カラーアトラス 病理組織の見方と鑑別診断 第7版

  • ページ数 : 768頁
  • 書籍発行日 : 2020年12月
  • 電子版発売日 : 2021年1月13日
16,500
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商品情報

内容

●大好評の病理組織学実習書が待望の改訂!
●美麗かつ豊富な病理画像で,病理組織診断をわかりやすく解説!
●組織病理学を初めて学ぶ学生や病理学専攻の大学院生・研究生のための病理組織診断の好評書が待望の改訂!
●主要疾患の病理像をオールカラーの美麗な写真で豊富に収載し,丁寧に解説.疾患鑑別のポイントが理解できる!
●骨関節・軟部組織を含め,最新のWHO分類へ全章対応.
●下垂体の項目を追加するなど,とくに内分泌系の記述を拡充.
●疾患概念をめぐる新知見や研究動向に沿って全体をアップデート.病理画像も見直し,多数入れ替えを実施した.

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序文

第7版 序

本書は昭和14年(1939年)に発刊された『病理組織標本の見方と鑑別診断の付け方』(医学博士浜崎幸雄著)をルーツとする.その後1972年には分担執筆による実習書として新規に創刊され,1983年第2版,1994年第3版,2002年第4版,2007年第5版,2018年に第6版が上梓され,幸い好評を博することとなった.読者として,元来医学生,医療系学生を対象としてきたが,その内容は高度であり,病理医を目指す大学院生や研修医,そして現役病理医にも利用されている.結果として,わが国を代表する病理学の本として定評を得てきたところである.

第6版が世に出てから短期間に第7版を準備することになったのには,重要な理由がある.現在病理診断を統べるものとして本邦においては「癌取り扱い規約」があるが,世界的にはWHO分類がある.後者は1970年頃に最初のシリーズが出たが,その評価はさまざまであった.それが,(臓器系により前後があるが)2001年頃に第3シリーズ,2008年頃に第4シリーズが出版され,世界基準といえる存在になっており,本邦の診断にも大きな影響を与えることとなった.2018年から第5シリーズ(第5版とも称する)が大々的に出版される運びとなり,そのいくつかはすでに発刊されている.そこに用いられている原則は,疾患概念は厳然と存在しつつも分子異常に重点を置いて分類するということである.臓器系によって差異があるが,たとえば血液疾患では染色体異常や融合遺伝子,骨軟部腫瘍で融合遺伝子が前面に出てきているが,その傾向はすべての臓器系においてますます顕著になってきている.このことにより,発癌の鍵となる分子異常を見出し,分子標的薬の適用といった個別化医療が現実のものとなってきたところである.国家的にもゲノム医療中核病院や連携病院の整備がなされ,専門医制度においても,病理専門医の二階建て部分として分子病理専門医制度が設けられた.このような現状により,より最新のデータを入れた新版を出す必要が生じたところである.また,一部の臓器系においては,著者の交代により新たな進展を組みこんだところもある.いまは免疫チェックポイントなどの斬新な治療法も出現してきているが,ゲノム医療という面からも病理の重要性はますます増してきている.さらに銘記すべきことは,良悪性を含めてそもそもその原点はHE染色所見による病理診断にあり,それをもとに色々なデータが出ているところであり,「病理診断」が医療の中核に位置することはなんら変わりがないということを銘記すべきである.  本書の目指すところは,「病理組織学をはじめて学ぶ学生と病理学を専攻すべく組織診断の修練をはじめた大学院生や研究生のためにわかりやすい手引書(小川勝士先生)」という精神であり,これはルーツの書に基づく.また,分担執筆者は本邦におけるその分野のエキスパートである.本書を紐解くことにより,病理形態の今までの蓄積と新知見の両者を得ることをこころから期待するところである.

本書を作成するにあたって多大の労力を払われた,医歯薬出版株式会社 白井聡一郎氏,そしてこの第7版まで関わってこられた関係者のみなさますべての方々に深く感謝申し上げます.


