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- プライム脳神経外科 5 頭蓋底腫瘍
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序文
第5巻の序
これまで,頭蓋底腫瘍をテーマにした多くの成書があり,手術アプローチや良性腫瘍については,ほぼ語り尽くされてきた感がある.本書の編集を三輪書店よりご依頼いただき,従来のものを踏襲してもあまり新鮮味がないと考え,読者にとって身近に置いておきたいと感じられるものとなるよう,少し特色を出してみたいと考えた.魅力ある内容のある読み物とするためには,何より魅力ある著者が必要である.第一線でご活躍中の先生方,これから確実にその道のオーソリティーになってゆくであろう先生方のなかで,私自身が普段の学会活動や交流を通じて尊敬の念を抱いている方々に執筆依頼を出させていただいた.いずれも快くお引き受けいただいたことをこの場を借りて深謝したい.いずれも力作であり,“Tips” “Pitfalls” “Troubleshooting” “Memo” として各ポイントが生き生きと語られており,十分に魅力的な内容となっている.
最近の画像診断,シミュレーションの進歩はめざましく,モニタリングの進歩とともに手術成績の向上に役立っていると考えられ,焦点を当てた.また,手術と並んで重要な位置を占めるようになった放射線治療,術前の血管内塞栓術にも最新の知識が必要となっているため取り上げた.術前塞栓に関する橋本孝朗先生の解説は要点がコンパクトにまとめられており,多くの読者の参考になると思われる.また,総論の目玉として,良性腫瘍と悪性腫瘍の手術適応と取り方をそれぞれ森田明夫先生と神保洋之先生に解説していただいた.森田明夫先生の「盗むように摘出する」「髄膜腫の芯抜き」「時間を巻き戻して」「元の状態に戻す」など,これまでの成書にみられない,読者の感覚に訴える印象的な名言もふんだんに盛り込まれており,私自身も勉強させていただいた.疾患別の各論においては,脳神経外科医に比較的なじみの少ない悪性腫瘍の知識および頭蓋底の修復について,それぞれ耳鼻咽喉科と形成外科のトップランナーに,知っておくべき知識を脳神経外科医向けに解説していただいた.これら,他書にない部分を盛り込むことによって,若手の勉強意欲を刺激したいと考えている.
最後に,「悪性腫瘍の手術適応と取り方」をお引き受けいただきながらもかなわなかった横浜市立大学前教授の川原信隆先生のご冥福をお祈り申し上げるとともに,その後を引き受けていただいた神保洋之先生に感謝したい.
2020年2月
東京医科大学 脳神経外科
主任教授 河野道宏
目次
第Ⅰ章 総論
1 画像・シミュレーション
01_術前シミュレーション画像の作成方法・・・吉野正紀, 金 太一
融合三次元画像作成の実際
アドバンステクニック:トラクトグラフィーによる脳神経の可視化
融合三次元画像作成方法の課題
02_術前シミュレーション・・・森迫拓貴, 後藤剛夫, 大畑建治
術前シミュレーションの方法 術前シミュレーションの実際
術前シミュレーションの現状と課題
2 画像診断のポイント・・・土屋一洋
術前画像診断のキーポイント しばしば問題となる病変とその鑑別診断
3 頭蓋底手術における動脈・静脈系の解剖
01_動脈解剖・・・間中 浩, 坂田勝巳
顎動脈・中硬膜動脈・後頭動脈・上行咽頭動脈の主な分枝
部位別の機能解剖
02_静脈解剖・・・坂田勝巳, 間中 浩
画像評価 テント上静脈解剖 テント下静脈解剖
4 頭蓋底手術のモニタリング・・・本山 靖
モニタリングの必要性と重要性 モニタリングに必要な麻酔
頭蓋底腫瘍の手術で用いられる各種モニタリング
疾患別モニタリングの適応 異常時の対応
今後の課題と展望
5 術前塞栓・・・橋本孝朗
適応 塞栓物質 塞栓術のコンセプト
塞栓術の実際 塞栓術後 症例提示
6 放射線治療
01_ガンマナイフ・・・芹澤 徹
頭蓋底腫瘍に対するガンマナイフ治療の実際
頭蓋底腫瘍に対するガンマナイフ治療の適応
聴神経腫瘍 髄膜腫 下垂体腺腫
頭蓋咽頭腫 照射後の観察
02_サイバーナイフ・・・佐藤健吾
開発の経緯 サイバーナイフの構造 治療の流れ
まとめ
7 良性腫瘍の手術適応と取り方・・・森田明夫
手術適応 腫瘍摘出のコンセプト 腫瘍摘出のtactics
合併症の回避 まとめ
