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- 脳神経外科学 第13版
商品情報
内容
脳神経外科医・脳神経外科専門医を目指す医師のみならず、脳神経外科に携わる全ての人が必携すべき太田本が、5年ぶりに待望の改訂。前版までで膨大化した内容を精査し項目立てを改め全体のボリュームを抑えつつ、最新の情報も掲載。多くの項目で新たな執筆者を擁して、特に「14章 脊椎・脊髄疾患」「15章 末梢神経疾患」「16章 機能脳神経外科」「17章 脳神経外科医が知っておくべき神経内科疾患」では、執筆者を一新して、時代に即したより充実した内容となっている。
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序文
第13版の序文
まず,故太田富雄先生のご冥福をお祈りさせていただくとともに,ご家族に謹んで哀悼の意を捧げさせていただきます.
1975年に上梓された本書の第1版の故太田富雄先生のご序文に「教科書の概念,スタイルにとらわれず,だからといって奇をてらうことなく,自由にホットなタッチで書いてみた」とあります.ご自身の学生時代の思いを込めて学生講義用に作成したパンフレットの集積がもととなっており,ご自身で勉強された内容の集大成として書かれたものです.太田先生は,当初より,基本知識や既存の治療法の記載は最小限とし,最新情報,文献を重視され,一説に偏らない内容とし,学生や研修医,若手の脳神経外科医が自ら脳神経外科の面白さや深遠さを勉強していただき,本書が学問としての発展に寄与することを目指しておられたと思います.
本書のタイトルである「脳神経外科学」は,その名の通り,ご自身で研究を積み重ねてこられた領域や疾患を中心に,各領域のエキスパートの先生方のお力をいただきながら「面白い学問」の観点からまとめてこられたものです.日常で患者さんを救うために行われている診療の根底にあるものや改善すべきものに目を向けるための手がかりとなるような本として執筆を続けてこられたと考えております.現在では,太田先生のお考えを理解していただき執筆されてこられた多くの先生方のご厚意とご尽力のおかげで,若手医師にとって脳神経外科領域を勉強する上でのバイブル的存在となっております.また,通常の教科書の範疇にとどまらず,原著文献の重要性と最新文献の掲載を継続し,開発の苦労話などをサイドメモなどに取り入れ,読者の知的好奇心と研究マインドを醸成する新たな研究のための「啓発書」の要素もあると感じております.
約半世紀に亘り改訂を重ね,画像診断,治療技術や機器の進歩とともに,脳神経外科領域においてカバーすべき項目が増え続け,前回の改訂12版は3分冊2870ページとなりました.今回の改訂におきましても情報の膨大化に伴いページ数の大幅な増加が予想されましたので,執筆内容については疾患ごとに,その疾患の本質的な病態を含めた総論的記述と基本的治療方針を重視致しました.臨床的なマニュアルや詳細な治療法や手術手技の教科書ではなく,日常診療の拠り所,生涯をかけて取り組む脳神経外科領域における未解決問題や未知の問題の発見の場所となる書物を目指し,各疾患の特有の病態と各治療法の意義・目的・ゴールなどについて記載し,新しい手技や機械を取り上げるときは,手技・機械のマニュアル的な解説よりも,なぜその手技を用いるのかなど目的・背景についての記述に重きをおくように致しました.また,膨大となり過ぎたページ数の可能な範囲での削減を図り,周知の事柄や歴史,西暦2000年以前の文献などは最小限としていただき,基本的構成として,病態,疫学,症状,診断,治療方針の概念,臨床研究,将来への展望などとさせていただきました.
本書はこれまでご協力いただきましたすべての先生方の玉稿の集大成であり,各項で長年執筆の労をお取りいただいておられます先生方には深く御礼申し上げます.また,新たな執筆者の先生方には,ご多忙の中,応諾いただき感謝申し上げます.今後も発展的に継続出版されることを祈っておりますので,今後ともご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます.
昨年よりコロナ禍が持続しており,皆様に於かれましては大変な時間を過ごされていることとお見舞い申し上げます.本書が多忙な日常診療での生きた情報源として,また新たな研究活動の案内役として役立つことを期待しつつ,挨拶の言葉とさせていただきます.