編集者を代表して 吉野 正

目次

第7版序

監修・編集・執筆者一覧

プロローグ(赤木忠厚 吉野 正 向井 清)

 (1)本書を読むまえに

 (2)本書の有効な利用法

 (3)病理組織診断の心得

 (4)特殊染色と免疫組織化学

総論

(森井英一)

第1章 循環器系

(1)心臓(植田初江)

 概説

 大動脈弁病変

 僧帽弁病変

 心内膜疾患

 冠動脈硬化症

 心筋梗塞とインターベンション後の病理

 心筋炎

 原発性(特発性)心筋症(1)

 原発性(特発性)心筋症(2)

 特殊(二次性)心筋症

 心臓原発性腫瘍(良性)

 循環器原発性腫瘍(悪性)

 心臓移植後の拒絶反応

(2)血管(上杉憲子)

 概説

 粥状硬化症(1)

 粥状硬化症(2)

 メンケベルグ型中膜硬化症および小動脈硬化症(1)

 メンケベルグ型中膜硬化症および小動脈硬化症(2)

 嚢状中膜壊死(変性),動脈瘤,感染性動脈瘤および大動脈解離(1)

 嚢状中膜壊死(変性),動脈瘤,感染性動脈瘤および大動脈解離(2)

 分節性動脈中膜融解症

 血管奇形(1)

 血管奇形(2)

 巨細胞性動脈炎

 慢性大動脈周囲炎およびIgG4関連疾患

 川崎病

 結節性多発動脈炎

 感染性血管炎

 多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)

 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグ・ストラウス症候群)

 ビュルガー病(閉塞性血栓血管炎)

 血栓/塞栓物

 静脈瘤

第2章 血液(骨髄)

(大島孝一)

 概説

 貧血(鉄欠乏性貧血および巨赤芽球性貧血)(1)

 貧血(鉄欠乏性貧血および巨赤芽球性貧血)(2)

 類白血病反応,好酸球増加症および無顆粒球症

 血球貪食症候群

 ランゲルハンス細胞組織球症(組織球症X),再生不良性貧血および膠様髄

 パルボウイルスB19感染,特発性血小板減少性紫斑病およびアミロイドーシス(1)

 パルボウイルスB19感染,特発性血小板減少性紫斑病およびアミロイドーシス(2)

 血鉄症,脂質蓄積性組織球症および結核

 急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病(1)

 急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病(2)

 急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病(3)

 急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病(4)

 急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病(5)

 骨髄異形成症候群(1)

 骨髄異形成症候群(2)

 骨髄増殖性腫瘍群(1)

 骨髄増殖性腫瘍群(2)

 多発性骨髄腫(形質細胞腫)

 リンパ腫(1)

 リンパ腫(2)

 転移性腫瘍

第3章 リンパ節・脾・胸腺

(吉野 正 中村栄男)

 概説

 反応性リンパ節炎

 結核性リンパ節炎およびサルコイドーシス

 伝染性単核球症およびトキソプラズマ性リンパ節炎(ピリンガーリンパ節炎)

 猫ひっかき病

 組織球性壊死性リンパ節炎(菊池-藤本病)

 皮膚病性リンパ節症

 キャッスルマン病

 薬剤性リンパ節症

 リンパ腫(1)

 リンパ腫(2)

 リンパ腫(3)

 リンパ腫(4)

 リンパ腫(5)

 リンパ腫(6)

 リンパ腫(7)

 リンパ腫(8)

 リンパ腫(9)

 リンパ腫(10)

 リンパ腫(11)

 リンパ腫(12)

 血球貪食症候群

 ランゲルハンス細胞組織球症(組織球症X)

 脾の慢性うっ血

 脾アミロイド症

 脾炎症性偽腫瘍および脾過誤腫

 ニーマン・ピック病およびゴーシェ病

 胸腺腫

第4章 呼吸器系

(1)腫瘍(南 優子 野口雅之)

 概説

 腺癌(1)

 腺癌(2)

 腺癌(3)

 腺癌(4)

 腺癌(5)

 扁平上皮癌(1)

 扁平上皮癌(2)

 神経内分泌腫瘍(1)