8 悪性腫瘍の手術適応と取り方・・・神保洋之
頭蓋底部悪性腫瘍における良性腫瘍との治療方針の違い
術前準備 適応
頭蓋底悪性腫瘍に対する一塊切除法の分類と手術手技
第Ⅱ章 各 論
各腫瘍の治療戦略・手術適応・手術アプローチ
1 眼窩内腫瘍・・・名取良弘
解剖・腫瘍局在と症候 眼窩内病変の画像診断
手術に必要な解剖と画像診断 眼窩内手術の特殊性
手術適応 手術法の選択 経頭蓋到達法の手技
外側到達法の手技 手術合併症とその回避
2 頭蓋咽頭腫
01_開頭手術・・・後藤剛夫, 大畑建治
頭蓋咽頭腫の細分類 手術
02_内視鏡を用いた経鼻アプローチ・・・西岡 宏
適応 ポイント 必要な解剖知識
アプローチ 腫瘍の摘出 閉創
3 海綿静脈洞部腫瘍・・・鰐渕昌彦
解剖 海綿静脈洞部腫瘍
4 小脳橋角部腫瘍
01_前庭神経鞘腫・・・中冨浩文
中型腫瘍の聴力ならびに顔面神経温存 麻酔の注意点
術中モニタリング アプローチの選択 体位, 頭位
皮膚切開, 筋層展開 開頭 三次元融合画像の作成と手術戦略
顕微鏡下手術手技:腫瘍摘出 閉創
02_三叉神経鞘腫・・・柴尾俊輔, 戸田正博, 吉田一成
部位別の手術アプローチ 摘出 術後管理
内視鏡手術の役割
03_顔面神経鞘腫・・・井上泰宏
概説 手術適応 腫瘍に対するアプローチ
顔面神経の走行 手術の実際
5 頚静脈孔近傍腫瘍
01_頚静脈孔神経鞘腫・・・鮫島哲朗
ポイント 方法 手術手技(マイクロ操作)
閉創
02_舌下神経鞘腫・・・野中洋一
舌下神経鞘腫とは 手術戦略 手術アプローチ
03_グロームス腫瘍・・・髙田雄介
ポイント 分類 Infratemporal fossa approach type A
手術適応外 治療上の留意点 今後の治療の展望
6 頭蓋底髄膜腫
01_最近の知見・・・大宅宗一
ポイント 組織診断 頭蓋底髄膜腫の分子生物学的解析
頭蓋底髄膜腫の手術戦略に関する最近の知見
髄膜腫に対する放射線治療の最近の知見
02_手術戦略と摘出のコツ・・・長谷川光広
前頭蓋底正中部髄膜腫への正中到達法
傍正中部, 傍鞍部髄膜腫への側方到達法
中頭蓋底, 海綿静脈洞への到達法
後頭蓋窩への側方到達法 後頭蓋窩への後方到達法
03_Combined transpetrosal approachを用いた手術・・・寺坂俊介
Combined transpetrosal approachのコンセプト 手術適応と要点
術前検査と術中モニタリング 手術 到達法に伴う合併症
7 斜台部・頭蓋頚椎移行部腫瘍
01_脊索腫・・・阿久津博義
概要と手術治療戦略 経鼻内視鏡手術 アジュバントセラピー
02_軟骨肉腫・・・辛 正廣
概要 画像所見 治療法の選択
03_脊索腫・軟骨肉腫の開頭術・・・岩味健一郎, 藤井正純, 齋藤 清
適応 アプローチ選択 Anterior craniofacial approach
Anterior craniofacial approachに必要な解剖 術前検討
手術手技 Anterior craniofacial approach手術症例
Simultaneous combined surgery Simultaneous combined surgery手術症例
8 頭蓋底悪性腫瘍
01_概説・・・角田篤信
頭蓋底とそこに発生する腫瘍
02_副咽頭間隙と悪性腫瘍・・・角田篤信
副咽頭間隙とは 副咽頭間隙の構成要素とそこに生じる腫瘍病変
副咽頭間隙腫瘍の症状・所見と検査・診断 治療
03_側頭骨悪性腫瘍・・・角田篤信
聴器悪性腫瘍の診断 聴器悪性腫瘍・外耳道がんの治療
04_嗅神経芽腫・・・菅原貴志
診断 分類 治療戦略 手術方法
05_篩骨洞癌・・・菅原貴志
適応 手術手技
06_Facial dismasking flap・・・角田篤信
概説 手術手技
9 頭蓋底手術の修復・・・清川兼輔, 橋口晋一郎
目的 再建のポイント 再建材料の選択 手術手技
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書籍情報
- ISBN:9784895905916
- ページ数:0頁
- 書籍発行日:2020年4月
- 電子版発売日:2020年5月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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