2021年2月
松谷雅生・野崎和彦
目次
1章 神経学的検査法(脳神経外科学の立場から)
はじめに(太田富雄)
§1 大脳皮質(太田富雄・松谷雅生)
1 .大脳皮質の構造
2 .前頭葉
3 .頭頂葉
4 .後頭葉
5 .側頭葉
6 .大脳辺縁系または葉
7 .島あるいは島皮質,大脳辺縁系または葉
§2 失 語 ( 松田 実)
1 .構音障害と失語
2 .失語症診断にあたっての一般的注意事項
3 .失語の基本的な症状
4 .失語症の分類とその問題点
5 .各失語型の症状と病巣
6 .変性性失語,進行性失語
§3 高次脳機能障害(森 悦朗)
1 .高次脳機能障害とは
2 .高次脳機能障害の診察
3 .注意障害
4 .記憶障害
5 .前頭葉の損傷と遂行機能障害・行動異常
6 .頭頂葉の損傷と失行症・運動感覚障害および読み・書き・計算の障害
7 .後頭葉の損傷と視覚失認
8 .脳梁離断症候
§4 脳神経検査(太田富雄・松谷雅生)
1 .嗅神経(第I脳神経)
2 .視神経(第II脳神経)
3 .眼球運動神経(第III,IV,VI脳神経)
4 .三叉神経(第V脳神経)
5 .顔面神経(第VII脳神経)
6 .聴神経(第VIII脳神経)
7 .舌咽神経,迷走神経(第IX,X脳神経)
8 .副神経(第XI脳神経)
9 .舌下神経(第XII脳神経)
§5 運動系の検査法(太田富雄・松谷雅生)
1 .脊髄・筋レベル
2 .錐体路系
3 .錐体外路系
4 .小 脳
5 .協調運動
6 .反 射
§6 感覚検査(太田富雄・松谷雅生)
1 .一般感覚の解剖・生理
2 .一般感覚の種類
3 .複合感覚
4 .感覚異常による障害レベルの決定および各種疾患
§7 自律神経系(竹内栄一)
1 .末梢性自律神経系
2 .神経伝達物質
3 .自律神経系の働き
4 .自律神経系の中枢制御
5 .膀胱および性機能
6 .自律神経障害の症状と簡易検査法
7 .自律神経系の疾患
§8 小児の神経学的検査(坂本博昭)
1 .小児の診察法の実際
2 .年齢別の特徴
1)新生児
2)乳児
3)幼児
2章 頭蓋内圧亢進と脳ヘルニア(太田富雄・間瀬光人)
§1 正常頭蓋内環境と正常頭蓋内圧
§2 頭蓋内圧と頭蓋内容積との相関
§3 髄液の緩衝作用
§4 頭蓋内脈波と頭蓋内圧波
1 .頭蓋内脈波
2 .頭蓋内圧波
§5 頭蓋内圧亢進による頭蓋内組織の機械的偏位と脳ヘルニア
§6 脳ヘルニアの画像診断
1 .CT によるテント切痕ヘルニア
2 .MRI によるテント切痕または小脳扁桃ヘルニア
§7 頭蓋内圧亢進の原因
§8 頭蓋内圧亢進症状
§9 頭蓋内圧亢進に対する治療(減圧術)
§10 頭蓋内圧測定法
3章 意識障害(太田富雄・中冨浩文・松谷雅生)
§1 意識清明とは
§2 意識についての神経生理学と病理解剖学
§3 意識障害の分類
1 .従来の分類法
2 .コーマスケール・スコアによる意識レベルの分類法
§4 頭蓋内および頭蓋外病変による重篤意識障害の鑑別診断
§5 特殊な意識障害
1 .無動性無言[症]
2 .失外套症候群
3 .遷延性植物状態(植物症)
4 .最小限の意識状態
5 .施錠または閉じ込め症候群
6 .通過症候群
7 .植物症,最小限の意識状態,施錠症候群の機能的神経画像
8 .脳 死