 神経内分泌腫瘍(2)

 大細胞癌および腺扁平上皮癌

 肉腫様癌

 分類不能癌および唾液腺型腫瘍

 乳頭腫および腺腫

 間葉系腫瘍およびリンパ組織球系腫瘍(1)

 間葉系腫瘍およびリンパ組織球系腫瘍(2)

 悪性胸膜中皮腫

(2)炎症など(清水重喜 笠井孝彦)

 概説

 肺水腫,肺うっ血,肺の出血性梗塞および塞栓

 肺高血圧症および肺動脈血栓塞栓

 肺動脈閉塞症,肺毛細血管腫症およびびまん性肺リンパ管腫症

 肺気腫,ブラ・ブレブ,びまん性汎細気管支炎および肺胞微石症

 肺リンパ脈管筋腫症

 気管支肺炎,大葉性肺炎および器質化肺炎

 誤嚥性肺炎,リポイド肺炎および好酸球性肺炎

 抗酸菌症(1)

 抗酸菌症(2)

 サルコイドーシス

 アスペルギルス症,カンジダ症およびムコール症

 クリプトコッカス症,ニューモシスチス肺炎,巨細胞封入体性肺炎およびイヌ糸状虫症

 塵肺症(1)

 塵肺症(2)

 多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)

 肺胞蛋白症およびびまん性肺胞出血

 特発性間質性肺炎(1)

 特発性間質性肺炎(2)

 特発性間質性肺炎(3)

 過敏性肺炎および炎症性腸疾患に合併した肺病変

 アミロイドーシス,肺硝子化肉芽腫およびIgG4関連疾患

 肺ランゲルハンス細胞組織球症

 先天性嚢胞性腺腫様奇形および肺分画症

第5章 消化器系

(1)口腔(長塚 仁 中野敬介)

 概説

 扁平上皮癌および口腔上皮性異形成(1)

 扁平上皮癌および口腔上皮性異形成(2)

 顆粒細胞腫,毛細血管腫,海綿状血管腫およびリンパ管腫

 口腔扁平苔癬,疣贅型黄色腫および膿原性肉芽腫

 エプーリス

 口腔カンジダ症および放線菌症

 粘液貯留嚢胞,類皮嚢胞およびリンパ上皮性嚢胞

 エナメル上皮癌,原発性骨肉腫,NOSおよびエナメル上皮線維肉腫

 エナメル上皮腫

 エナメル上皮線維腫およびエナメル上皮線維歯牙腫

 石灰化上皮性歯原性腫瘍および腺腫様歯原性腫瘍

 象牙質形成性幻影細胞腫および歯牙腫

 歯原性線維腫,歯原性粘液腫およびセメント芽細胞腫

 歯根嚢胞および含歯性嚢胞

 歯原性角化嚢胞,正角化性歯原性嚢胞および石灰化歯原性嚢胞

 術後性上顎嚢胞,鼻口蓋管嚢胞および単純性骨嚢胞

 線維性異形成症,セメント質骨性異形成症およびセメント質骨形成線維腫

 巨細胞肉芽腫および動脈瘤様骨嚢胞

 根尖性歯周炎および顎骨骨髄炎

(2)唾液腺(長尾俊孝 高田 隆 小川郁子)

 概説

 IgG4関連唾液腺炎,シェーグレン症候群,唾石症および粘液瘤

 多形腺腫

 ワルチン腫瘍および基底細胞腺腫

 粘表皮癌および腺房細胞癌

 腺様嚢胞癌

 唾液腺導管癌,上皮筋上皮癌および分泌癌

 多型腺癌,明細胞癌および多形腺腫由来癌

(3)食道・胃(岩下明徳)

 概説

 食道の異所形成とバレット食道

 食道炎

 食道の良性上皮性腫瘍

 食道癌(1)

 食道癌(2)

 食道の非上皮性腫瘍

 急性胃炎

 慢性胃炎

 特殊型胃炎

 胃潰瘍

 胃ポリープ(1)

 胃ポリープ(2)

 胃ポリープ(3)

 胃癌(1)

 胃癌(2)

