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- 改訂2版 「パーキンソン病」「レビー小体型認知症」がわかるQAブック
商品情報
内容
2017年に発表されたレビー小体型認知症の新たな診断基準・治療ガイドライン、そして2018年、7年ぶりに改訂されたパーキンソン病の診療ガイドラインの最新情報を反映。両疾患への理解をさらに深めることができ、日々の診療やケアに役立つ1冊となっている。
序文
改訂2版まえがき
2011年に、小阪憲司先生との共著という形で初版を上梓してから7年以上が経過しました。幸い、初版については多くの方に読んでいただくことができ、当時はまだ専門家の間でも新しかったパーキンソン病とレビー小体型認知症を包括するレビー小体病という概念の普及にあたり、一翼を担えたのではないかと自負しています。
改訂2版の発行にあたり、この7年間を振り返ると、パーキンソン病、レビー小体型認知症ともに、その診断・治療について大きな動きがありました。
レビー小体型認知症では、2017年6月、12年ぶりに「レビー小体型認知症(DLB)の臨床診断基準」が改訂されました。この内容も踏まえた形で、同年に「認知症疾患診療ガイドライン2017」(日本神経学会)が公表されています。パーキンソン病については、2015年に国際パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDS)から新しい診断基準が発表され、日本でも2018年6月、「パーキンソン病診療ガイドライン2018」(日本神経学会)が改訂されています(奇しくも、前版「パーキンソン病治療ガイドライン2011」の公表が本書の初版と同じ年、改訂も同じ2018年となりました)。書名が「診療」と変わったことからわかるように、これまで治療に特化していたものが、非運動症状や画像所見など、近年、診断において重要と考えられるようになってきた事柄について説明がなされています。
本書の性質上、詳細については成書に譲りますが、改訂にあたり、最新の知見をわかりやすい形でできるだけ盛り込むように努めました。また、初版では画像診断について紙幅を割きましたが、前述の「レビー小体型認知症(DLB)の臨床診断基準」ではMIBG心筋シンチグラフィが指標的バイオマーカーに格上げされ、MDSの新しいパーキンソン病の診断基準では支持的基準に入れられたことから、今版でも取り上げています。
レビー小体型認知症の患者さんの数は90万人を超えるとされますが、おそらく考えられているよりも多いのではないかとの実感を持っています。また、パーキンソン病の発症には加齢が関与しているため、2010年に超高齢社会に突入し、今後も高齢化が進むわが国では、今よりもさらに患者数が増えることは容易に予想されます。
そのため、脳神経内科医だけでなく、一般内科医や地域に根ざしたかかりつけ医などが両疾患についての知識を備えることは、非常に重要なことだといえるでしょう。しかし残念なことに、パーキンソン病などの診断や治療は、脳神経内科医であっても困難なことがあるため、医療にかかっていながら見逃されていたり、誤った治療を受けている患者さんも存在します。
臨床に携わる一人の医師として、本書が、そのような患者さんが一人でも減ることにつながれば、これに勝る喜びはありません。
2018年8月
著者 織茂 智之
目次
レビー小体病と鑑別すべき疾患一覧
レビー小体病の主な症状一覧
I レビー小体病とは何ですか?
Q1 レビー小体とは何ですか?
Q2 レビー小体はどこにみられますか?
Q3 レビー小体病とはどのような病気ですか?
Q4 パーキンソン病とレビー小体型認知症とはどのような関係にありますか?
II パーキンソン病とはどのような病気ですか?
Q5 パーキンソン病とはどのような病気ですか?
Q6 パーキンソン病の検査にはどのようなものがありますか?
Q7 パーキンソン病の診断はどのように行われますか?
Q8 パーキンソン病ではどこが障害されますか?
Q9 パーキンソン病と鑑別すべき病気にはどのようなものがありますか?
Q10 パーキンソン病の治療はどのように行われますか?
III レビー小体型認知症とはどのような病気ですか?
Q11 レビー小体型認知症は日本で発見されたというのは本当ですか?
Q12 レビー小体型認知症とはどのような病気ですか?
Q13 レビー小体型認知症の検査にはどのようなものがありますか?
Q14 レビー小体型認知症の診断はどのように行われますか?
Q15 レビー小体型認知症ではどこが障害されますか?
Q16 レビー小体型認知症と鑑別すべき病気にはどのようなものがありますか?
Q17 レビー小体型認知症の治療はどのように行われますか?
IV レビー小体病の診断を行うための画像検査にはどのようなものがありますか?
Q18 脳CT、脳MRIとはどのような検査ですか?
Q19 SPECTとはどのような検査ですか?
Q20 MIBG心筋シンチグラフィとはどのような検査ですか?
Q21 パーキンソン病においてMIBG心筋シンチグラフィはどのように使われますか?
Q22 レビー小体型認知症においてMIBG心筋シンチグラフィはどのように使われますか?
Q23 なぜMIBGの集積が低下するのですか?
COLUMN
自律神経のはたらき
自律神経が障害される病気と症状
パーキンソン病を早期診断するメリット
注目される新しい報告
レビー小体病患者の心臓
参考文献
MIBG心筋シンチグラフィを実施している全国施設一覧
レビー小体型認知症研究会
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書籍情報
- ISBN:9784840465755
- ページ数:132頁
- 書籍発行日:2018年10月
- 電子版発売日:2018年12月21日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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