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- がん化学療法の薬-抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・支持療法薬-はや調べノート2019・2020年版
商品情報
内容
2019・2020年版は新薬22剤を追加し薬剤数が大幅アップ!「免疫関連副作用での支持療法薬」も加わった。さらに患者説明に便利と好評の「時期によって特に注意すること」をより見やすく改良!ノーベル賞受賞で注目されるがん化学療法の薬の最新情報を、現場で使いやすくお届けする。
序文
はじめに
「がん化学療法の薬 はや調べノート」は初版から改訂を重ね、今回3回目の改訂版を出すことができました。この間、抗がん剤の時代から分子標的治療薬が次々と登場する時代に変わりました。さらに最近では免疫療法ががん薬物療法の大きな柱のひとつとなり、プレシジョン・メディシンやがんゲノム医療がクローズアップされる時代となっています。
薬剤によるがん治療はさまざまなカテゴリーの薬剤を用いる「がん薬物療法」の用語がふさわしいかもしれません。
2018年、免疫機能の抑制機序であるCTLA-4やPD-1/PD-L1の免疫チェックポイントの解明により米国Allison教授とわが国の本庶教授がノーベル賞を受賞され、免疫チェックポイント阻害薬に大きな注目が集まりました。免疫チェックポイント阻害薬は現在、がん治療に欠かせない薬剤となっています。
一方、肺癌を筆頭にさまざまながん種において、がん化を促進する遺伝子変異、いわゆるドライバー遺伝子変異を同定し、それをピンポイントに阻害する薬剤が多く開発されています。ドライバー遺伝子変異のある患者ではその阻害薬を使った単剤治療が従来の抗がん剤による併用療法より大きな有効性を発揮しています。また、腫瘍組織を使って100以上の遺伝子変異を一度に調べられるオンコパネルの遺伝子検査法を用い、有効な薬剤を選択する手法も開発されつつあります。臓器別から遺伝子変異別のがん薬物療法へがん治療のパラダイムシフトが起こっています。プレシジョン・メディシン、がんゲノム医療の始まりです。
これらの新しいがん薬物療法をいかに適切に導入し、実施するか、われわれ医療現場の責任も大きくなっています。今回の「はや調べノート」の改訂でも多くの新しい薬剤が追加され、従来型の化学療法薬、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬と大きく分けてまとめました。本書を通じてこれらの薬剤の特徴を整理して理解することは、忙しい日常診療で大いに役立つものと確信しています。本書ががん薬物療法の最前線で日々患者さんと向き合う医療スタッフのみなさんに少しでも役に立つことができれば、作製に携わった私たちにとって望外の喜びです。
杏林大学医学部 内科学腫瘍内科 教授
古瀬 純司
目次
1 分子標的薬
1 Bcr-Abl
(1)イマチニブ
(2)ニロチニブ
(3)ダサチニブ
(4)ボスチニブ
(5)ポナチニブ
2 EGFR
(6)ゲフィチニブ、エルロチニブ
(7)ラパチニブ
(8)アファチニブ
(9)オシメルチニブ
(10)セツキシマブ
(11)パニツムマブ
3 HER
(12)トラスツズマブ
(13)トラスツズマブ エムタンシン
(14)ペルツズマブ
4 VEGFR
(15)ソラフェニブ
(16)スニチニブ
(17)レンバチニブ
(18)アキシチニブ
(19)レゴラフェニブ
(20)バンデタニブ
(21)パゾパニブ
(22)ベバシズマブ
(23)ラムシルマブ
(24)アフリベルセプト ベータ
5 BRAF
(25)ベムラフェニブ
6 ALK
(26)クリゾチニブ
(27)アレクチニブ
(28)セリチニブ
7 CD20
(29)リツキシマブ
(30)オファツムマブ
(31)イブリツモマブ チウキセタン
8 CD22
(32)イノツズマブ オゾガマイシン
9 CD30
(33)ブレンツキシマブ ベドチン
10 CD33
(34)ゲムツズマブオゾガマイシン
11 CD52
(35)アレムツズマブ
12 CCR4
(36)モガムリズマブ
13 RANKL
(37)デノスマブ
14 mTOR
(38)テムシロリムス
(39)エベロリムス
