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- 救急·集中治療(26巻11・12号)症例とQ&Aで学ぶ最新のECMO
商品情報
内容
本書では、ECMOの経験のある施設はもちろん、経験値の少ない施設においても呼吸・循環に対するECMOの基本的なノウハウの最新事情を学べます。
序文
ECMO(Extracorporeal Membrane Oxygenation)の臨床は,歴史的に1970 年代に遡り,限られた施設でのみ積極的に使用されてきたが,近年,世界的に急速に普及しつつある.特に呼吸ECMO については,CESAR trial や,Influenza H1N1 のパンデミックで脚光を浴び,デバイスの進歩と,相まって,多くの救急・集中治療施設で導入されるようになった.しかしながら,経験の乏しい施設においても少ない症例数で行われており,経験値とトレーニングにおける安全面と治療のノウハウにおいて,十分な診療体制で施行されているわけではない.デバイスに関してはオフラベルで使用されているのが現状である.
2014 年にInternational ECMO net が出した"Position paper"は,成人呼吸ECMO を行う体制の重要性について提言した.ECMO は,極めてハイリスクな集中治療技術であるが,呼吸不全の適応症例数が比較的少ないため,施設を集約化して,装備の充実,マンパワー,スタッフの教育・トレーニングを行い,安全性と臨床的な効果を高めることが重要であることを強調した.センター化が行われても,どのような患者がECMO の適応になるのか,どのタイミングで専門施設に搬送すべきかについて,一般の病院のスタッフも知っておく必要がある.また,ウィルス性肺炎や心筋炎等によって,パンデミックが生じた際,限定されたECMO センターだけでなく,多くの一般病院のICU でECMO が導入される可能性もある.その場合を想定すると,より多くの施設において,ECMO の基本的なノウハウを知っておく必要がある.
また,ECMO の世界的な登録機構である,ELSO(Extracorporeal LifeSupport Organization)のレジストリー・レポートによると,2009 年以降に小児・成人の呼吸ECMO の登録数が急激な増加を示したが,ここ最近は,成人の循環不全に対するVA(Veno-arterial)ECMO や,心肺停止に対するECPR(Extracorporeal Cardio-Pulmonary Resuscitation)の登録数が増加傾向にある.このように,Bridge-to-bridge としての一時的なVA ECMO 導入の簡便性,有効性および経済性が強調されている.本企画は,ECMO の経験のある施設はもちろん,経験値の少ない施設においても呼吸・循環に対するECMO の基本的なノウハウの最新事情を知っていただくことである.
特集編集 市場 晋吾
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療学講座
目次
Ⅰ 総 論
ECMOの現状と将来
ECMOの生理学(VV VA その他)
ECMOのデバイス
ECMOの安全管理
VV ECMOのカニュレーション
VA ECMOのカニュレーション
ECMOにおける凝固線溶系と抗凝固管理
ECMO治療中の鎮静・鎮痛・筋弛緩および覚醒に関して
ECMO患者と血液浄化
ECMOトランスポート
ECMOにおける感染制御
Ⅱ 各 論
新生児重症呼吸不全に対するECMO
小児重症呼吸不全に対する人工呼吸療法とECMOの位置付け
新生児・小児重症循環不全に対するECMO
成人重症呼吸不全に対するECMO
成人重症循環不全に対するECMO, Bridge to Bridge
ECPRの実際
Extracorporeal CO2 Removal(ECCO2R)
ECMOの診療体制におけるスタッフのトレーニング
ECMOスペシャリストの役割
Ⅲ トピックス
重症呼吸不全ECMO治療とセンター化と救命率
重症敗血症に対するECMO
ARDSにおける人工呼吸療法の現状
肺移植周術期におけるECMO
心停止後のECMOと低体温
ECMOデバイスの現状と将来
重症間質性肺炎に対するECMO治療
ECMOのsimulation trainingの有効性と作成方法
集中治療における終末期倫理─ECMOの視点から─
ELSO(Extracorporeal Life Support Organization)
索 引
26巻総目次
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書籍情報
- ISBN:9784883785322
- ページ数:227頁
- 書籍発行日:2014年12月
- 電子版発売日:2015年4月10日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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