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- 完全版 医師・薬剤師のための漢方のエッセンス
商品情報
内容
中医学用語には丁寧な解説をつけ、漢方薬を新たに学ぼうと考えている医師・薬剤師にとっても、現場で活用しやすい実践的な手引書。
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序文
はじめに
病気や体調不良には必ず原因と症状があります。病気の治療には、その原因をなくす方法と、生じている症状を薬でコントロールする方法とがあります。漢方は、特に長引く病気や体調不良の「原因」をなくすのに秀でた医療です。
慢性的な病気や体調不良の原因の多くは、一人ひとりの体質の悪化です。従って漢方薬を的確に運用するためには、目に見える症状にとらわれることなく、患者の体質、すなわち証を正確に見抜くことが必須です。
証を見抜く力を身に付けるために必要なのは、「熟慮」することです。知識や経験ではありません。知識や経験を漫然と積み重ねても、証や処方の正確な判断にはたどり着けません。目の前の患者から病状や体質判断のヒントを聴き取り、抽出し、考えて考えて考え抜くことで、ようやく患者の証が見えてきます。漢方処方は、この証に従い、決定されます。
本書には、その「考える」ためのヒントをふんだんに盛り込みました。
漢方処方は、西洋薬のように特定の化学物質が効き目を表すのではなく、天然生薬の組み合わせにより相乗的に薬効を高め合ったり新たな効能を生み出したりします。その組み合わせの妙味を知り、処方の癖を体得できれば、患者の心身に深く浸透して効果を発揮する処方を決めることができるようになるでしょう。
2015 年に発行した前版では、慢性疾患に対する使用頻度が高い41処方を紹介しました。今回はさらに現代の医療機関で頻用される漢方処方を網羅し、なおかつ知っておくべき古来の名方も追加し、完全版として全103 処方を薬効別に配列し解説しました。
本書が多くの医師や薬剤師の仕事の一助になれば幸いです。病気や体調不良に悩む多くの人に的確な漢方薬が処方され、皆さまが心身ともに元気で健康な生活を過ごされることを願っています。
2020年7月吉日
幸井 俊高
目次
はじめに/本書の使い方 (序)
本編:効能別の漢方処方
補益剤(補気)
補益剤(補血)
補益剤(気血双補)
補益剤(補陰)
補益剤(気陰双補)
補益剤(補陽)
和解剤
清熱剤(清熱瀉火)
清熱剤(清熱解毒)
清熱剤(清熱利湿)
清熱剤(清虚熱)
理気剤
理血剤(止血)
化痰剤
止咳平喘剤
安神剤
熄風剤
解表剤(辛温解表)
解表剤(辛涼解表)
瀉下剤 ほか
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書籍情報
- ISBN:9784296106936
- ページ数:572頁
- 書籍発行日:2020年7月
- 電子版発売日:2020年8月7日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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