• m3.com 電子書籍
  • 術中蛍光イメージング実践ガイド ラボからオペ室まで

術中蛍光イメージング実践ガイド ラボからオペ室まで

  • ページ数 : 354頁
  • 書籍発行日 : 2020年10月
  • 電子版発売日 : 2020年11月6日
8,800
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 160pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

日本蛍光ガイド手術研究会 監修の実践テキスト。蛍光イメージングの機器の導入法から最新の応用法までを解説!

術中の蛍光イメージング技術について, 1. 初めて機器を導入する方法, 2. 各診療科での実践的活用法, 3. 先端の研究と開発,の3部構成で詳しく解説。活用法の解説では,血流・がん・リンパ節 リンパ管・解剖構造を光らせて評価する4つの手法について,各診療科の第一人者が症例画像を提示しながら紹介している。また,実際に蛍光イメージングを施行している映像をWeb動画で見られる。
外科医,オペナース, ME, MR,メーカー開発者,基礎研究者の方々にお薦めの1冊。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
PCブラウザ閲覧では動画再生には対応しておりません。

序文

巻頭言


2018年4月,「日本蛍光ガイド手術研究会(JSFGS)」の第1回学術集会が東京で開催されました。当日は200 名を超える医師や研究者,企業関係者が一堂に会し,専門分野を越えた活発な意見交換が行われました。本書は,このときのプログラムを元に企画された「術中蛍光イメージング」開発と臨床応用のガイドブックです。2年以上の月日を要しましたが,各領域のリーダーたる演者の先生方に,その間に達成された重要な知見を数多く取り入れて原稿をご執筆いただくことができましたので,多くの方々の実用に耐える1冊に仕上がったと自負しております。当番世話人として今回の編集の機会を得たことは大変光栄です。

「蛍光ガイド手術」とは,「術中蛍光イメージングを用いてターゲットを認識したり,臓器の機能や血流を評価したりすることで,治療成績の向上を目指す手術」だと言えます。現在,ほぼすべての診療科,つまり文字通り頭のてっぺんからつま先まで,何かしらの用途で術中蛍光イメージングが導入され始めています。この技術の第一のユーザーは手術室で実際に手を動かす外科医です。しかし,蛍光イメージングを安全・有効に利用するためには,看護師やME,メーカー担当者の理解が不可欠です。さらに視野を広げると,大学や企業の研究室では新しい蛍光プローブ,次世代イメージング装置が日々開発されています。このような状況で,まず術中蛍光イメージングに関する基礎知識を共有し,次のステップに向けて情報交換を促すガイドブックとして機能すること―これが本書の大きな目的です。そのために,以下の方針に沿って編集にあたりました:


①手術室導入のガイドとなること …… 現時点で臨床使用が可能な蛍光試薬とイメージング装置を網羅し,各製品の特徴を一覧できるようにしました(導入編)。


②診療科の枠を越えた実用のガイドとなること …… 実践編の構成は,臓器別ではなく用途別(A 血流,B がん,C リンパ節・リンパ管,D 解剖構造)としました。術中写真やビデオを豊富に掲載して技術の効果を紹介すると同時に,応用上の注意点も明記しています。


③手術室と研究室を橋渡しする研究開発のガイドとなること …… 実践編の各チャプター冒頭では,従来の手術法の課題を提示しました。開発編は,動物臨床を含め,今まさに治療に応用されつつある最新技術の紹介です。研究者が持つシーズと臨床医のニーズとのマッチングを期待しています。


④学会・論文発表のガイドとなること …… 各技術の開発経緯と現況の解説では,今後の発表で引用すべき初出論文やエビデンスレベルの高い主要論文を例示するように努めました。引き続き日本から多くの報告が発信されることが求められています。


このガイドブックが,術中蛍光イメージングを真に患者の治療に役立つ技術に発展させるための一助となれば幸いです。最後に,本書の作成と,日本蛍光ガイド手術研究会の活動にご指導・ご支援いただいたすべての皆様に心から感謝申し上げます。


2020年9月


東京大学 肝胆膵,人工臓器・移植外科 講師
日本蛍光ガイド手術研究会 副代表世話人,第1回学術集会 当番世話人
石沢 武彰

目次

I 術中蛍光イメージングの基本 [ 導入編]

 はじめに   石沢 武彰

 ①臨床使用可能な蛍光試薬(種類と特徴)   松井 康輔ほか

 ② ICG 蛍光イメージングの撮影装置:Open 手術   竹村 信行ほか

 ③ ICG 蛍光イメージングの撮影装置:鏡視下手術,ロボット支援手術   渡辺 秀一ほか

 ④ 5-ALA 蛍光イメージングの撮影装置   並川 努ほか

 ⑤蛍光イメージングを手術室に導入するには   上村 直ほか

 ⑥術中蛍光イメージングの記録   熊谷 厚志

II 術中蛍光イメージングの実際 [ 実践編]

A.血流のイメージング

 はじめに   吉田 昌

 ①冠動脈造影   浅井 徹

 ②脳血管造影(脳動脈瘤)   村井 保夫ほか

 ③皮弁の血流評価    岡部 圭介ほか

 ④上部消化管の血流評価   小柳 和夫ほか

 ⑤下部消化管の血流評価   長谷川 寛ほか

 ⑥肝胆膵・移植手術の血流評価   瀬尾 智

B.がんのイメージング

 はじめに   石沢 武彰

 ①肝癌(原発性肝癌,転移性肝癌)   112 河野 義春ほか

 ②肺癌(腫瘍部位のマーキング)   122 芳川 豊史 

 ③胃癌(原発巣,腹膜播種)   髙橋 剛ほか

 ④脳腫瘍   黒岩 敏彦 

 ⑤膀胱癌   井上 啓史ほか

C.リンパ節・リンパ管のイメージング

 はじめに   吉田 昌

 ①乳癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定   多田 真奈美ほか

 ②胃癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定   木南 伸一

 ③大腸癌手術におけるセンチネルリンパ節の同定   大平 寛典ほか

 ④婦人科手術におけるセンチネルリンパ節の同定   坂井 健良ほか

 ⑤リンパ管造影とリンパ浮腫の評価   山本 匠

D.解剖構造のイメージング

 はじめに   石沢 武彰

 ①胆管のイメージング(蛍光胆道造影法)   古泉 友丈ほか

 ②肝区域のイメージング   青木 武士ほか

 ③肺区域のイメージング   関根 康雄

 ④尿管のイメージング   西舘 敏彦ほか

 ⑤副甲状腺のイメージング   中条 哲浩ほか

III 術中蛍光イメージングの実際 [ 開発編]

 はじめに   石沢 武彰

 ①新規蛍光プローブの開発   浦野 泰照

 ②新規イメージングシステムの開発   瀬尾 智ほか

 ③画像情報を統合する新しい手術室の開発    都築 俊介ほか

 ④治療への応用(1):ポルフィリン化合物を用いた光線力学的治療   濵田 剛臣ほか

 ⑤治療への応用(2):近赤外蛍光プローブを用いた光免疫誘導治療   田村 裕ほか

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:452.1MB以上(インストール時:915.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:1.8GB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:452.1MB以上(インストール時:915.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:1.8GB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758315371
  • ページ数:354頁
  • 書籍発行日:2020年10月
  • 電子版発売日:2020年11月6日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。