9 .慢性期意識障害表示法試案
4章 頭 痛(清水利彦・鈴木則宏)
§1 頭痛の分類と疫学
§2 一次性頭痛の分類と特徴
1 .片頭痛
2 .緊張型頭痛
3 .三叉神経・自律神経性頭痛
4 .その他の一次性頭痛疾患
§3 頭痛感受部位の解剖
1 .頭皮と頭蓋
2 .髄 膜
3 .静脈洞
4 .脳血管の神経支配と関連痛
5 .上頚部の筋肉
6 .中枢神経系内での痛覚の伝達
§4 片頭痛
1 .片頭痛の症状
2 .片頭痛の診断
3 .片頭痛の病態
4 .片頭痛の治療
5 .その他の片頭痛
§5 緊張型頭痛
1 .緊張型頭痛の診断
2 .緊張型頭痛の病態
3 .緊張型頭痛の治療
§6 群発頭痛
1 .群発頭痛の症状
2 .群発頭痛の病態
3 .群発頭痛の鑑別診断
4 .群発頭痛の薬物治療
§7 薬剤の使用過多による頭痛
1 .薬剤の使用過多による頭痛の症状と診断
2 .薬剤の使用過多による頭痛の治療
5章 脳ドック(端 和夫)
1 .脳ドックの始まり
2 .脳ドックの目的
3 .脳ドックで行われる検査
4 .脳ドックでよく発見される異常とその意義と対応
6章 脳代謝,脳血流と脳虚血(黒田 敏)
§1 脳のエネルギー代謝
1 .脳のエネルギー産生
2 .脳血流量と脳代謝諸量
3 .脳活動とエネルギー代謝
4 .脳のエネルギー代謝障害
§2 脳血流の調節機構
1 .脳血流自動調節能と脳灌流圧
2 .脳血流と化学的調節因子
3 .脳血流と血液粘度
4 .脳血流,脳代謝と体温
5 .脳血流と神経活動
6 .脳血流と年齢
7 .脳血流と麻酔薬
§3 脳虚血の分子機構
1 .脳微小循環障害
2 .星細胞障害
3 .神経細胞障害
7章 脳神経外科的治療の基本
§1 脳神経外科的治療の目的と適応(野崎和彦)
1 .頭蓋内圧亢進の軽減
2 .病変除去
3 .症候軽減
4 .イベント発生予防
§2 脳神経外科的治療のゴール設定(野崎和彦)
1 .対象疾患の病態,自然歴,外科治療の適応
2 .外科的治療介入の方法
3 .外科的治療のゴール設定
§3 各脳神経外科的治療の概要
1 .開頭術の基本(野崎和彦)
2 .血管内治療(吉村紳一)
3 .神経内視鏡手術の基本(川俣貴一)
8章 医療倫理・医療安全
§1 医療倫理(寳金清博)
1 .直観的感覚
2 .医療倫理の原則
3 .原則の対立と対処
4 .脳神経外科医がしばしば直面する医療倫理問題
5 .研究倫理と治験
§2 医療安全(南須原康行)
1 .医療安全とは
2 .医療の質,医療の進歩と医療安全
3 .医療安全に関わる法律の用語
4 .医療安全に関わる法律と診療点数
5 .説明と承諾
6 .医療事故の報告
7 .事故が起きてしまったら
8 .医療事故における民事責任の要件
9 .医師法21 条について
10.診療ガイドラインの扱い
11.個人情報保護
12.医療事故調査制度について
13.今 後
§3 臨床研究の進め方(成田善孝)
1 .臨床研究とは
2 .人を対象とする医学系研究に関する倫理指針
3 .介入研究
4 .研究者・研究責任者の責務
5 .研究計画書
6 .研究に関する登録・公表
7 .倫理審査
8 .インフォームド・コンセント
9 .個人情報の保護
10.重篤な有害事象への対応
11.研究の信頼性確保と利益相反
