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- 写真でわかる外傷基本手技
商品情報
内容
本書では、従来の書籍には見られない、細やかな手技のコツを、オールカラーの写真を元に解説。実際に処置しているかのような感覚で必要な手技を習得できるように配慮。救急医だけでなく、外科医、脳神経外科医、整形外科医、臨床研修医、看護師など、救急医療に携わる全ての人に活用されたい一冊!
>『 写真でわかるシリーズ』
序文
救命救急センターに搬送され、死亡した症例の約4割弱は防ぎ得た外傷死亡(Preventable Trauma Death;PTD)であったことが、2000年の厚生労働科学研究で明らかにされ、わが国にも外傷診療体制を整備する機運が高まった。Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care(JPTEC)、ドクターヘリ、JapanAdvanced Trauma Evaluation and Care(JATEC)、外傷登録制度などが次々と整備された結果、平成20年中の交通事故死者数は5,155人まで減少し、平成22年までに交通事故死者数を5,500人以下とする第8次交通安全基本計画の目標を2年前倒しで達成した。
平成21年1月には「今後10年間を目途にさらに交通事故死者数を半減させる」との内閣総理大臣の談話が明らかにされたが、この目標達成のためには、外傷診療に関わる者になおいっそうの取り組み強化が求められている。
医療機関においてはJATECに準じて、primary surveyと蘇生、secondarysurvey、根本治療、tertiary survey、転院の判断または医師の応援要請が、時機を失することなく適切に実施される必要がある。しかしながら、外傷初療は豊富な知識のみで遂行しうるものでは決してなく、手技を安全確実に行うためのノウハウがどうしても必要である。負傷者の病状が重篤であればあるほど、正確な手技が求められることは言うまでもなく、緊張性気胸に対する胸腔ドレナージのように、たった1つの手技で死の淵に瀕した命を劇的に救うことも可能である。その一方で、不適切な手技により患者の回復可能性を阻害してしまうことも決して稀ではない。
そこで今回、医療機関において外傷診療に従事する者のための外傷基本手技解説書を上梓した。各項目の執筆者は、数多くの外傷症例を経験している医師であり、従来の成書には見られない、細かな手技のコツが随所に盛り込まれている。また、鮮明な写真を多用することにより、あたかも実際に処置しているかのような感覚で、必要な手技を習得できるよう配慮した。
外傷診療に関わる救急医、外科医、脳神経外科医、整形外科医、麻酔科医、集中治療医をはじめ、多くの臨床研修医や看護師の諸君に活用され、わが国の外傷診療の質の向上に寄与することができれば、編者らの喜びこれに勝るものはない。
最後に、本書出版にひとかたならぬご尽力を賜った赤土正幸氏、小沢ひとみ氏に心からの感謝を申し上げたい。
平成21年10月
日本医科大学
千葉北総病院救命救急センター
益子 邦洋
松本 尚
目次
第1章 気道確保に関する手技
●用手気道確保・マスク換気
●経口気管挿管法
●経鼻気管挿管法
●気管支ファイバーガイド下気管挿管法
●輪状甲状靱帯穿刺法
●気管切開法
●胃管挿入法
第2章 循環管理の手技
●静脈路確保
●急速輸液・輸血法
●動脈路確保
●FAST
●経皮的大動脈遮断
●蘇生のための開胸
●経皮的心肺補助
●導尿法
第3章 体幹外傷に対する手技
●胸腔ドレナージ法
●心嚢穿刺術
●診断的腹腔洗浄法
●経カテーテル的動脈塞栓術
●骨盤創外固定法
●ログロール
第4章 四肢外傷に対する手技
●副子固定法
●プラスチックギプス固定法
●ギプスカット
●ギプスシャーレ法
●三角巾固定法
●牽引法
●切断・断端形成
●コンパートメント症候群に対する減張切開法
第5章 創傷に対する手技
●止血法
●浸潤麻酔法
●オベルスト法
●創傷処置法
●創部消毒・ドレッシング法
●陰圧閉鎖療法
●熱傷処置・植皮術
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書籍情報
- ISBN:9784899962397
- ページ数:260頁
- 書籍発行日:2009年11月
- 電子版発売日:2019年9月4日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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