- m3.com 電子書籍
- 新興医学出版社
- 高齢者の生活機能の総合的評価
商品情報
内容
本書では、疾病を含む高齢者個人の全体像をADLや認知機能、環境面等の総合的視点から適切に把握できるよう、項目毎にそれぞれの具体的な評価方法を分かりやすく解説。
さらに誤嚥性肺炎や息切れ、転倒などの高齢者によくみられる症状について、基本的な医学知識から評価、治療につながる重要なポイントまで網羅し、日常臨床に必要な情報をぎゅっとまとめた一冊である。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
序文
病気は非日常の典型で,若い時に入院などを経験すると,家族と社会生活に復帰した時,健康のありがたさを実感することは誰しも同じであろう。高齢者においては,軽い病気をもつことは非日常とは言いがたい。大多数(85%以上)の高齢者は持病がありながら,生活上の不自由さは感じていない。しかし一旦入院となると,生活機能の低下が退院後も持続することが,特に85歳以上では顕著になる。高齢者の3 割が独居,3 割は夫婦のみの世帯で,生活自立は重大な生存問題でもある。加齢により,独居機能の一部は不自由になる。さらに増加する認知症や骨関節疾患は生活自立をより早期に阻害する。
総合的機能評価は体とこころの生活機能障害を,最も簡単に世界統一基準で測定する検査方法である。生活機能障害が,いかに大変な苦労であるかを医療人に,もう一度認識していただきたいとの願いと,超高齢社会では「体温や体重をはかるのと同じような一般的検査」として位置づけられるべきと考える。
高齢者の病気の総合的治療チームには,コメディカルだけでなく,患者・家族も加わる。これによって学術用語が「日常生活上どのような言葉で苦労として語られているかを知ることが可能である」。総合的は英語ではComprehensive と訳され単なる理解でなく,懐に包み込むように,相手の立場に立って事柄が胸に落ちることである。本書の総合的機能評価の精神が普及して,患者/家族の医療に対する共感/感謝の文化が本邦によみがえるきっかけになれば望外の喜びである。
鳥羽研二
目次
第1章 生活機能評価の意味
Ⅰ 生活機能はどうして調べる必要があるのか
Ⅱ 生命予後,機能予後,医療費 ―フィールド医学の現場から―
Ⅲ 副作用予防
第2章 どのようなことを調べるのか,その意味は
Ⅰ 健康度,虚弱,IADL,QOLの評価
Ⅱ 障害の評価(ADL)
Ⅲ 認知機能の評価
Ⅳ 問題行動・周辺症状の評価
Ⅴ ムード気分・意欲の評価
Ⅵ コミュニケーションの評価
Ⅶ 社会的ネットワークの評価
Ⅷ ケア負担感の評価
Ⅸ サービス利用の評価
第3章 高齢者によくある症状と生活機能の関係
Ⅰ 老年症候群(Geriatric Syndrome)とは何か
Ⅱ 誤嚥性肺炎
Ⅲ 言葉が通じない(コミュニケーション障害)
Ⅳ 心不全
Ⅴ 息切れ
Ⅵ 栄養不良
Ⅶ 転倒
Ⅷ 高齢者の尿失禁 ―排尿障害とQOL―
Ⅸ 閉じこもり
Ⅹ 虐待
付録
① 機能評価各表
② 日本老年医学会認定施設名簿
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:9.9MB以上(インストール時:25.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:39.5MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:9.9MB以上(インストール時:25.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:39.5MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784880027140
- ページ数:184頁
- 書籍発行日:2010年10月
- 電子版発売日:2020年11月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。