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- Urologic Surgery Next 5 尿路変向・再建術
商品情報
内容
膀胱全摘に伴う尿路変向・再建術は,数ある泌尿器科手術のなかでも,一つの到達点である。本書では失禁型尿路変向術,自然排尿型尿路変向術,禁制型尿路変向術,尿路ストーマ管理,尿管再建・形成術,膀胱拡大術,腹腔鏡支援手術を経験豊富なエキスパートが解説。
これから尿路変向・再建術を行う若い泌尿器科医はもちろんのこと,スキルアップを目指す泌尿器科医にも必携の手術書である。
あわせて読む → 「Urologic Surgery Next」シリーズ
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序文
近年,泌尿器科手術はめざましい進化を続けている。ロボット手術,腹腔鏡手術,エンドウロロジーなど,新しい技術の導入がその牽引役となっている。一方,尿路変向・再建術では比較的古い術式が多い。しかし,可能な限り生理的な状態を追求するという意味では永遠のテーマであり,泌尿器手術の醍醐味の一つでもある。
尿路変向・再建術後は長期の経過観察が必要である。各術式は長い時間の試練にさらされる。1950 年にBricker が開発した回腸導管法は,約70 年を経た現在でもほぼ原法のまま使用されている。驚くべきことである。1980 年代に脚光を浴びた導尿型尿路再建術は,その後の自排尿型新膀胱術に取って代わられた。最近,ロボット支援下に体腔内尿路再建術が試みられるようになった。しかし,手術の基本コンセプトは変わっていない。古くて新しいテーマの所以である。
「Urologic Surgery Next」シリーズでは,泌尿器手術の中でも進化した術式を重点的に解説する構成になっている。「尿路変向・再建術」については,テーマの重要性から,前回のシリーズと同じく独立した巻とした。最初に,腸管利用手術の周術期栄養管理に関する最新のエビデンスを解説した。禁制型尿路変向術では,Mitrofanoff法,Yang-Monti法など,主に小児泌尿器科領域で使用される術式も追加した。尿路ストーマ管理では,泌尿器科医が知っておくべきポイントを解説している。難治性の尿路トラブルは常に泌尿器科医の応用問題である。アプローチ法の一つとして,腹腔鏡支援サルベージ手術を紹介した。 各術式では適宜,「Advanced Technique」でエキスパートの貴重な経験を解説いただいた。また〝してはいけない手技〟,〝トラブルのもとになる手技〟などについては,「DONOT」を設け,経験の浅い術者へのメッセージとした。
執筆は尿路変向・再建術に豊富な経験をもつ中堅・若手の術者にお願いした。多くの泌尿器外科医の日々の臨床に役立てられることを願っている。
2019年8月
荒井陽一
目次
I 腸管利用手術における術前腸管処理と周術期栄養管理 渡辺和宏,内藤 剛,海野倫明
Ⅱ 失禁型尿路変向術
チューブレス尿管皮膚瘻術 入江慎一郎,田中正利
回腸導管造設術 川村貞文
結腸導管造設術 兼松明弘,松井喜之
Ⅲ 自然排尿型尿路変向術
Hautmann 型代用膀胱再建術 松井喜之,藤元博行
Studer 型代用膀胱再建術 舛森直哉
Reddy 型代用膀胱再建術(Reddy 変法) 古川順也,藤澤正人
Ⅳ 禁制型尿路変向術
腸管利用導尿型尿路変向術-インディアナパウチ・臍ストーマ 寺井章人,曲渕敏博
Mitrofanoff 法導尿路造設術 浅沼 宏
Yang-Monti 法による尿路再建術 坂井清英,城之前 翼,江里口智大,相野谷慶子
Ⅴ 尿路ストーマ管理のポイント 根本良平
Ⅵ 尿管再建・形成術
Psoas hitch 手術 川守田直樹,伊藤明宏
Boari 手術 持田淳一,髙橋 悟
回腸による尿管置換術 齋藤 満,羽渕友則
尿管腎杯吻合術 大山 力
Ⅶ 膀胱拡大術
回腸利用膀胱拡大術 守屋仁彦
Ⅷ 腹腔鏡支援手術
後腹膜鏡下尿管皮膚瘻造設術 寺田直樹,向井尚一郎,賀本敏行,後藤崇之
難治性尿路トラブルに対する,腹腔鏡支援サルベージ尿路再建術 海法康裕
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書籍情報
- ISBN:9784758313346
- ページ数:184頁
- 書籍発行日:2019年9月
- 電子版発売日:2020年11月13日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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