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- カンタン リハビリ英会話 キーフレーズ600+
商品情報
内容
序文
はじめに
いまや,世界中にリハビリテーション医療が広まってきています.その質(quality)については,各国間で大きな違いがありますが,私は日本のリハビリテーション医療は,全世界的にみてもトップクラスのひとつであると確信しています.よって,世界中の人々が簡単に海を渡れるようになった現在においては,私たち日本のリハビリテーション医療のprofessional は,世界中の患者様に日本のリハビリテーション医療を届けていく使命があると考えます.そして,それを実現するためには,最低限の英会話能力を習得することが必要不可欠であると痛感しています.日本国内で出会う外国人患者様に医療を提供する場合でも,海外の地に赴いたうえで現地の外国人患者様に医療を提供する場合でも,英語でのコミュニケーションが大いに要求されます.しかしながら,本邦の現状としては,リハビリテーション医療者を対象とした英語教育は十分ではなく,そのための適切な教材(テキスト)も知られておりませんでした.
このような状況に私が忸怩たる思いを抱く中,2017 年に,私たちの大学がミャンマーでリハビリテーションに関する短期セミナーを開催することとなり,私はその講師の一人に選ばれました.その時に,同じく講師としてミャンマーに赴いたのが志村圭太先生,山口佳小里先生,大石斐子先生の三人でした.現地における彼ら三人の英語を駆使した活躍ぶりは素晴らしく,さらには彼らが兼ね備えていた国際感覚に私は心底感銘を受けました.そこで,宿泊ホテルのオープンエアーのバーで私の思いを彼らに打ち明けたところ,彼らは私の思いに強く賛同してくれました.そして,ヤンゴンの星空のもと,私たち4 人の間で瞬く間に本書の企画が立ち上がった次第でありました.
本書には,総じて600 以上の英文フレーズが記されています.志村先生,山口先生,大石先生と私の4 人が,知恵を振り絞って選りすぐったフレーズばかりが記されています.英会話に不慣れな方であってもぜひ知っておいていただきたい,頻出(=使われる場面が多い)フレーズを選び出しました.まずは本書に書かれたフレーズのいくつかを覚えていただき,それを実際に使っていただくことで,外国人患者様との距離が縮まることは間違いないと思います.そして,使えるフレーズの数が増えていくにつれて,外国人患者様と過ごす時間がより有意義なものになるはずです.コンパクトな本書を常にポケットにしのばせていただき,破れるくらいまで使い込んでいただけるのであれば,それは私たちにとっては望外の喜びに他なりません.
本書に書かれたフレーズは,そのすべてについてFlorescuMihail Cosmin 先生にネイティブチェックをしていただきました.英語にも日本語にも精通したCosmin 先生にチェックをしていただいたおかげで,私としても自信を持って本書を皆様にお勧めすることができます.そして,本書の執筆に際しましては,新興医学出版社の林峰子様および石垣光規様に少なからずの適切なアドバイスとご支援をいただくことができました.ここであらためて御礼を申し上げます.
私は,日本のリハビリテーション医療者は,もっともっと世界へと羽ばたいていくべきと思っています.そして,本書がそのためのささやかな一助になりますことを,心から願っています.
2019年7月
代表著者 角田 亘
目次
本書の使い方
患者様に指示をする時の表現について
医療者側が何かアクションを起こす時の表現について
Section1 挨拶と紹介
1-1 初対面の挨拶と自己紹介
1-2 病院や施設の紹介
1-3 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士について説明する
1-4 再診時の挨拶
1-5 別れの挨拶
■スタッフ間でかけあう言葉
Section2 患者様への問診
2-1 現病歴を聞く
2-2 既往歴を聞く
2-3 運動症状,感覚症状を聞く
2-4 ADL能力を聞く
2-5 言語症状と認知症状を聞く
2-6 嚥下症状を聞く
2-7 生活環境/社会的背景を聞く
2-8 リハビリに対する要望を聞く
■人をほめる言葉
Section3 運動機能と日常生活の評価
3-1 肩,肘の運動機能を診る
3-2 手および手指の運動機能を診る
3-3 Brunnstrom Recovery Stagesを用いて運動麻痺を評価する
3-4 歩行機能を診る
3-5 反射,協調運動,バランス機能を診る
3-6 筋力と関節可動域を診る
3-7 ADL能力を診る
3-8 IADL能力を診る
■人を励ます言葉
Section4 精神・認知・言語・嚥下機能の評価
4-1 意識,見当識,記憶を診る
4-2 注意機能と前頭葉機能を診る
4-3 言語機能を診るⅠ(理解)
4-4 言語機能を診るⅡ(表出)
4-5 その他の認知機能を診るⅠ(行為・視覚認知)
4-6 その他の認知機能を診るⅡ(空間性注意など)
4-7 精神機能を診る
4-8 摂食嚥下機能を診るⅠ(口腔運動機能)
4-9 摂食嚥下機能を診るⅡ(標準的な嚥下検査)
4-10 感覚障害を診る(表在感覚,深部感覚)
■とっさのひと言
Section5 検査結果の説明と運動障害のリハビリテーション指導
5-1 運動症状を説明する
5-2 画像所見を説明する
5-3 採血所見を説明する
5-4 リハビリの目標/予後を説明する
5-5 リハビリの予定を説明する
5-6 基本的な動作を指示する
5-7 起居動作を指示する
5-8 移乗動作を指示する
5-9 立ち上がりを指示する
5-10 歩行を指示する
5-11 上肢運動を指示する
5-12 有酸素運動を指示する
5-13 ADL訓練を指示する
5-14 IADL訓練を指示する
5-15 自主トレについてアドバイスする
5-16 生活についてアドバイスする
■困っている外国人患者様を見かけたら...
Section6 認知・言語・嚥下障害の説明とリハビリテーション指導
6-1 認知/精神症状を説明する
6-2 言語症状を説明する
6-3 嚥下障害を説明する
6-4 認知リハビリテーションを指示するⅠ(課題)
6-5 認知リハビリテーションを指示するⅡ(自主トレなど)
6-6 言語リハビリテーションについて説明・指示するⅠ(課題)
6-7 言語リハビリテーションについて説明・指示するⅡ(アドバイスなど)
6-8 発声発語リハビリテーション
6-9 嚥下リハビリテーションⅠ
6-10 嚥下リハビリテーションⅡ
■リハビリテーションの現場で用いられるさまざまな機器や道具
Section7 患者様との雑談
7-1 気候や天候について話す
7-2 季節の行事について話す
7-3 私的な出来事について話す(最近に経験したことなど)
7-4 自分のことや家族のことについて話す
7-5 趣味について話す
7-6 スポーツについて話す
7-7 最近の時事問題について話すⅠ(政治経済)
7-8 最近の時事問題について話すⅡ(社会・国際情勢など)
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書籍情報
- ISBN:9784880025926
- ページ数:168頁
- 書籍発行日:2019年9月
- 電子版発売日:2019年10月16日
- 判:B6変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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