12.研究に係る試料および情報等の保管
13.モニタリングと監査
14.臨床研究法に基づく特定臨床研究
9章 脳血管障害
§1 脳血管障害総論
1 .脳卒中の疫学(野崎和彦)
2 .脳卒中の分類(野崎和彦)
3 .救急外来での脳卒中治療指針(髙木康志)
4 .内科的治療の進歩と基本(菊田健一郎)
5 .外科的治療の意義と基本(菊田健一郎)
6 .脳卒中リハビリテーション(道免和久)
7 .小児の脳卒中(髙橋 淳)
8 .妊娠と脳卒中(髙橋 淳)
9 .脳卒中の遺伝子解析と分子生物学(髙木康志)
§2 脳動脈瘤
1 .破裂脳動脈瘤
2 .未破裂脳動脈瘤(森田明夫)
3 .主な臨床研究(野崎和彦)
§3 脳動静脈奇形(野崎和彦)
§4 硬膜動静脈瘻,硬膜動静脈奇形または硬膜血管異常(長内俊也)
§5 海綿状血管奇形(斉藤延人・金 太一)
§6 その他の血管奇形(斉藤延人・金 太一)
1 .脳静脈性血管腫または奇形
2 .毛細血管拡張
3 .ガレン大静脈瘤
§7 脳内出血,脳室内出血(野崎和彦)
1 .高血圧性脳内出血
2 .脳アミロイド血管障害
3 .脳室内出血
4 .その他の病態
5 .主な臨床研究
§8 もやもや病(藤村 幹)
§9 閉塞性脳血管障害(黒田 敏)
1 .動脈硬化の生物学
2 .発症様式
3 .病 型
4 .画像診断
5 .急性期治療
6 .慢性期の治療
10章 頭部外傷(前田 剛)
§1 頭部外傷の疫学
§2 頭部外傷の発生機序
1 .頭蓋骨骨折
2 .脳実質損傷
§3 頭部外傷の病態生理
1 .一次性および二次性損傷
2 .脳血流障害
3 .頭蓋内圧亢進
4 .外傷性脳浮腫と脳腫脹
5 .外傷性脱分極と神経機能障害
6 .頭部外傷の死因
§4 頭部外傷急性期の管理
1 .急性頭部外傷の処置
2 .頭蓋内圧亢進に対する緊急処置
3 .神経原性ショック
4 .多発外傷(頭部外傷その他)に伴う意識障害と初期治療
§5 頭部外傷の分類
1 .臨床症状からみた分類
2 .解剖学的な分類
3 .病態による分類
4 .CT による分類
5 .意識障害の程度からみた頭部外傷の重症度分類
§6 頭皮損傷・頭蓋顔面骨骨折
1 .軟部組織の損傷
2 .頭蓋骨骨折
3 .外傷性髄液鼻漏
4 .緊張性気頭(または気脳)症
§7 外傷性頭蓋内血腫
1 .急性硬膜外血腫
2 .慢性または遅発性硬膜外血腫
3 .急性硬膜下血腫
4 .後頭蓋窩血腫
5 .慢性硬膜下血腫
§8 外傷性脳実質損傷
1 .脳挫傷
2 .びまん性脳損傷,びまん性軸索損傷
3 .原発性脳幹部損傷
4 .脳内血腫
5 .外傷性脳室内出血
6 .外傷性くも膜下出血
7 .爆風脳損傷
§9 外傷性頭頚部血管障害
1 .総 論
2 .病 態
§10 小児頭部外傷
1 .乳幼児の頭部の解剖学的と生理学的特徴
2 .閉鎖性頭部外傷
3 .頭部外傷の診断
4 .小児の外傷性てんかん
5 .小児頭部外傷と脳波
6 .若年性頭部外傷症候群
7 .びまん性脳腫脹
8 .びまん性脳損傷,びまん性軸索損傷
9 .脳挫傷
10.急性頭蓋内血腫
11.慢性硬膜下血腫
12.小児頭部外傷の予後
§11 スポーツ頭部外傷
1 .スポーツによる頭部外傷の発生機転
2 .スポーツによる急性硬膜下血腫の特徴
3 .意識清明期とその後の意識障害
