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メディカルチームのための ニューロモデュレーション治療 完全ガイドブック

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2020年3月
  • 電子版発売日 : 2020年7月31日
5,500
(税込)
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商品情報

内容

ニューロモデュレーション治療のチームで行うために医師とコメディカルが共有すべき知識をコンパクトに解説

デバイスを用いて痛みを抑えるニューロモデュレーション治療は,手術だけでなく,その後の管理が重要で,医師・コメディカルがそれぞれの役割を果たしながら治療を進めていかなくてはならない。本書は「脳深部刺激療法(DBS)」「脊髄刺激療法(SCS)」「バクロフェン髄腔内投与療法(ITB)」で構成され,各治療について,チーム医療を行っていくうえで医師とコメディカルが共有すべき知識をコンパクトに解説。 日本モデュレーション学会指定講習会(NMSP)コーステキスト。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

この度,『メディカルチームのための ニューロモデュレーション治療 完全ガイドブック』を発刊することとなりました。本書は,「ニューロモデュレーションサポートプロバイダー(NMSP)コース」の参考書としても使用されます。NMSP コースは日本ニューロモデュレーション学会の指定講習会として12 年前より開設されたものですが,この度,ニューロモデュレーション関連企業の皆様方に加え,本治療に関わられる医療スタッフの皆様にも門戸を広げて行われることとなりました。今後,本コースを受講される皆様の領域はさらに拡大し,またその需要はますます高まっていくものと思われます。

本コースの需要の高まりを受け本書では,現在,本邦で行われている主なニューロモデュレーション治療として,脳深部刺激療法(DBS),脊髄刺激療法(SCS),そしてバクロフェン髄腔内投与療法(ITB)の3つの治療法を取り上げております。そして各々の治療法に関わる解剖,生理などの基礎的な知識から,手術法,調節法,評価法,そして合併症などの治療に関わる具体的な知識までを,実際治療に携わっておられる新進気鋭の先生方に執筆していただきました。これまでに出版された,どのテキストよりも具体的かつ詳しい内容で,明日からの診療に即役立てることのできるものとなっております。

今後,本書が核となり,ニューロモデュレーション治療が,DBS・SCS・ITB 以外のものも加わることでさらにアップデートされ,より広範な領域をカバーする分野として進歩していくことを願っております。

そして,なによりも本書が多くの皆様に活用され,患者様へのより良い治療につながることを切に祈念しております。


2020年2月

第34 回日本ニューロモデュレーション学会会長
浜松医科大学脳神経外科病院教授
杉山 憲嗣

目次

Ⅰ 脳深部刺激療法(DBS)

脳深部刺激療法(DBS)とは

概略

適応疾患

手術装置

知っておきたい解剖用語・略語

前交連(AC)・後交連(PC)

黒質(SN)

基底核(basal ganglia)

線条体(corpus striatum)

視床下核(STN)

淡蒼球内節(GPi)

視床(Thalamus)

視床下核周辺

脚橋神経核(PPN)

赤核(red nucleus)

作用機序

大脳皮質-大脳基底核回路

発火頻度モデル

βオシレーション

デバイスの種類と特徴

概略

刺激デバイスの構成

[Column] 定電流・定電圧刺激

プログラマの特徴

手術方法と周術期管理

ターゲットの設定

定位脳手術用頭部フレームの取り付け

麻酔について

患者体位

微小電極記録(MER)

術中試験刺激

DBSリードとエクステンションおよびジェネレータの植込み

術後管理

[Column] Dopamine agonist withdrawal syndrome

主な合併症の種類と対応

術後せん妄

頭蓋内出血

感染

非感染性一過性脳浮腫

肺塞栓(空気塞栓症)

刺激調整の基礎知識と方法

刺激の開始・調整時期

刺激調整の実際

刺激調整と内服調整

刺激の自己調整

患者教育と患者のケア

日常生活での注意点と患者への指導

リモコン操作の指導

充電管理の指導

検査や治療を受ける際の注意点と患者への指導

[Column] ニューロモデュレーションチーム,DBS連絡帳

[Column] 海外でのDBSナース

代表疾患:パーキンソン病

疾患概要:パーキンソン病とその治療

DBSの適応

[Column] オン・オフについて

[Column] ジスキネジアとは?

