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- 知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP
商品情報
内容
◆現在臨床現場で問題となっている主な耐性菌3つを取り上げ,感染対策マスターの著者が,これまで集積してきた知識を噛み砕いて,耐性菌の特性から治療法・感染対策の具体策・看護ケアのポイントまでわかりやすく解説します。
◆患者さんに接する機会が最も多い,看護師の方必携の一冊です。
序文
はじめに
多剤耐性菌は感染症治療および感染対策において常に問題となっている病原体です。多剤耐性菌さえ発生しなければ,抗菌薬は気軽に使えるし,手洗いも少し手抜きできるかもしれません。しかし,現実はそうはいきません。
多剤耐性菌といっても,数多くの種類のものがあります。これらすべてについての知識を持つことは大変重要なのですが,実際問題としては頻繁に遭遇するものから始めるのが得策と思います。日常経験している耐性菌であれば,それについての情報が身に付きやすいと思います。また,日常経験しているから,すぐに利用できる情報が欲しいのです。
本書では,多剤耐性菌の中から,特に,ESBL産生菌,MRSA,MDRPを選び出して解説しました。ESBL産生菌は最近急速に市中において増加している耐性菌であり,病院内においても問題となっています。MRSAは病院において,最も頻回に遭遇する耐性菌でありながら,最近は市中感染型MRSAの問題も加わってきました。MDRPは遭遇する機会は少ないものの,実際に経験したとしたら,抗菌薬治療の選択肢はほとんどなく,徹底した感染対策が必要となります。
耐性菌と戦うためには彼らの習性や弱点を理解することが大切です。そして,専門家のみならず,多くの医療従事者がそれらを理解していることが重要なのです。そのため,本書では専門家以外の人々も容易に理解できるにように配慮しました。是非とも理解していただきたい重要ポイントや内容的に理解が難しいところは,例え話を挟み込むことによって,わかり易く解説しました。
本書が読者の座右の書になることを希望するものです。また,このような企画を提示していただいた(株) ヴァンメディカルの伊藤一樹氏に心から感謝の意を表します。
平成26年1月吉日
矢野 邦夫
目次
目 次
はじめに
耐性菌の現在の動向
ターゲット① 「ESBL産生菌」
Ⅰ.ESBL産生菌を"知る"
1. ESBL産生菌とは
2. ESBL産生菌の疫学
3. ESBL産生菌の検出方法
4. ESBL産生菌はどのような菌に多いか
5. リスクファクター
6. ESBL産生菌感染症
Ⅱ.ESBL産生菌を"防ぐ"
(1) ESBL産生菌の感染対策
1. 感染経路の遮断方法
2. 標準予防策+接触予防策
3. アウトブレイクを抑制する
4. 看護ケアのポイント
(2) ESBL産生菌による被害を最小限に抑える
1. ESBL産生菌と抗菌薬
2. ESBL産生菌感染症の治療
ESBL産生菌感染対策 今後の展望
ターゲット② 「MRSA」
Ⅰ.MRSAを"知る"
1. MRSAとは
2. MRSAの疫学
3. MRSAの検出方法
4. リスクファクター
5. MRSA感染症
Ⅱ.MRSAを"防ぐ"
(1) MRSAの感染対策
1. 感染経路の遮断方法
2. 標準予防策+接触予防策
3. アウトブレイクを抑制する
4. 看護ケアのポイント
(2) MRSAによる被害を最小限に抑える
1. MRSAと抗菌薬
2. MRSA感染症の治療
市中感染型MRSAの問題点
MRSA感染対策 今後の展望
ターゲット③ 「MDRP」
Ⅰ.MDRPを"知る"
1. MDRPとは
2. MDRPの疫学
3. MDRPの検出方法
4. リスクファクター
5. MDRP感染症
Ⅱ.MDRPを"防ぐ"
(1) MDRPの感染対策
1. 感染経路の遮断方法
2. 標準予防策+接触予防策
3. アウトブレイクを抑制する
4. 看護ケアのポイント
(2) MDRPによる被害を最小限に抑える
1. MDRPと抗菌薬
2. MDRP感染症の治療
MDRP感染対策 今後の展望
おわりに
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書籍情報
- ISBN:9784860921125
- ページ数:132頁
- 書籍発行日:2014年2月
- 電子版発売日:2020年2月19日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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