバペン(R)

トピナ(R)

イーケプラ(R)

セルシン(R) /ホリゾン(R)

ドルミカム(R)

デパス(R)

コンスタン(R) /ソラナックス(R)

ビシフロール(R)

グラマリール(R)

【第3章 透析室でよく使われる漢方薬】

ツムラ芍薬甘草湯

ツムラ補中益気湯

ツムラ六君子湯

ツムラ大建中湯

ツムラ麻子仁丸

ツムラ当帰飲子

【第4章 患者自身で入手できる注意すべき薬剤】

ガスター10(R)

イノセア(R) ワンブロック

アシノン(R) Z

スクラート胃腸薬

太田胃散

ロキソニン(R) S

イブ(R)A

ナロンエース

ストナリニ(R) Z

コンタック(R) 鼻炎Z

アレグラ(R) FX

トランシーノ(R) II

セントジョーンズワート

青汁

ビタミンA

ビタミンC

ビタミンD

カルシウム

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書籍情報

  • ISBN:9784840458375
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2016年12月
  • 電子版発売日:2017年4月7日
  • 判:A6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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