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- 整形外科SURGICAL TECHNIQUE BOOKS 4 人工膝関節置換術[TKA]
商品情報
内容
TKAの助手に入る段階で何を理解しておくべきか、執刀医が何を考えてそのように骨切りを行っているのか、術前に何を計測しておくべきかなどをわかりやすく解説。手術手技の解説では「手技のポイント」「ピットフォール」を豊富な写真とともに取り上げています。TKAに取り組む若手医のための「基本から理解できる」最も新しい入門書。
> 整形外科SURGICAL TECHNIQUE BOOKSシリーズ
序文
編集にあたって
高度の疼痛や機能障害を伴う変形性膝関節症や関節リウマチなどに対して,人工膝関節置換術(TKA)は現在ではなくてはならない手術法になっている.整形外科医である以上,避けて通れない手術であるし,専門医試験でも,その知識や実践が要求される.手術技術は実践なしには上達し得ないが,一方で,知識なしに実践を行うことはできない.
これまでTKA に関するさまざまな手術書が出版されている.その多くは最新の手術法やテクニックを解説するものであり,すでにある程度TKA に関する知識をもち,実践も経験したことのある整形外科医を対象としていることが多い.これらの書は,これから手術の基礎を学び,手術に参加して勉強しようとする若手整形外科医や研修医にとっては,若干,専門的な情報が多過ぎて,どこから勉強を始めて良いか戸惑うこともある.
本書は高度の手術テクニックの解説は他書に譲り,これからTKA を学び,実践していこうとする若手整形外科医や研修医を対象にTKA の基礎と考え方を中心に解説を加える.
第1章は「手術適応と術前計画」である.手術適応については一般的な適応の決め方に加えて,具体的な症例についての解説を行い,適応の理解が深められるように工夫した.また,術前計画については,個々の症例によって手術計画や準備が異なり,どのような考え方で,どのような機種やオプションを準備すべきか,全身状態で注意すべきことは何か,患者さんにどのように説明すべきかなどについて解説する.
第2章は「手術基本手技」である.手術室で何を準備すべきか,手術中は皮膚切開から皮膚縫合まで,骨切りの方法,軟部組織の処理方法,バランスの取り方などについて,実際の手術の流れに沿って,どのように考えて,進めていくかについて具体的に解説する. 第3 章は「術後管理」である.病棟に帰室した後,何に注意して,術後管理を進めていく
リハビリテーションをどのように進めるか,退院,そしてその後の経過観察をどのようにすべきかなどについて解説する.
本書がこれから手術の基礎を学び,手術に参加して勉強しようとする若手整形外科医や研修医にとって,TKA を学び,膝関節外科が大好きになるきっかけになれば本望である.
改訂4版でも関東中央病院の原田 修ソノグラファーには説得力のある,すばらしい画像を提供していただきました.感謝しております.
慶應義塾大学医学部 スポーツ医学総合センター教授
松本 秀男
目次
編集にあたって
執筆者一覧
第1章 手術適応と術前計画
1 変形性膝関節症に対する手術適応
①変形性膝関節症に対する各種手術療法の適応
②変形性膝関節症に対しTKA を選択した3 症例
2 変形性膝関節症に対する手術適応の特殊例
①変形が高度であるが保存的治療を選択した症例
②関節面の変形が軽度であるが手術療法を選択した症例
③合併症の問題で保存的治療を選択した症例
④骨髄炎後の変形と拘縮に対して手術療法を行った症例
3 大腿骨内側顆骨壊死・関節リウマチに対するTKAの適応
①大腿骨内側顆骨壊死に対するTKA の適応
②関節リウマチに対するTKA の適応
4 TKAの機種選択
①人工関節の素材
②CR かPS かの判断基準
③膝蓋骨置換のメリットとデメリット
④人工関節の固定:セメント vs セメントレス
5 追加の器械の準備
①エクステンションステム,block,wedge
②CCK,ヒンジなどの初回手術での適応
6 術前計画,準備
①X線撮影方法と目的
②術前計画
③CT,MRIなど他の画像検査が必要な場合
④術前検査で必要な項目
⑤術前検査
⑥術前・術後評価のための各種評価基準
⑦術前インフォームド・コンセントで必要な内容
⑧術前の輸血準備や抗菌薬投与,抗凝固薬の休薬など
⑨合併症を伴う場合の対策(糖尿病,ペースメーカー,虚血性心疾患など)
⑩TKA術前のリハビリテーション
第2章 手術基本手技
1 手術室での準備
①TKAにおける一般的な使用器具
②TKA手術の専用器械
③TKAにおけるジグ使用の一例
④髄外ガイドと髄内ガイドのメリットとデメリット(脛骨骨切りガイド)
⑤駆血帯使用のメリットとデメリット
⑥手術肢位とアルバラード
⑦麻酔方法
2 進入法
①皮膚切開の位置
②大腿四頭筋に対するそれぞれの進入法のメリットとデメリット
③Medial parapatellar approachの具体的方法
④Midvastus approachの具体的方法
⑤Subvastus approachの具体的方法
⑥外側進入法の適応と実際の進入方法
3 TKAの手術手技(1):総論1:Gap balancing technique
①Gap balancing techniqueの考え方
②実際の手術法
4 TKAの手術手技(2):総論2:Measured resection technique
①Measured resection techniqueの考え方
②実際の手術方法
5 TKAの手術手技(3):骨切り
①大腿骨遠位の骨切り
②大腿骨回旋角度の決定(理論と手技)
③脛骨内外反角の決定(理論と手技)
④脛骨後傾角度の決定(理論と手技)
⑤脛骨回旋角度の決定(理論と手技)
⑥膝蓋骨の厚さの決定(理論と手技)
⑦PSボックスの作製
6 TKAの手術手技(4):周囲組織の処理
①滑膜切除の適応
②半月板,骨棘の処置
③MCLの処置
7 TKAの手術手技(5):ギャップ,トラッキングの確認と補正方法
①脛骨インサートの厚みの決定方法と理論
②伸展─屈曲ギャップの確認と補正方法
③内外反ギャップの確認と補正方法
④膝蓋骨トラッキングの確認と補正方法
8 TKAの手術手技(6):TKAの挿入と確認,縫合
①セメンティングテクニック
②ドレーンの留置
③関節包と皮膚の縫合
第3章 術後管理
1 術後の合併症対策
①術直後X線撮影と確認すべき項目
②術後病棟帰室時の注意事項
③術後全身管理のポイント
④出血対策
⑤術後感染対策
⑥TKAにおける静脈血栓塞栓症の発症状況と対策
2 術後のリハビリテーション
①ROM 訓練
②筋力増強訓練
③荷重歩行訓練
④階段,自転車訓練などのリハビリテーション
⑤退院の目安と退院時のインフォームド・コンセントの内容
⑥退院後の経過観察スケジュールとチェック項目
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書籍情報
- ISBN:9784840461740
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2017年5月
- 電子版発売日:2018年10月5日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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