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ビジュアル基本手技シリーズ 写真とイラストでよくわかる!注射・採血法 改訂版

  • ページ数 : 221頁
  • 書籍発行日 : 2012年3月
  • 電子版発売日 : 2013年3月16日
4,620
(税込)
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商品情報

内容

ビジュアル基本手技シリーズ 写真とイラストでよくわかる!注射・採血法 改訂版
カラー写真・イラストが豊富で手技の様子が一目でわかる「ビジュアル基本手技シリーズ」の"注射・採血法"が電子版となりました。

心静脈路確保や骨髄穿刺など、医師が知りたい手技が満載。さらに、うまくいかない時の対応やリスクマネジメントも詳細に解説!確実な手技が身に付きます。

指導の際のテキストとしてもおすすめの一冊。

序文

改訂の序


本書の初版は2006年に繁田正毅先生の編集により刊行されました.看護師向けの類書が多数存在するなか,主として医師を対象とした初めての注射・採血の単行本である初版は,多くの方々から御好評をいただきました.このたび第2版を上梓することができましたのも,ひとえに読者の皆様の御愛顧によるものです.執筆者を代表して御礼申し上げます.

第2版の編者を繁田先生より拝命いたしましたが,基本フォーマットに何ら変更の必要がなかったことを考えますと,繁田先生の広く深い造詣に今さらながら驚嘆せざるを得ません.初版でも安全管理の項を担当いたしましたが,繁田先生の「神は細部に宿る」という言葉通りのご指導を思い浮かべながら,第2版の編者を務めさせていただきました.

日進月歩の医療のなかで,本書が扱う分野も器具・薬品・ガイドラインの大幅な進歩や改訂がありました.本書においても,採血法は日本臨床検査標準協議会が2011年に作成した「標準採血法ガイドライン改訂版(GP4-A2)」に準拠することとし,その他の記載も最新の器材・薬品・ガイドラインに沿うようにいたしております.時には心苦しい思いで執筆者の方々に失礼なお願いをいたしましたが,皆様快くこれに応えていただきました.おかげさまで,初版の高い完成度を維持しながら,最新の知見にアップデートできたのではないかと考えております.本書刊行にあたり,撮影にご協力戴いた患者さん・スタッフ・メーカーの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます.また,本書作成に御尽力いただいた羊土社編集部の皆様に深謝致します.特に嶋田達哉氏・中林雄高氏の緻密な編集作業によって,本書の完成度は数段高まったと申しても過言ではないでしょう.新しく生まれ変わった本書が,初版と同様に皆様のご愛顧をいただけることを願ってやみません.

2012年 1月

東邦大学医療センター佐倉病院 麻酔科学研究室
菅野 敬之


初版の序


今から20年前,静脈路確保が下手だった私に業を煮やした指導医は「こうだよ,こう!」と言って教えてくれましたが,その「こう!」というのは一体なんなのか.おぼろげながらわかったつもりで,結局「自分なりのやり方」に落ち着きました.内心「こう!」とはどういうことなのか,ずっと不満でした.

医師としての生活も下っ端から少し出世すると注射や点滴からはすっかり離れてしまったのですが,再び自分でやらざるを得ない状況に追い込まれてみると昔の記憶が蘇ってきます.昔取った杵柄でなんとなく自分自身はできるのですが,いざ次の人に伝えようとすると思うと難しいことに気付きました.「こう!」ってなんなのか? それに答えてくれる医師向けの文献は見当たりません.看護師向けの単行本はたくさんあって,今さらながらうなずかされるところがいくつもあるのですが,少し医師向けとは違うような気がします.

この度,羊土社のビジュアル基本手技シリーズの4巻目として,注射と採血のマニュアルを刊行することになりました.医師を主な読者として想定した「注射・採血」の単行本としては初めてであることや,カラー写真やイラストなどビジュアルを中心とした本であること,またリスクマネジメントに関しての記述が充実したことなど,これまでの類書にはない内容になっていると思います.また,日常何気なく行っている行為が,慣例によるものなのか,医学的根拠があってのものなのか,について執筆の各先生方にご解説いただきましたので参考にしてください.

若い研修医の方をはじめとした医師だけでなく,看護師,救急救命士の方にも読んでいただければ幸いです.

「こうなんだよ!」というかつての指導医の思いが実現できればと思って始めた本書ですが,当初予定した疑似動画などやりきれなかったものも多数あります.いろいろやりたいこともありますが,次へ続くための第一歩にします.

2006年 5月

横浜新緑総合病院麻酔科
繁田 正毅

目次

■ 改訂の序

■ 初版の序

PARTⅠ 基礎・準備編

§1 採血のための基礎知識

1-1 採血の目的

1-2 採血の分類

§2 注射のための基礎知識

2-1 注射の目的

2-2 注射の部位

2-3 注射の方法

§3 そのほかの基礎知識

3-1 解剖学的知識

3-2 薬物濃度

§4 注射・採血に必要な器具(準備と使用方法)

4-1 注射・採血に必要な器具

4-2 消毒

4-3 駆血帯

4-4 シリンジ

4-5 注射針

4-6 固定

4-7 止血(動脈穿刺以外の場合)

4-8 カテーテル

4-9 輸液回路

4-10 採血用器具

4-11 輸液(点滴静脈内注射intravenous drip injection)

4-12 輸液ポンプ

PARTⅡ 実践編

§1 採血の実際

1-1 標準採血法ガイドライン

1-2 静脈採血の手順

1-3 静脈採血の準備

1-4 静脈からのシリンジ採血の実際

1-5 静脈からの真空採血の実際

1-6 動脈採血

1-7 耳垂/指先/足底採血

1-8 血液培養

§2 注射の実際

2-1 末梢静脈注射(intravenous injection)の実際

2-2 末梢静脈路確保の実際

2-3 中心静脈確保

2-4 PICC とミッドラインカテーテルの実際

2-5 動脈カニュレーション

2-6 皮内注射

2-7 皮下注射

2-8 筋肉内注射

2-9 骨髄輸液

2-10a 自己注射 -- インスリン,GLP-1 受容体作動薬

2-10b 自己注射 -- アドレナリン

2-10c 自己注射のやり方と患者教育

§3 小児の採血・注射

3-1 小児の採血のコツ

3-2 小児の注射のコツ

3-3 小児の静脈路確保のコツ

PARTⅢ 応用編

§1 うまくいかないとき(末梢静脈路確保困難対策)

1-1 うまくいかないのには理由がある

1-2 患者側の問題

1-3 医療者側の問題

§2 うまくいかないとき(中心静脈路確保困難対策)

2-1 うまくいかないのには理由がある−対策とエコーガイド下の穿刺

§3 痛くない採血と注射を目指して

3-1 痛みを感じる理由

3-2 恐怖心を起こさせないための心理的配慮

3-3 身体的な配慮

§4 注射・採血のリスクマネジメント

4-1 患者への感染防止

4-2 医療者への感染防止

4-3 事故抜去と自己抜去

4-4 血管内への空気迷入

4-5 血管内への異物

4-6 血管外漏出

4-7 抗腫瘍薬

4-8 神経損傷

4-9 誤薬と患者の間違い

§5 教育

5-1 誰が教えるか

5-2 どう教えるか

5-3 目標達成はどう確認するか

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書籍情報

  • ISBN:9784897063508
  • ページ数:221頁
  • 書籍発行日:2012年3月
  • 電子版発売日:2013年3月16日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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