がん化学療法ケアガイド第3版

  • ページ数 : 392頁
  • 書籍発行日 : 2020年1月
  • 電子版発売日 : 2020年5月1日
¥3,410(税込)
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商品情報

内容

医学的知識から実践的看護までを専門看護師らが執筆し,絶賛された初版刊行から13年,新しい薬剤やレジメン,それを受け大きく変化した標準治療,副作用の最新情報を盛り込んだ第3版.副作用対策やセルフケア支援の解説もブラッシュアップし,AYA世代や内服抗がん薬治療に対するケアなど,新たな項目も収載.読み応えあり,学びどころ満載の1冊.

序文

第3版を刊行するにあたって

本書初版が刊行された2007 年当時,化学療法における看護師の役割の重要性が認識され始めましたが,化学療法看護の書籍は医師により編集・執筆されたものが少しあっただけでした.そのため,化学療法看護に必要な「医学的知識から具体的なアセスメント・ケア」までを専門看護師らが執筆した本書は,「斬新で画期的な書籍である」と絶賛されました.

改訂版が刊行された2012 年当時は,抗がん薬や分子標的治療薬の開発による標準治療の変化,外来治療へのさらなる移行,経口抗がん薬の増加,副作用対策や曝露対策の向上という状況にあったため,新しい知見を追加するとともに,副作用対策や妊孕性,アピアランスケアなどの内容を充実させました.

このたび,第3 版を刊行することになりました.

近年,抗がん薬や分子標的治療薬,免疫チェックポイント阻害薬などの免疫療法などが進化して,化学療法の標準治療がさらに大きく変化しました.また,化学療法による副作用も変化し,急性心筋炎などの循環器系や免疫関連の副作用(irAE)など,多様で複雑な重症化しやすい副作用も増えました.さらに外来化学療法や経口抗がん薬による治療が主流になっていることから,予定された化学療法を安全に,苦痛を少なくして最後まで継続するためには,患者さん自身が自分の病気や治療を理解し,セルフケアにより早期異常の発見・対処,副作用対策をすることが不可欠となり,意思決定支援やアドヒアランスを高めるケア,現実可能で具体的なセルフケア支援がますます重要になりました.また電話相談や外来での相談の第一対応は看護師であることが多いため,状況を見極めトリアージして他専門職と連携する看護師の役割は,化学療法の成功のカギを握っているといっても過言ではありません.そのため,看護師は患者さんにとって「納得できる最善とは何か?」を常に考え,個別性と全体性を考慮しつつ,患者さんの生活の視点から看護していくことが望まれます.

がんになっても,治療中であっても,治療が終わっても,その人らしく生きていけるような支援をするためには,化学療法が選択肢の一つになったときから継続的に,在宅・外来診察室・外来治療室・病棟などでケアする看護師たちが化学療法看護を駆使し,多専門職と連携することが求められます.

第3 版は「AYA 世代の患者に対するケア」「未成年のこどもをもつがん患者に対する支援」「分子標的治療薬の新たな副作用」「内服抗がん薬治療に対するケア」などを独立して項目にし,その他の内容も刷新しました.本書は,どこから読み始めても理解できるものです.第3 版をケアに活かしていただき,患者・家族ケアの質の向上につなげていただけましたら幸いです.


2020年1月

編集者を代表して 濱口 恵子

目次

1章 がん化学療法看護の重要性

1.化学療法を受ける患者の看護とは何か

 がん治療における化学療法の重要性

 化学療法を受ける患者の看護とは何か

 多職種チームでのかかわり

2.副作用を最小限にするためのセルフケア支援

 患者のセルフケア能力を引き出す看護の重要性

 患者のセルフケアを支援する看護師の役割

2章 がん化学療法の理解

1.化学療法の基礎知識

 化学療法の特徴

 化学療法の目的と有効性

 化学放射線療法

 抗がん薬の投与経路

 化学療法の効果判定

2.抗がん薬の作用メカニズムと副作用メカニズム

 抗がん薬の作用

 遺伝子検査を活用した治療

 抗がん薬の副作用

3.代表的なレジメンと主な副作用

 レジメンの理解

 抗がん薬やレジメンの理解を深めるために

 押さえておくべきレジメンと主な副作用

 抗がん薬の副作用と判断するために必要な知識

 見逃すと危険な副作用

3章 患者の意思決定に対する支援

1.治療を受ける意思決定に対する医師からの支援

 患者・家族への説明時の工夫

 化学療法の効果・副作用,治療選択などについての説明内容

 治療選択における基本的な考え方

2.治療を受ける意思決定のプロセスを支援する看護

 意思決定のプロセスを支援する重要性

 意思決定支援に必要な患者の評価

 治療説明から意思決定に至るときの支援

 治療変更時や再発・転移による治療再開時の支援

 意思決定時に倫理的ジレンマが生じるときの支援

3.AYA世代の患者に対するケア

(1) AYA世代の患者に対する意思決定支援

 AYAの定義

 AYA世代のがんの疫学

 AYA世代のがんのケアに求められること

 AYA世代のがん診療における標準治療の考え方

 意思決定に際して注意する点

(2)未成年のこどもをもつがん患者に対する支援

 Family Centered Care(家族中心の医療)という考え

 こどもをもつがん患者の悩みや不安

 こどもの世界からみる親が「がん」であること

 未成年のこどもをもつがん患者への支援体制

 支援の実際(スクリーニング・支援・フォローアップ)