15 プロテアソーム
(40)ボルテゾミブ
(41)カルフィルゾミブ
(42)イキサゾミブ
16 ビタミンA誘導体
(43)トレチノイン
(44)タミバロテン
(45)ベキサロテン
17 BTK
(46)イブルチニブ
18 HDAC
(47)パノビノスタット
19 SLAMF7
(48)エロツズマブ
20 PNP
(49)フォロデシン
21 CDK4/6
(50)パルボシクリブ
2 免疫チェックポイント阻害薬
1 PD-1
(1)ニボルマブ
(2)ペムブロリズマブ
2 PD-L1
(3)アベルマブ
(4)アテゾリズマブ
3 CTLA-4
(5)イピリムマブ
3 従来型
1 ピリミジン拮抗薬
(1)フルオロウラシル
(2)テガフール・ウラシル
(3)テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム
(4)カペシタビン
(5)ゲムシタビン
(6)エノシタビン
(7)シタラビン
(8)トリフルリジン・チピラシル
2 プリン拮抗薬
(9)メルカプトプリン
(10)フルダラビン
(11)クラドリビン
3 葉酸拮抗薬
(12)メトトレキサート
(13)ペメトレキセド
4 白金製剤
(14)シスプラチン
(15)カルボプラチン
(16)オキサリプラチン
(17)ネダプラチン
5 アルキル化薬
(18)シクロホスファミド
(19)イホスファミド
(20)メルファラン
(21)ブスルファン
(22)ベンダムスチン
(23)ニムスチン
(24)カルムスチン
(25)ダカルバジン
(26)テモゾロミド
(27)プロカルバジン
(28)ストレプトゾシン
(29)トラベクテジン
6 抗生物質
(30)ドキソルビシン
(31)ドキソルビシン塩酸塩 リポソーム注射剤
(32)エピルビシン
(33)アムルビシン
(34)イダルビシン
(35)ダウノルビシン
(36)ミトキサントロン
(37)ブレオマイシン
(38)マイトマイシンC
(39)アクチノマイシンD
(40)L-アスパラギナーゼ
7 トポイソメラーゼ阻害薬
(41)イリノテカン
(42)ノギテカン
(43)エトポシド
8 微小管阻害薬(ビンカアルカロイド)
(44)ビンクリスチン
(45)ビンデシン
(46)ビンブラスチン
(47)ビノレルビン
9 微小管阻害薬(ハリコンドリン系)
(48)エリブリン
10 微小管阻害薬(タキサン)
(49)パクリタキセル
(50)ナブパクリタキセル
(51)ドセタキセル
11 ホルモン類似薬
(52)タモキシフェン、トレミフェン
(53)フルベストラント
(54)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン
(55)デガレリクス
(56)ゴセレリン、リュープロレリン
12 サリドマイド誘導体
(57)レナリドミド
4 抗がん剤以外でレジメンに入っている治療薬
(1)レボホリナート、ホリナート
5 ざっくり解説! 支持療法薬
(1)悪心・嘔吐での支持療法薬
(2)血管外漏出、静脈炎での支持療法薬
(3)アナフィラキシーでの支持療法薬
(4)下痢での支持療法薬
(5)便秘での支持療法薬
(6)手足症候群、爪の症状での支持療法薬
(7)口腔粘膜炎での支持療法薬
(8)発熱性好中球減少症での支持療法薬
(9)末梢神経障害での支持療法薬
(10)腎障害での支持療法薬
(11)肝障害での支持療法薬
(12)免疫関連副作用(irAE)での支持療法薬
6 催吐性リスク分類と臓器別レジメン一覧
(1)肺がん
(2)消化器がん
(3)乳がん
(4)婦人科がん
(5)泌尿器科がん
(6)頭頸部がん
(7)造血器悪性腫瘍
(8)睾丸腫瘍・胚細胞腫
(9)骨軟部腫瘍
(10)皮膚がん
(11)脳腫瘍
(12)原発不明がん
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書籍情報
- ISBN:9784840468497
- ページ数:316頁
- 書籍発行日:2019年2月
- 電子版発売日:2019年7月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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