刺激調整

[Column] 亡くなったときのジェネレータの処理

薬剤調整

代表疾患:ジストニア

疾患概要

手術適応

[Column] ジストニアの薬物治療

[Column] こわいジストニア重積

周術期管理

刺激調整

[Column] 回路抵抗を読む

[Column] リチャージャーサポーター

代表疾患:本態性振戦

疾患概要

鑑別疾患

手術適応

周術期管理

刺激調整

Ⅱ 脊髄刺激療法(SCS)

脊髄刺激療法(SCS)とは

概略

慢性疼痛とは?

どのような疾患に行うのか

知っておきたい解剖用語

硬膜外腔とは

痛みの伝達

脊髄分節と皮膚分節

その他のおさえておくべき用語

作用機序

はじめに

SCSの作用機序

デバイスの種類と特徴

概略

刺激電極の種類とその特徴

ジェネレータの種類とその特徴

医療者用プログラマと患者用コントローラの種類とその特徴

SCS 3社の特徴

手術方法と周術期管理

概略

術前管理

トライアル

脊椎手術による外科的パドルリードの植込み

ジェネレータの植込み

治療ゴール

術後管理

主な合併症の種類と対応

施行前の注意点

施行時の合併症

施行後の合併症

刺激の基礎知識と方法

刺激条件の基本的事項

スクリーニング方法

コンタクトの選択

CVモード vs CCモード

AdaptiveStimTMの概念と設定方法

高頻度刺激,バースト刺激の概念と設定方法

刺激に関連するトラブルとその対応方法

患者教育と患者のケア

日常生活での注意点と患者への指導

他の手術・検査を受ける際の注意点と患者指導

代表疾患

脊椎手術後疼痛症候群

複合性局所疼痛症候群

有痛性糖尿病性末梢神経障害

帯状疱疹後神経痛

脳卒中後疼痛

虚血性疼痛

Ⅲ バクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法)

バクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法)とは

概略

痙縮は治療の対象となる

痙縮の原因やパターンは多種多様

痙縮の病態生理

痙縮の治療はどうするか?

具体的な治療方法

知っておきたい解剖・生理学用語

皮質脊髄路(錐体路)

網様体脊髄路・前庭脊髄路

運動ニューロン

運動単位(motor unit)

筋紡錘

ゴルジ腱器官(腱紡錘)

GIa・GIb・GII線維(求心性神経線維群)

作用機序

背景

作用機序

耐性

バクロフェンのその他の効果

排泄

相互作用

過量投与

デバイスの種類と特徴

はじめに

スクリーニングトライアルで使用する機器

手術で使用する機器

リフィルのときに用いる機器

[Column] 薬剤オーダーの手順

手術方法と周術期管理

スクリーニングトライアル

[Column] Web講習とハンズオン

手術の実際

[Column] ポンプ留置術に関するこだわり

バクロフェン投与量の調整

投与後評価

ポンプ交換術

周術期の主な合併症

概略

スクリーニング時における合併症

薬剤関連合併症

ハードウェアトラブル

髄液漏出,感染など

投与調節の基礎知識と方法

基礎知識

脊髄損傷

痙性対麻痺

脳性麻痺

その他の疾患

合併症の種類と対応(トラブルシューティング)

過少投与(underdose)・離脱症状(withdrawal syndrome)

過量投与(overdose)

感染

カテーテル・ポンプ関連合併症

髄液漏

患者の教育と患者のケア

概略

薬剤補充を忘れない!

日常生活上の注意

緊急連絡カードと患者手帳の携帯

アラームに注意

MRI撮像

他院で治療を受ける場合

ポンプの交換

その他の注意:耐薬性

ITB療法に関するQ & A

[Column] 亡くなったときのポンプの処理

代表疾患

脊髄損傷後痙性麻痺

脳卒中後痙性麻痺

頭部外傷後痙性麻痺

脳性麻痺

痙性対麻痺

低酸素脳症後痙性麻痺

多発性硬化症後痙性麻痺

発作性交感神経過活動(PSH)

付録:評価法

・MDS-UPDRS 日本語版

・Hoehn and Yahr重症度分類

・パーキンソン病 生活の質に関する質問表(PDQ-39)

・BFMDR

・TWSTRS

・FTRTRS

・疼痛の強度の評価

・Ashworth scale/Modified Ashworth scale

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書籍情報

  • ISBN:9784758318532
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2020年3月
  • 電子版発売日:2020年7月31日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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