Column がん領域におけるCLS の支援

4章 がん化学療法を安全・確実・安楽に行うためのポイント

1.治療開始前のアセスメント

 安全に治療を行うためのアセスメント

 副作用の予防や症状を最小限にするためのアセスメント

 病気や治療,副作用に対する受け止め方のアセスメント

 患者の特性に合わせたアセスメント

 患者の生活と支援体制のアセスメント

2.曝露対策

 化学療法における職業性曝露対策の基本的な考え方

 曝露対策に用いられる機械・器具・物品

 抗がん薬投与プロセスにおける曝露対策

 抗がん薬投与患者の体液・排泄物の取り扱い

 抗がん薬による汚染発生時の対応

 患者・家族のセルフケア支援

3.抗がん薬の投与管理

 抗がん薬の投与前

 抗がん薬の投与中

 抗がん薬の投与後

 皮下埋め込み型ポートの管理

 経口抗がん薬の服薬管理

4.予防を重視した副作用管理-口腔内の副作用対策

(1)治療

 化学療法開始時の患者指導と口腔内評価

 歯科に口腔ケアを依頼するタイミング

 歯科で行う支持療法

 口腔内の副作用とその対応

 がん診療医科歯科連携事業

(2)看護師が行うケアのポイント

 化学療法前・中・後のアセスメント

 口腔粘膜炎に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

5章 がん化学療法の副作用とケア

1.過敏症

 化学療法で過敏症が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 過敏症に対する看護ケア

 患者教育とセルフケア支援

2.抗がん薬の血管外漏出

 化学療法で血管外漏出が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 血管外漏出に対する看護ケア

 患者教育

3.骨髄抑制

 化学療法で骨髄抑制が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 骨髄抑制に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

4.悪心・嘔吐

 化学療法誘発性悪心・嘔吐(CINV)が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 悪心・嘔吐に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

5.食欲不振

 化学療法で食欲不振が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 食欲不振に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

6.味覚障害

 化学療法で味覚障害が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 味覚障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

7.下痢

 化学療法で下痢が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 下痢に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

8.便秘

 化学療法で便秘が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 便秘に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

9.末梢神経障害

 化学療法で末梢神経障害が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 末梢神経障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

10.皮膚障害

 化学療法で皮膚障害が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 皮膚障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

11.脱毛

 化学療法で脱毛が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 脱毛に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

Column

12.倦怠感

 化学療法で倦怠感が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 倦怠感に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

13.性機能障害

 化学療法による性腺機能障害のメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 妊孕性温存のアセスメントと方法

 性腺機能障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

14.心障害

 化学療法で心障害が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 心障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

15.腎障害

 化学療法で腎障害が起こるメカニズム

 化学療法前・中・後のアセスメント

 腎障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

16.肺障害

 化学療法で肺障害が起こるメカニズム

 発現頻度が高い代表的な薬剤

 化学療法前・中・後のアセスメント

 肺障害に対する看護ケア

 患者のセルフケア支援

17.分子標的治療薬の新たな副作用

 主な分子標的治療薬の作用機序と副作用症状

 化学療法前・中・後のアセスメントと看護ケア

 患者のセルフケア支援

6章 副作用以外の症状マネジメント

1.痛み

 がん疼痛の発生状況

 がん疼痛のアセスメント

 痛みに対する看護ケア

 化学療法中の患者における疼痛マネジメントの注意点

Column 腹部膨満感

2.呼吸困難

 呼吸困難とは

 呼吸困難のアセスメント

 化学療法や病態に関連して起こる呼吸困難マネジメント

 呼吸困難を呈している患者への日常生活ケア

 呼吸困難がある患者へのケアで大切にしたいこと

3.抑うつ

 化学療法の体験がもつ意味

 抑うつの発見の仕方

 抑うつに対する治療および看護ケア

7章 外来がん化学療法における看護

1.外来治療における情報提供とセルフケア

 外来化学療法を受ける患者が抱える諸問題

 治療開始前の患者のアセスメントおよび情報提供のポイント

 治療開始後の患者のアセスメントおよび情報提供のポイント

 外来化学療法を受ける患者への支援

2.内服抗がん薬治療に対するケア

 内服抗がん薬治療の特徴と看護の役割

 治療を開始する前のアセスメントとケアのポイント

 治療中のアドヒアランスを保つための支援

 内服抗がん薬服用時の注意点

3.在宅療法に関する支援

 在宅で活用できる資源

 早期からのアプローチの必要性

 地域の資源と有機的につながるために

 コーディネートの実際と注意点

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書籍情報

  • ISBN:9784521747705
  • ページ数:392頁
  • 書籍発行日:2020年1月
  • 電子版発売日:2020年5月1日
  • 判:指定なし
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。

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