 胃癌(3)

 胃癌(4)

 胃の非上皮性腫瘍

(4)腸管(菅井 有)

 概説

 大腸ポリープ(1)

 大腸ポリープ(2)

 大腸ポリープ(3)

 大腸ポリープ(4)

 鋸歯状病変(1)

 鋸歯状病変(2)

 鋸歯状病変(3)

 鋸歯状病変(4)

 過誤腫性ポリープ

 炎症性筋腺管ポリープ

 大腸癌(1)

 大腸癌(2)

 大腸癌(3)

 大腸癌(4)

 大腸癌(5)

 神経内分泌細胞腫瘍(カルチノイド)(1)

 神経内分泌細胞腫瘍(カルチノイド)(2)

 大腸ポリポーシス(1)

 大腸ポリポーシス(2)

 大腸ポリポーシス(3)

 Gastrointestinal stromal tumor

 潰瘍性大腸炎(1)

 潰瘍性大腸炎(2)

 潰瘍性大腸炎(3)

 クローン病(1)

 クローン病(2)

 偽膜性腸炎

 虚血性腸炎

 アメーバ赤痢

 単純性潰瘍(腸管ベーチェット病)

 腸結核およびGVHD

 特発性腸間膜静脈硬化症

 ヒルシュスプルング病および腸管メラノーシス

 アミロイドーシス

(5)肝(常山幸一 中沼安二)

 概説

 脂肪性肝疾患

 ヘモクロマトーシス(血色素症)

 ウィルソン病

 急性ウイルス性肝炎(古典的)

 急性ウイルス性肝炎(帯状壊死型,架橋性壊死型)および亜広汎性・広汎性肝壊死

 慢性ウイルス性肝炎(定義および進展)

 慢性ウイルス性肝炎の分類(病期および活動度)

 慢性ウイルス性肝炎(C型肝炎およびB型肝炎)

 自己免疫性肝炎

 新生児肝炎

 薬剤性肝障害(胆汁うっ滞型および肝炎型)

 アルコール性肝疾患

 非アルコール性脂肪性肝疾患および非アルコール性脂肪肝炎(1)

 非アルコール性脂肪性肝疾患および非アルコール性脂肪肝炎(2)

 肝うっ血(急性および慢性)と静脈閉塞性疾患(1)

 肝うっ血(急性および慢性)と静脈閉塞性疾患(2)

 閉塞性黄疸(急性期および慢性期)

 化膿性胆管炎,肝膿瘍および硬化性胆管炎(IgG4関連疾患を含む)

 原発性胆汁性胆管炎(肝硬変)(初期および肝硬変期)(1)

 原発性胆汁性胆管炎(肝硬変)(初期および肝硬変期)(2)

 慢性肝疾患および肝硬変症(慢性肝疾患から肝硬変へ)

 慢性肝疾患および肝硬変症(肝硬変の定義および分類)

 肝硬変(ウイルス性肝炎性)(小結節性,大結節性)

 肝硬変(アルコール性および胆汁性)

 肝細胞癌(1.肉眼/組織構造および細胞異型)

 肝細胞癌(2.組織学的変化および表現型)

 肝細胞癌(3.早期肝細胞癌)

 肝細胞腺腫(1)

 肝細胞腺腫(2)

 限局性結節性過形成

 肝内胆管癌

 混合型肝癌

 転移性肝腫瘍および糖原病

 海綿状血管腫,類上皮血管内皮腫および血管肉腫

 ウイルス以外の感染症

 デュビン・ジョンソン症候群およびアミロイドーシス

(6)膵臓(和田 了 福村由紀)

 概説

 急性膵炎

 慢性膵炎および自己免疫性膵炎(1)

 慢性膵炎および自己免疫性膵炎(2)

 浸潤性膵管癌および漿液性嚢胞腫瘍(1)

 浸潤性膵管癌および漿液性嚢胞腫瘍(2)

 膵管内乳頭粘液性腫瘍,膵腺房細胞腫瘍および膵神経内分泌腫瘍(1)

