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- 一発診断!フローチャートで判る心電図
商品情報
内容
心電図のややこしい理論的な部分はできるだけ省き、心電図波形を多く取り入れて編集した本書は、フローチャート形式で見やすく、ポイントもつかみやすい!
“早く心電図が読めるようになりたい”という医学生から臨床医まで、楽しく学べる一冊です。
序文
監修者序文
心電図は120 年の歴史がある循環器領域を代表する検査法で,その臨床現場への普及とともに循環器疾患の診断精度は高まり今日では必須の臨床検査となっている.循環器専門医のみならず,その他の領域を標榜する実地医家の施設においても心電計のない施設はなく,医療現場では必需品となっている.その大きな要因は,生命活動の源である心拍活動を確認する最も普遍的かつ世界共通の診断手法であることが挙げられる.
一枚の心電図から得られる情報は,他の検査法では的確に表現できないものもあり,時には心臓周辺の環境の変化までを指し示してくれる. さらに,心電図は経時的に変化する病態の変化を観察するのにも適しており,他の臨床検査法と比較しその利便性は卓越している.
しかし,心電図のP,QRS, T 波という基本的構成成分の組み合わせであるが,抽象的なシグナル故に取り付きにくいと思われる医療関係者も少なくないようである.
この"一発診断! フローチャートで判る心電図"と題した本書は,心電図波形のややこしい理論的背景を簡便に解説し,心電図所見をキーワードとして項目立てをし,臨床的背景のエッセンスのみを心電図波形と対比し簡便に記述している.基本的に見開きで速やかに必要な情報収集が可能となるよう編集されている.多くの心電図解説書が,難解な理論的背景から記述されているが,本書はそこをスキップし臨床的に必要な情報に焦点を当てている.多くの臨床医,研修医から医学生まで,また,看護師,臨床検査技師の皆様にとっても利用価値の高い一冊となると思われる.IT 化が進んだ今日の社会生活になれた皆様には,本書の簡潔な記述は通読されるにも,辞書的な活用にも適したスタイルであると確信している.
平成25年11月吉日
新 博次
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著者序文
心電図は簡便な検査ですが,多くの情報を提供してくれ,様々な検査が進歩した今日においてもその重要性は変わりません.心電図は循環器疾患の診療に限らず,多くの疾患の診療に必須の検査で,日常診療や健康診断にも広く用いられていますが,"心電図の判読は難しい"と感じておられる方も多いのではないでしょうか.
本書は,"早く心電図が読めるようになりたい"と思われている読者を想定して,心電図の理論的な部分はできるだけ省き,心電図波形を多く取り入れて編集しました.
心電図の所見は,比較的単純な原則によって理解できます.本書では"心電図がどのように変化しているか"に注目し,様々な心電図波形の変化をキーワードとして,各々の心電図波形の変化どのように判読していくかをフローチャート形式でまとめ,基本的な判読のポイントと心電図波形とを対比できるように編集しました.また,心電図では1 つの病態に複数の診断基準が提唱されている場合がありますが,本書では日常臨床で最もよく用いる基準を記載しました.
この「一発診断! フローチャートで判る心電図」は短期間で通読できる内容です.また,実際の心電図を手元におき本書を利用することもできます. 本書を活用して,"心電図は楽しい"と感じていただければ大変うれしく思います.
