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- 知って防ぐ!耐性菌2 MDRA・VRE・PRSP・CRE
商品情報
内容
◆感染症法により5類全数報告疾患と定められている感染症の原因菌となる耐性菌の4つを取り上げ,耐性菌の特性から治療法・感染対策の具体策・看護ケアのポイントまでわかりやすく解説。
◆患者さんに接する機会が最も多い,医療スタッフの方必携の一冊。
序文
はじめに
耐性菌の話となると,KPC やNDM,排出ポンプ,ポーリンなど難しい用語が数多く用いられ,最後まで理解しようとしても途中で投げ出したくなります。とにかく,耐性菌の話というのは「とっつきにくい話」になってしまうのです。それにもかかわらず,ヒトの生命を脅かす重大な脅威となっているので,医療者のみならず,患者も十分な知識を持つ必要があります。耐性菌を理解せずに耐性菌対策ができるわけがありません。
耐性菌の理解を深めるためには「耐性菌についてわかりやすく解説している書籍」が必要であると思います。そのためには,耐性菌のイメージを的確に伝え,そのイメージのなかで,各論に入ることが最も有効と考えました。このようなイメージを形成するために耐性菌をこと細かく解説してもうまくいきません。文字での描写には限度があるからです。そのため,本書では「例え話」を多用してみました。
例え話は物事の理解を促進させる良い手段です。それは,聞き手がこれまで経験したことのある事象を利用するので,例え話の入り口に話をインプットすれば,内容が瞬時に理解されて,出口からアウトプットされてきます。本書ではMDRA(多剤耐性アシネトバクター)を「いじめっ子」,VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)を「アルマジロ」,PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)を「カバ(河馬)」,CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌)を「宇宙船」に例えてみました。どうしてそのような例えになったのかは本文を読んでいただければわかると思いますが,少なくとも,これらの耐性菌への理解は容易になると思います。
本書によって多剤耐性菌の理解が深まると同時に,本書が読者の座右の書になることを希望するものです。また,このような企画を提示していただいた(株)ヴァンメディカルの伊藤一樹氏に心から感謝の意を表します。
平成27年1月吉日
矢野 邦夫
目次
目次
はじめに
耐性菌の現在の動向
ターゲット①「MDRA」
I. MDRAを"知る"
1.MDRAとは
2.MDRAの疫学
3.MDRAの検出方法
4.リスクファクター
5.MDRA感染症
II. MDRAを"防ぐ"
(1)MDRAの感染対策
1.感染経路の遮断方法
2.標準予防策+接触予防策
3.アウトブレイクを抑制する
4.看護ケアのポイント
(2)MDRAによる被害を最小限に抑える
1.MDRAと抗菌薬
2.MDRA感染症の治療
MDRA感染対策 今後の展望
ターゲット②「VRE」
I. VREを"知る"
1.VREとは
2.VREの疫学
3.VREの検出方法
4.リスクファクター
5.VRE感染症
II. VREを"防ぐ"
(1)VREの感染対策
1.感染経路の遮断方法
2.標準予防策+接触予防策
3.アウトブレイクを抑制する
4.看護ケアのポイント
(2)VREによる被害を最小限に抑える
1.VREと抗菌薬
2.VRE感染症の治療
VRE感染対策 今後の展望
ターゲット③「PRSP」
I. PRSPを"知る"
1.PRSPとは
2.PRSPの疫学
3.PRSPの検出方法
4.リスクファクター
5.PRSP感染症
II. PRSPを"防ぐ"
(1)PRSPの感染対策
1.感染経路の遮断方法
2.標準予防策(+飛沫予防策)
3.アウトブレイクを抑制する
4.看護ケアのポイント
(2)PRSPによる被害を最小限に抑える
1.PRSPと抗菌薬
2.PRSP感染症の治療
PRSP感染対策 今後の展望
ターゲット④「CRE」
I. CREを"知る"
1.CREとは
2.CREの疫学
3.CREの検出方法
4.リスクファクター
5.CRE感染症
II. CREを"防ぐ"
(1)CREの感染対策
1.感染経路の遮断方法
2.標準予防策+接触予防策
3.アウトブレイクを抑制する
4.看護ケアのポイント
(2)CREによる被害を最小限に抑える
1.CREと抗菌薬
2.CRE感染症の治療
CRE感染対策 今後の展望
おわりに
参考文献
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書籍情報
- ISBN:9784860921170
- ページ数:180頁
- 書籍発行日:2015年2月
- 電子版発売日:2020年2月19日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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