 膵管内乳頭粘液性腫瘍,膵腺房細胞腫瘍および膵神経内分泌腫瘍(2)

 膵管内乳頭粘液性腫瘍,膵腺房細胞腫瘍および膵神経内分泌腫瘍(3)

(7)胆道(原田憲一)

 概説

 原発性硬化性胆管炎

 IgG4関連硬化性胆管炎

 胆嚢炎および胆石症

 胆道閉鎖症,胆嚢コレステローシス/コレステロールポリープおよび黄色肉芽腫性胆嚢炎

 胆嚢腺筋腫症,胆嚢幽門腺型腺腫,肝外胆管癌および胆嚢癌

 胆管内乳頭状腫瘍および混合型腺神経内分泌癌

 胆管内上皮内腫瘍および膵胆管合流異常

第6章 腎・尿路系

(1)非腫瘍(鈴木正章)

 概説

 膜性腎症(膜性糸球体腎炎)

 巣状分節性糸球体硬化症

 IgA腎症(炎)

 管内増殖性糸球体腎炎(連鎖球菌感染後急性糸球体腎炎)

 半月体形成性糸球体腎炎(血管外増殖性糸球体腎炎)

 膜性増殖性糸球体腎炎(1)

 膜性増殖性糸球体腎炎(2)

 硬化性糸球体腎炎および末期腎

 ループス腎炎

 糖尿病性腎症(1)

 糖尿病性腎症(2)

 腎アミロイドーシス

 結節性多発(性)動脈炎(結節性動脈周囲炎)および顕微鏡的多発性血管炎

 遺伝性腎疾患およびファブリー病

 多発性嚢胞腎および馬蹄腎

 腎硬化症,腎梗塞およびコレステロール結晶塞栓症

 尿細管の変性および急性尿細管壊死

 尿細管間質性腎炎(尿細管炎),腎盂腎炎および腎移植拒絶反応(1)

 尿細管間質性腎炎(尿細管炎),腎盂腎炎および腎移植拒絶反応(2)

(2)腎腫瘍(三上修治)

 概説

 淡明細胞型腎細胞癌

 嚢胞性腎腫瘍(低悪性度多房嚢胞性腎腫瘍,混合性上皮間質性腫瘍ファミリー)

 乳頭状腎細胞癌

 嫌色素性腎細胞癌およびオンコサイトーマ

 集合管癌および粘液管状紡錘細胞癌

 MiTファミリー転座型腎細胞癌

 透析関連腎腫瘍

 その他の良性腎腫瘍

 腎芽腫(ウィルムス腫瘍)

(3)尿路腫瘍(三上修治)

 概説

 非浸潤性尿路上皮癌

 非浸潤性乳頭状尿路上皮癌

 浸潤性尿路上皮癌(1)

 浸潤性尿路上皮癌(2)

 異なる分化を伴う尿路上皮癌

 扁平上皮癌および腺癌

 尿膜管癌,腎原性腺腫(化生)および線維上皮性ポリープ

 尿路上皮乳頭腫

第7章 生殖器系

(1)男性生殖器(柳井広之)

 概説

 非浸潤性胚細胞腫瘍

 セミノーマおよび精母細胞性腫瘍

 胎児性癌および絨毛癌

 卵黄嚢腫瘍

 奇形腫および退縮胚細胞腫瘍

 精巣リンパ腫および白血病浸潤

 その他の精巣腫瘍

 精巣の発育異常

 精巣およびその周囲の炎症性疾患

 前立腺炎

 結節性過形成(前立腺肥大)および腺症

 前立腺癌(1)

 前立腺癌(2)

 前立腺癌(3)

 前立腺癌(4)―特殊な前立腺癌

 陰茎の腫瘍

(2)女性生殖器(安田政実)

 概説

 尖圭コンジローマ,腟上皮内腫瘍,パジェット病および平滑筋腫

 扁平上皮化生,微小腺管過形成および子宮頸部ポリープ

 扁平上皮内病変/頸部上皮内腫瘍(1)

 扁平上皮内病変/頸部上皮内腫瘍(2)

