215症例 みて覚える心電図ギャラリー

  • ページ数 : 354頁
  • 電子版発売日 : 2020年11月6日
2,970
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商品情報

内容

Web医事新報の人気コンテンツ「心電図ギャラリー」をもとに、症例・画像を大幅に追加! バリエーションを数多く見ることで、心電図判読の「コツ」を会得できます。

◆最も特徴的で知っておかなければならない所見を確実におさえることができます。
◆「所見」「不整脈」「心疾患」をもとにカテゴリー分類。苦手なところから集中的に学べます。
◆よく遭遇する心電図所見は、複数の解説者が読み方を解説。偏りをなくし、考え方にもバリエーションを持たせました。

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序文

序文


心電図は,臨床医にとって,いろは順の“い”に相当する検査であり,医師なら誰もが読むことができて当たり前と思われています。しかし,この心電図を十分に判読できる医師は意外と少ないのが実情です。循環器医は別として,ほとんどの医師が口をそろえて,「心電図は難しい」「心電図は何度聞いても判らない」と言います。なぜ,このような状況になったかを鑑みると,心電図に関する書籍の多くが稀な現象や所見にこだわりすぎて,どれが不整脈や疾患に特徴的な所見かがわからなくなってしまったことが原因ではないかと感じています。心電図にはバリエーションがたくさんあります。その中で,最も特徴的で知っておかなければならない所見を,確実におさえることが重要です。それが心電図を克服する道だと思っています。

本電子コンテンツは,単なる心電図の参考書ではなく,心電図をたくさん見て体験的に判読の仕方を会得する解説書をめざしました。項目立ては,心電図を所見・不整脈・心疾患をもとにカテゴリー別に分類し,それをもとに解説しました。1項目(心電図)につき原則1 頁完結をめざし,よく遭遇するカテゴリーの心電図においては,一人の解説者だけでなく,複数の解説者でその心電図の読み方を記載して頂くことで,偏りをなくし,考え方にもバリエーションを持たせました。

心電図には,12誘導心電図,ホルター心電図,モニター心電図などがありますが,定型の執筆フォーマットに従って記載して頂くことで,ビジュアル的な面でも工夫を凝らしました。執筆者は日々の臨床で多くの心電図を実際に見ている医師に担当して頂きました。

本電子コンテンツが心電図の読みを苦手としている医師またはメディカルプロフェッショナルの方に受け入れて頂き,心電図判読のためのバイブルになって頂ければ,企画した者として本望です。


2018年12月
東邦大学大学院医学研究科循環器内科学教授 池田隆徳

目次

1章 所見異常

洞頻脈

洞徐脈

左軸偏位

右軸偏位

時計方向回転

反時計方向回転

電極付け間違い

右胸心

アーチファクト

早期再分極

低電位差

(呼吸性)洞不整脈

移動ペースメーカ

異所性心房調律

左房粘液腫,左房負荷(僧帽性P)

右房負荷(肺性P)

左室肥大

右室肥大

両室肥大

2章 波形異常

P波異常

QRS波異常

T波異常

ST-T異常

ST-T変化

U波異常

J(Osborn)波

3章 伝導障害

完全右脚ブロック

不完全右脚ブロック

左脚ブロック

左脚前枝ブロック

左脚後枝

2枝ブロック(右脚ブロック+左脚前枝ブロック)

2枝ブロック(右脚ブロック+左脚後枝ブロック)

3枝ブロック(1度房室ブロック+ 2枝ブロック)

4章 徐脈性不整脈

洞機能不全症候群Ⅱ群(洞停止)

洞機能不全症候群Ⅱ群(洞房ブロック)

洞機能不全症候群Ⅲ群(徐脈頻脈症候群)

1度房室ブロック

2度Wenckebach 型房室ブロック

2度Mobitz Ⅱ型房室ブロック

2:1房室ブロック

高度房室ブロック

発作性房室ブロック

3度(完全)房室ブロック

等頻度性房室解離

心室補充収縮

くも膜下出血/心停止

5章 期外収縮・接合部調律

心房期外収縮(単源性・多源性)

非伝導性の心房期外収縮

変更伝導を伴う心房期

心室期外収縮(単原性)

心室期外収縮(多源性)

心室期外収縮(代償性・間入性)

心室期外収縮(2段脈・3段脈)

心室性期外収縮(2連発・ショートラン)

心室性期外収縮(RonT)

副収縮

房室接合部期外収縮

房室接合部調律

6章 頻脈性上室不整脈

異所性心房頻拍

多源性心房頻拍

発作性心房細動

(持続性)心房細動

(永続性)心房細動

(心室内)変行伝導を伴う心房細動

心房細動に伴うWPW症候群(偽性心室頻拍)

完全房室ブロックを伴う心房細動

心房粗動

2:1 伝導性の心房粗動

1:1 伝導性の心房粗動

非通常型心房粗動

発作性上室頻拍(P波がQRS波の中にあるタイプ)

発作性上室頻拍(P波がQRS波の直後にあるタイプ)

発作性上室頻拍(P波がQRS波の前方にあるタイプ)

発作性上室頻拍(P波とQRS波の関係が特殊なタイプ)

7章 頻脈性心室不整脈

非持続性心室頻拍(単形性)

非持続性心室頻拍(多形性)

持続性心室頻拍

単形性(持続性)心室頻拍(左脚ブロック型+下方軸)

単形性(持続性)心室頻拍(右脚ブロック型+上方軸)

多形性(持続性)心室頻拍

2方向性心室頻拍症例

促進性心室固有調律(スロー心室頻拍)

torsade de pointes

心室細動(発症早期)

心室細動(晩期)

心停止

8章 不整脈症候群

WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群(A型)

WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群(B型)

WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群(C型)

LGL(Lown-Ganong-Levine)症候群

先天性QT延長症候群

後天性QT延長症候群

QT短縮症候群

Brugada症候群(coved型)

Brugada症候群(saddleback 型)

早期再分極(J波)

9章 虚血性心疾患

労作性狭心症(前壁中隔領域)

労作性狭心症(下壁領域)

冠攣縮性(異型)狭心症

急性(前壁中隔)心筋梗塞

急性(前壁中隔)心筋梗塞(極早期)

急性(下壁)心筋梗塞

急性(側壁)心筋梗塞

陳旧性(前壁中隔)梗塞

陳旧性(下壁)梗塞

陳旧性(側壁)梗塞

後壁梗塞

心原性ショック/右室梗塞

心内膜下梗塞(前壁中隔領域)

10章 血圧異常・各種心疾患

高血圧

肺高血圧症

肥大型心筋症

心尖部肥大型心筋症

拡張型心筋症

不整脈原性右室心筋症(ε波)

たこつぼ心筋症(急性期)

急性心筋炎

急性心膜炎

肺動脈血栓塞栓症

Eisenmenger症候群/不完全右脚ブロック

心室中隔欠損症

Fallot四徴症

Ebstein奇形

11章 薬物中毒・電解質失調

薬物中毒

ジギタリス効果

高カリウム血症

低カリウム血症

高カルシウム血症

低カルシウム血症

12章 ペースメーカ心電図

心房ペーシング(AAIペースメーカ)

心室ペーシング(VVIペースメーカ)

心房・心室ペーシング(DDDペースメーカ)

ペーシング不全

センシング不全

両心室ペーシング(心臓再同期療法)

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書籍情報

  • ISBN:9784005100002
  • ページ数:354頁
  • 電子版発売日:2020年11月6日
  • 判:指定なし
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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