平成25年11月吉日
草間 芳樹
目次
総 論 1
I. 心電図の基本
II.心電図判読時の基本的チェック事項
フローチャート
各 論
1 P波の異常
左房負荷
右房負荷
両房負荷
左房調律
下部心房調律
移動性ペースメーカー
2 PQ時間の異常
PQ時間の延長
I度房室ブロック
PQ時間の短縮
Wolff-Parkinson-White(WPW)症候群
Lown-Ganong-Levine (LGL) 症候群
3-1 QRSの異常(QRS幅の延長)
右脚ブロック
不完全右脚ブロック
完全右脚ブロック
左脚ブロック
WPW症候群(36)
3-2 QRSの異常(種々の脚ブロック)
完全右脚ブロック
左脚前枝ブロック
左脚後枝ブロック
2枝ブロック・ 右脚+左脚前枝ブロック
2枝ブロック・ 右脚+左脚後枝ブロック
不完全3枝ブロック
左脚ブロック
3-3 QRSの異常(異常Q波)
心筋梗塞による異常Q波,QSパターン
前壁心筋梗塞
下壁心筋梗塞
その他の異常Q波,肥大型心筋症
3-4 QRSの異常(R波が高い/左室側誘導)
左室高電位
左室肥大
3-5 QRSの異常(R波が高い/右側胸部誘導)
不完全右脚ブロック,完全右脚ブロック,WPW症候群(A型),右室肥大
反時計方向回転
後壁心筋梗塞,後側壁心筋梗塞
3 -6 QRSの異常(QRS電位が低い)
肢誘導低電位差,低電位差
4 ST上昇
異型狭心症
急性心筋梗塞(ST上昇型)
急性前側壁心筋梗塞
急性下壁心筋梗塞
たこつぼ型心筋症
急性心膜炎
急性心筋炎
Brugada型心電図(Brugada症候群)
早期再分極症候群
その他のST上昇を示す場合
5 ST下降とT波変化
狭心症
心筋梗塞
右室肥大
左室肥大
低カリウム血症
ジギタリス効果
その他:クモ膜下出血,脚ブロック,WPW症候群
6 高いT波
心筋虚血に伴うT波増高
早期再分極症候群
高カリウム血症
7-1 QT時間の異常(延長)
QT時間の測定
薬剤性QT延長
遺伝性QT延長症候群
低カルシウム血症
その他:低カリウム血症,心筋梗塞と類縁疾患,脳血管障害
7-2 QT時間の異常(短縮)
QT短縮症候群
高カルシウム血症
ジギタリス効果
8 U波の異常
U波増高
陰性U波
一過性U波の陰性化
9 P波の脱落
洞停止
徐脈頻脈症候群
洞房ブロック(Mobitz・型)
洞房ブロック(Wenckebach型)
10 QRSの脱落
Ⅱ度房室ブロック(Wenckebach型)
Ⅱ度房室ブロック(Mobitz・型)
高度房室ブロック
完全(・度)房室ブロック
ブロックされた上室期外収縮
11 早期に出現するP波,QRS
上室期外収縮
上室期外収縮の変行伝導
ブロックされた上室期外収縮
促進房室接合部調律
心室期外収縮
副収縮
12-1 RR間隔の異常(・QRS幅が正常で規則正しい)
洞頻脈
心房粗動
上室頻拍
房室結節リエントリー頻拍
房室リエントリー頻拍
心房頻拍
房室ブロックを伴う心房頻拍
12-2 RR間隔の異常(・QRS幅が正常で不規則)
心房細動
心房頻拍( Wenckebach型房室ブロックを伴う)
12-3 RR間隔の異常(・QRS幅が広く規則正しい)
心室内伝導障害を伴う洞頻脈
心室頻拍
WPW症候群での上室頻拍(副伝導路順行性の逆方向性房室リエントリー頻拍)
心室内伝導障害を伴う上室頻拍
心室内伝導障害を伴う心房粗動
12-4 RR間隔の異常(・QRS幅が広く不規則な頻脈)
心室細動
Torsade de pointes (TdP)
WPW症候群に心房細動を合併した場合(偽性心室頻拍)
心室内伝導障害を伴う頻脈性心房細動
13 -1 P波が認められる徐脈
洞徐脈
Ⅱ度房室ブロック(Wenckebach型)
Ⅱ度房室ブロック(Mobitz・型)
高度房室ブロック
完全(・度)房室ブロック
洞停止
洞房ブロック(Mobitz・型)
洞房ブロック(Wenckebach型)
13-2 P波が認められない徐脈
徐脈性心房細動
完全房室ブロックを伴う心房細動
徐脈性心房粗動
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書籍情報
- ISBN:9784883788651
- ページ数:222頁
- 書籍発行日:2014年2月
- 電子版発売日:2014年9月19日
- 判:B6判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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