 扁平上皮癌および頸部腺癌(1)

 扁平上皮癌および頸部腺癌(2)

 扁平上皮癌および頸部腺癌(3)

 腺扁平上皮癌および神経内分泌癌

 子宮内膜増殖症

 子宮内膜癌(1)

 子宮内膜癌(2)

 子宮平滑筋系腫瘍

 子宮内膜間質細胞由来の腫瘍

 上皮性・間葉性混合腫瘍およびアデノマトイド腫瘍(1)

 上皮性・間葉性混合腫瘍およびアデノマトイド腫瘍(2)

 漿液性腫瘍(1)

 漿液性腫瘍(2)

 粘液性腫瘍および明細胞腫瘍(1)

 粘液性腫瘍および明細胞腫瘍(2)

 類内膜腫瘍(1)

 類内膜腫瘍(2)

 ブレンナー腫瘍および漿液粘液性腫瘍

 性索間質性腫瘍,胚細胞腫瘍,卵黄嚢腫瘍および胎芽性癌(1)

 性索間質性腫瘍,胚細胞腫瘍,卵黄嚢腫瘍および胎芽性癌(2)

 奇形腫

 カルチノイド,胚細胞・性索間質性腫瘍および二次性腫瘍

 胞状奇胎(1)

 胞状奇胎(2)

(3)乳腺(梅北善久)

 概説

 乳管内乳頭腫

 乳管腺腫,乳頭部腺腫および腺筋上皮腫

 線維腺腫および葉状腫瘍

 乳管内増殖性病変

 非浸潤癌

 浸潤性乳管癌

 浸潤性小葉癌および粘液癌

 浸潤性微小乳頭癌,分泌癌,アポクリン癌および髄様癌

 パジェット病,腺様嚢胞癌および化生癌

 乳腺症,女性化乳房症,乳腺線維症および過誤腫

第8章 内分泌系

概説(長村義之)

(1)下垂体(長村義之)

 概説

 下垂体前葉壊死,下垂体卒中,Crooke変性

 下垂体炎(1)

 下垂体炎(2)

 下垂体腺腫(1)

 下垂体腺腫(2)

 下垂体腺腫(3)

 下垂体腺腫(4)

 下垂体腺腫(5)

 下垂体腺腫(6)

 下垂体腺腫(7)

 頭蓋咽頭腫およびラトケ嚢胞

(2)甲状腺(加藤良平)

 概説

 腺腫様甲状腺腫

 バセドウ病

 亜急性甲状腺炎

 橋本病

 濾胞腺腫

 乳頭癌

 濾胞癌

 未分化癌

 髄様癌(1)

 髄様癌(2)

(3)副腎ほか(笹野公伸)

 概説

 副腎皮質過形成(1)

 副腎皮質過形成(2)

 副腎皮質過形成(3)

 副腎皮質腺腫(1)

 副腎皮質腺腫(2)

 副腎皮質腺腫(3)

 副腎皮質骨髄脂肪腫

 副腎皮質好酸性腫瘍

 副腎血管性嚢胞および副腎アデノマトイド腫瘍

 副腎皮質癌(1)

 副腎皮質癌(2)

 副腎皮質癌(3)

 副腎褐色細胞腫(1)

 副腎褐色細胞腫(2)

第9章 神経系

(1)腫瘍(横尾英明 中里洋一)

 概説

 限局性星細胞系腫瘍

 びまん性星細胞系腫瘍

 膠芽腫(1)

 膠芽腫(2)

 乏突起膠腫

 上衣系腫瘍(1)

 上衣系腫瘍(2)

 神経細胞系腫瘍(1)

 神経細胞系腫瘍(2)

 松果体部腫瘍

 胎児性脳腫瘍

 シュワン細胞腫

 髄膜腫

 血管芽腫および孤立性線維性腫瘍/血管周皮腫

(2)変性・炎症(豊島靖子 柿田明美)

