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- ビジュアル基本手技シリーズ 必ず撮れる!心エコー
商品情報
内容
心エコー検査に必須の断層図を撮るための探触子の位置・角度・コツがみてわかる!さらに、心機能の評価や疾患に合わせた描出のポイントを丁寧に解説。
初心者はもちろん指導医にも最適の一冊。
序文
われわれ医療従事者は医師であれコメディカルであれ,まず患者さんを目の前にしたときその心臓がどうなっているか考えなければなりません.そして患者さんにとって最もメリットになるように検査の方針を決め,最良の治療を選択することになります.一般の外来からベッドサイド,そして集中治療室や手術室まであらゆる現場において,この判定に最も役立つのは心エコーでしょう.症状,診察所見,心電図,採血検査などでおよその診断が推定できますが,その診断をより確実なものにするためには心エコーから得られる情報を欠かすことはできません.心エコーから得られる所見と自分の持っている知識をあわせて診断治療にあたることが,患者さんにとっても大きなメリットとなるのでしょう.
それでは心エコー初心者はどのように知識を習得すればいいのでしょうか.どこの医療施設でも同じと思いますが,心エコーを自分で撮り,所見を判読し臨床に役立てたいと思っている医師や臨床検査技師をどのように育てていけばよいか,悩みの種になっていると思います.私はただひたすら経験を積むことが一番の早道だと思ってきました.昔は心エコーを理解するためのわかりやすい本などほとんど出版されておらず,ドプラ法をわかりやすく解説した日本語の本など皆無で,しかたなく英語の本を読み,学会で習得した知識をもとに毎日検査をしてきたのが現実でした.ところが最近は違います.世の中は情報であふれています.おいしそうと評判のレストランや居心地のいい旅館をテーマにした雑誌などは本屋に行けば所狭しと並んでいます.2008年,東京ではおいしい?(本来は客個人が好みで決めるべきでしょう)レストランを星印でランクづけした本が即完売するなどの現象もみられました.さすがに医療の世界では教科書や雑誌にランクづけはありませんので,皆さんが自分の知識や能力を考えながらどの本が自分にあっているか選ぶことになります.
ここで本書の特徴について述べます.パートⅠは基礎編,パートⅡは実践編1,パートⅢは実践編2,パートⅣは応用編の4つのパートから成っています.必要に応じてどのパートから読んでいただいてもいいように構成しました.パートⅠの基礎編で超音波の原理が十分に理解できなくてもパートⅡに進んでいただいて,実際のトレーニングに役立てていただくのがよいと考えます.パートⅢとパートⅣは代表的な疾患について簡単に理解できるように解説してあります.心エコーの検査の仕方については一部重複した内容もありますが,知っておくべき知識として重要と考えられますので,あえて割愛していません.本書は初心者の方がよりわかりやすく,そして親しみやすく理解できるように構成してあります.したがってこの本のみで心エコーの知識としては十分とは言えないのですが,本書を踏み台に多くの初心者の方が心エコーに親しみをもち,患者さんに少しでもメリットになるような医療ができるようになれることを願っています.
2008年 4月
東邦大学医療センター大橋病院臨床検査医学
鈴木 真事
目次
推薦の言葉
序
PART1 基礎編
1.心エコー法の基礎
2.心エコー検査の必要性
3.心エコー法の種類
4.断層心エコー法
5.Mモード法
6.ドプラ法
PART2 実践編1
§1 はじめる前に
1-1.心エコー検査の予備知識
1-2.心エコー装置の予備知識
1-3.断層図をうまく描出する
§2 記録の実際
2-1.検査の手順
2-2.断層法
2-3.Mモードエコー図の記録
2-4.カラードプラ法による血流評価
2-5.パルスドプラ法による血流評価
§3 評価の実際
1.心機能の評価
2.心腔拡大と肥大の評価
§4 記録・トラブルシューティング
1.画像の記録とレポート作成
2.うまく撮れない場合の対処法
PART3 実践編2(疑われる疾患に合わせて評価する)
1.胸痛を伴い冠動脈疾患を疑う場合
2.胸痛を伴うが冠動脈疾患以外を疑う場合
3.心不全を疑う場合
4.不整脈を伴っている場合
5.心雑音を伴う場合
PART4 応用編
1.左室収縮能が正常なのに心不全がある場合
2.三尖弁逆流を連続波ドプラで評価する意義
3.心筋梗塞の合併症の見方
4.心エコー検査なしでは診断できない疾患
5.救急時に心エコーをするときの注意点
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書籍情報
- ISBN:9784897063362
- ページ数:158頁
- 書籍発行日:2008年4月
- 電子版発売日:2013年3月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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