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急性・重症患者ケア(2巻4号)インシデント事例から学ぶ 重症患者のドレーン管理

  • ページ数 : 206頁
  • 書籍発行日 : 2013年11月
  • 電子版発売日 : 2016年8月19日
3,740
(税込)
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商品情報

内容

これからドレーンについて学ぶ方、よりドレーン管理の理解を深めたい方へ

各々の専門分野で活躍している医師と看護師がドレーン管理に必要な知識と方法のすべてをわかりやすく、かつ詳細に解説。
基本知識からベッドサイドにおける実践へつなげることができるように各ドレーンで起こりやすいインシデント事例をケーススタディとして紹介しています。

序文

特集編集にあたって

急性・重症患者を看護するとき,人工呼吸器をはじめとするライフサポート機器ライン,ドレーン類どのデバイスが多ければ多いほど重症感を感じ,「怖さ」を感じるのではないでしょうか.中でもドレーンは複数本挿入されていると,混乱し,排液量の多少のみで判断され,わからないままに過ぎていることも少なくありません.

ドレーンを管理するうえで最も重要なポイントは,解剖生理と術式を理解し,ドレーンが体部のどこのどの位置にどのように,何の目的で挿入されているのかを把握する必要があります.次に,ドレーン排液の正常な量と性状を正しく知っておくことです.排液量は,少ないことが良いことばかりではありません.髄液,胆汁,膵液など常時生成されているものをドレナージするときは,正常な生成量と性状で流出していなくてはなりません.つまり,現在の状態と正常な性状と量を比較対照することで,回復過程を知ることができるのです.一方,脳ドレーンや胸腔ドレーンに代表されるドレーンシステムは難しく,メカニズムを理解していないことに起因するインシデント事例も数多く報告されています.したがって安全にきちんと管理するためには,解剖の本を開き術式の本を開きドレーンの名前からどこに入っているか調べ,ドレーンシステムを考え......と大変な作業が一般的には必要となります.

そこで,本特集はこのような苦労を緩和するべく,各々の専門分野でご活躍されている医師と看護師の方々にドレーン管理に必要な知識と方法のすべてをわかりやすく,かつ詳細に解説して頂きました.また,基本的知識からベッドサイドにおける実践へつなげることができるように各ドレーンで起こりやすいインシデント事例を文末にケーススタディとして紹介しました.

各原稿が集まって一冊になった全頁をあらためて拝見すると,まさにこの一冊でドレーン管理のすべてが網羅されたすばらしい内容の専門書であることを確信しました.

今や,ドレーン管理は消毒の是非をはじめ,管理方法や考え方がエビデンスの変遷とともに変わってきています.例えば,ドレーン挿入の是非について,「待機的手術ではドレーンは必要ない」,「CTなど画像評価で十分である」など,drainlessの方向にすら移行しつつあります.現在のケアに満足することなく,患者のQOL向上のために日々研鑽する必要があるということでしょうか.

本特集がこれからドレーンについて学ぶ方,よりドレーン管理の理解を深めたい方の一助になれば幸いです.


露木 菜緒

目次

I. ドレーン管理に必要な基礎知識

■ドレナージの目的

~ドレナージの種類や方法はこれで決まる!~

■ドレーン管理のポイント

~どんなドレーンも4つのKeywordで管理する~

■感染徴候と感染予防

~一目でわかる!ドレーン管理のコツ~

II. 脳ドレーン

■脳の解剖生理

~すべての基本はここから始まります!~

■脳外科手術

~ドレーンは留置目的により,部位は同じでも管理は変わる~

■脳ドレーンシステムのしくみ

~なぜ4つもクレンメがついているか,知ってますか?~

■脳ドレーン管理と看護

~順序立てて考えれば苦手意識は克服できる!?~

III. 胸腔ドレーン

■肺・胸腔・縦隔の解剖生理と肺切除術

~胸腔ドレナージを正しく理解するために~

■心臓・大血管の解剖生理と手術

~心・大血管手術後のドレーンの配置と役割,およびその管理について~

■胸腔ドレーンシステムのしくみ

~複雑な胸腔ドレーンシステム!完全網羅~

■胸腔ドレーン管理と看護

~術後出血の危険因子を把握.意図的監視と細やかなドレーン管理が重要~

IV. 腹腔ドレーン

■肝・胆・膵の解剖生理

~術後管理に役立つ解剖と臓器機能~

■腸の解剖生理

~ドレーン管理に必要な解剖を理解する~

■肝・胆・膵切除術

~周術期に知っておくべき手術内容とドレーン管理~

■腸切除術

~いつまで,何のために留置するドレーンですか?~

■腹腔ドレーンシステムのしくみ

~見えないところを可視化し,信号となるツールを正しく理解しよう~

■腹腔ドレーン管理と看護(肝・胆・膵)

~強力な消化液は,上手にコントロールして早期回復~

■腹腔ドレーン管理と看護(腸)

~腹腔内の変化でドレーンの役割も変化する~

V. 食道ドレーン

■食道の解剖生理

~まずは食道の解剖と生理を学ぼう~

■食道切除術

~食道切除後はドレーンの管理が大事~

■食道切除後ドレーン管理と看護

~今ここでもう一度確認しておこう!ドレーン管理のあれとこれ!~


■書評:「徹底ガイド 胃ろう(PEG)管理Q&A」

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書籍情報

  • ISBN:9784883789047
  • ページ数:206頁
  • 書籍発行日:2013年11月
  • 電子版発売日:2016年8月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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