 概説

 細菌性髄膜炎

 単純ヘルペス脳炎

 進行性多巣性白質脳症

 真菌性髄膜炎

 クロイツフェルト・ヤコブ病

 脳梗塞

 脳出血

 くも膜下出血および脳動静脈奇形

 高血圧性脳小血管病

 遺伝性脳小血管病

 アルツハイマー病

 ピック病

 進行性核上性麻痺

 皮質基底核変性症

 嗜銀顆粒性認知症およびGlobular glial tauopathy

 パーキンソン病

 多系統萎縮症

 筋萎縮性側索硬化症

 家族性筋萎縮性側索硬化症

 ハンチントン病

 マシャド・ジョセフ病および歯状核赤核-淡蒼球ルイ体萎縮症

 遺伝性皮質性小脳萎縮症

 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症

 神経核内封入体病

 多発性硬化症

 視神経脊髄炎

 橋中心髄鞘崩壊およびニコチン酸欠乏症

 ミトコンドリア脳筋症

 ガラクトシアリドーシス

 副腎白質ジストロフィー

第10章 骨関節

(山口岳彦)

 概説

 骨粗鬆症

 骨軟化症/くる病

 副甲状腺機能亢進症

 骨折

 骨・関節の感染症

 変形性関節症

 特発性大腿骨頭壊死

 関節リウマチと関連疾患

 痛風および偽痛風

 良性軟骨性腫瘍(1)

 良性軟骨性腫瘍(2)

 異型軟骨性腫瘍(ACT)および軟骨肉腫(1)

 異型軟骨性腫瘍(ACT)および軟骨肉腫(2)

 良性・中間悪性骨形成性腫瘍/腫瘍類似疾患

 骨肉腫(1)

 骨肉腫(2)

 骨巨細胞腫

 骨軟部組織発生未分化小円形細胞肉腫

 脊索細胞性腫瘍

 アダマンチノーマ

 未分化多形肉腫

 ランゲルハンス細胞組織球腫症

 嚢胞性骨病変

 転移性骨腫瘍

 腱鞘滑膜巨細胞腫

 滑膜軟骨腫症

第11章 軟部組織

(小田義直)

 概説

 脂肪腫および血管脂肪腫

 脂肪芽細胞腫および紡錘形細胞/多形性脂肪腫

 脂肪肉腫(1)

 脂肪肉腫(2)

 結節性筋膜炎および弾性線維腫

 乳幼児線維性過誤腫および封入体性線維腫症

 腱鞘線維腫,石灰化腱膜線維腫および血管線維腫

 手掌/足底線維腫症

 デスモイド型線維腫症

 隆起性皮膚線維肉腫

 孤立性線維性腫瘍

 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍および乳児線維肉腫

 (成人型)線維肉腫および粘液線維肉腫

 低悪性線維粘液肉腫

 良性線維組織球腫

 血管腫,リンパ管腫およびカポジ肉腫

 偽筋原性(類上皮肉腫様)血管内皮腫および類上皮血管内皮腫

 血管肉腫

 グロムス腫瘍

 筋周皮腫および血管平滑筋腫

 平滑筋腫および平滑筋肉腫

 横紋筋肉腫(1)

 横紋筋肉腫(2)

 骨外性間葉性軟骨肉腫および骨外性骨肉腫

 末梢神経鞘腫瘍

 顆粒細胞腫および悪性末梢神経鞘腫瘍(1)

 顆粒細胞腫および悪性末梢神経鞘腫瘍(2)

 筋肉内粘液腫および滑膜肉腫(1)

 筋肉内粘液腫および滑膜肉腫(2)

 類上皮肉腫

 胞巣状軟部肉腫

 明細胞肉腫

 骨外性粘液型軟骨肉腫,ラブドイド腫瘍,PEComa,未分化肉腫(1)

 骨外性粘液型軟骨肉腫,ラブドイド腫瘍,PEComa,未分化肉腫(2)

 ユーイング肉腫,CIC遺伝子再構成肉腫およびBCOR遺伝子異常肉腫(1)

 ユーイング肉腫,CIC遺伝子再構成肉腫およびBCOR遺伝子異常肉腫(2)

 壊死性筋膜炎,木村病およびシリコン肉芽腫

 痛風,ピロリン酸カルシウム結晶沈着症/偽痛風,リウマトイド結節およびアミロイド沈着による手根管症候群

第12章 皮膚および皮膚付属器

(泉 美貴)

 概説

 HVP感染症

 尋常性乾癬および膿疱性乾癬

 湿疹および慢性単純性苔癬(結節性痒疹)

 多形(滲出性)紅斑

 (全身性)エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡)および円板状エリテマトーデス

 扁平苔癬

 尋常性天疱瘡

 水疱性類天疱瘡および単純疱疹/水痘・帯状疱疹

 IgA血管炎(アナフィラクトイド紫斑)および結節性多発動脈炎

 顔面播種状粟粒性狼瘡およびサルコイドーシス

 環状肉芽腫およびリポイド類壊死症

 リウマトイド結節および痛風結節

 強皮症および皮膚アミロイドーシス

 結節性紅斑および硬結性紅斑/結節性血管炎

 ケラトアカントーマ

 日光角化症

 ボーエン病

 扁平上皮癌

 乳房外パジェット病

 表皮嚢腫および脂腺嚢腫

 外毛根鞘嚢胞および増殖性外毛根嚢胞/腫瘍

 脂漏性角化症

 石灰化上皮腫

 毛芽腫/毛包上皮腫

 基底細胞上皮腫

 汗孔腫および汗孔癌(1)

 汗孔腫および汗孔癌(2)

 汗管腫およびTubular adenoma

 乳頭状汗管嚢胞腺腫および乳頭状汗腺腫

 汗腺腫

 らせん腺腫および皮膚混合腫瘍

 脂腺腺腫および脂腺腫

 皮膚線維腫

 隆起性皮膚線維肉腫

 神経鞘腫(シュワン鞘腫)

 神経線維腫

 化膿性肉芽腫およびグロムス腫瘍(1)

 化膿性肉芽腫およびグロムス腫瘍(2)

 血管肉腫およびカポジ肉腫

 母斑細胞母斑(先天性母斑)およびSpitz母斑

 悪性黒子および表層拡大型黒色腫

 末端黒子型黒色腫および結節型黒色腫(1)

 末端黒子型黒色腫および結節型黒色腫(2)

 菌状息肉症およびメルケル細胞癌

〈付録〉“炎症性疾患を診断するためのアルゴリズム”

第13章 感覚器系

(伊藤智雄)

(1)眼球および付属器

 概説

 眼瞼の炎症性疾患および脂腺癌

 リンパ腫

 網膜芽細胞腫および悪性黒色腫

(2)鼻・副鼻腔

 概説

 鼻茸および乳頭腫

 扁平上皮癌

 リンパ上皮癌

 リンパ腫

 悪性黒色腫

 嗅神経芽腫

(3)耳

 概説

 真珠腫

 反復性多発性軟骨炎

第14章 移植病理

(羽賀博典)

第15章 細胞診

(内藤善哉)

 概説

 多形腺腫

 腺様嚢胞癌

 胃腸管間質腫瘍

 浸潤性膵管癌

 膵管内乳頭粘液性腫瘍

 神経内分泌腫瘍および浸潤性乳管癌(1)

 神経内分泌腫瘍および浸潤性乳管癌(2)

 浸潤性小葉癌

 線維腺腫

 甲状腺乳頭癌

 甲状腺濾胞性腫瘍

 橋本病(慢性リンパ性甲状腺炎)

 膀胱癌(尿路上皮癌)

 コイロサイトーシス/軽度異形成,軽度扁平上皮内病変

 中等度異形成,高度異形成,高度扁平上皮内病変

 肺扁平上皮癌

 肺小細胞癌

 星細胞腫,膠芽腫および髄膜腫(1)

 星細胞腫,膠芽腫および髄膜腫(2)

 体腔液(中皮腫および腺癌)(1)

 体腔液(中皮腫および腺癌)(2)

 リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)


略語一覧

文献

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784263731970
  • ページ数:768頁
  • 書籍発行日:2020年12月
  • 電子版発売日:2021年1月13日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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