4 .急性硬膜下血腫に伴う片側半球脳腫脹
5 .スポーツ関連脳振盪
6 .SRC への対応
7 .競技の復帰について
8 .繰り返し損傷
9 .慢性脳振盪症候群
10.セカンドインパクト症候群
11.警告症状としての頭痛
§12 頭部外傷に伴う高次脳機能障害
11章 先天奇形
§1 神経管閉鎖障害(坂本博昭)
1 .神経管と脊髄の発生
2 .頭部の神経管閉鎖障害:二分頭蓋
3 .脊椎の癒合不全:二分脊椎
§2 脳の形成異常(坂本博昭)
1 .脳の発生・発達
2 .主な大脳の形成異常
3 .後頭蓋窩の脳形成異常,脊髄の空洞性病変
§3 くも膜の形成異常:くも膜嚢胞(坂本博昭)
§4 頭蓋骨〔縫合早期〕癒合〔症〕(坂本博昭)
§5 頭蓋・頚椎移行部の骨形成異常(坂本博昭)
§6 原因遺伝子が明らかになった脳神経外科手術の対象になる先天性疾患(金村米博)
1 .頭蓋骨縫合早期癒合症
2 .軟骨無形成症
3 .遺伝性水頭症
4 .大脳皮質形成異常
5 .全前脳胞症
6 .後頭蓋窩奇形
7 .神経管閉鎖障害
§7 遺伝子探索の倫理的問題(金村米博)
1 .遺伝学的検査・診断
2 .遺伝学的検査・診断の実施に際して留意すべき事項
3 .指定難病及び小児慢性特定疾病
12章 水頭症
§1 水頭症(坂本博昭)
1 .水頭症の発生機序
2 .水頭症による脳の変化
3 .分 類
4 .症状・徴候
5 .検査,診断
6 .治 療
7 .予 後
§2 胎児期水頭症(坂本博昭)
§3 正常圧水頭症(間瀬光人)
1 .正常圧水頭症の定義と歴史
2 .分 類
3 .疫 学
4 .症 状
5 .画像診断
6 .髄液排除試験
7 .鑑別診断
8 .治 療
9 .術後成績
13章 脳腫瘍
§1 総 論
1 WHO2016中枢神経系腫瘍分類(小森隆司)
2 脳神経外科医のための腫瘍発生分子機構の基本(武笠晃丈)
3 疫 学(成田善孝)
4 画像診断(木下 学)
5 手術:脳実質内腫瘍摘出の意義と基本手技(隈部俊宏)
6 放射線治療と物理治療
7 成人脳腫瘍患者への化学療法の基礎と有害事象(廣瀬雄一)
8 小児脳腫瘍患者への化学療法の基礎と有害事象対策(柳澤隆昭)
9 免疫療法(橋本直哉)
10 臨床試験(成田善孝)
11 脳腫瘍遺伝子異常の検査体制(市村幸一・金村米博)
§2 脳腫瘍各論
1 びまん性星状膠細胞系あるいは乏突起膠細胞系腫瘍
2 その他の星状膠細胞系腫瘍(廣瀬雄一)
3 小児~思春期・若年成人の神経膠腫(武笠晃丈)
4 脳室上衣関連腫瘍(廣瀬雄一)
5 その他のglioma (松谷雅生)
6 脈絡叢腫瘍(荒川芳輝)
7 神経細胞・混合神経膠細胞系腫瘍(園田順彦)
8 中枢神経系原発悪性リンパ腫(永根基雄)
9 胎児性腫瘍(松谷雅生)
10 家族性/ 遺伝性の“がん形質(脳腫瘍)”症候群(松谷雅生)
11 胚細胞腫(西川 亮)
12 松果体腫瘍(藤巻高光)
13 脳神経および脊髄神経腫瘍(後藤剛夫)
14 髄膜腫(大宅宗一)
15 間葉系腫瘍(髄膜腫以外) (大宅宗一)
16 脊索腫と軟骨肉腫(𠮷田一成)
17 過誤腫(荒川芳輝)
18 類表皮腫と類皮腫(木下 学)
19 下垂体腺腫(有田和徳)
1 .下垂体腫瘍総論
2 .成長ホルモン産生腺腫
3 .プロラクチン産生腺腫
4 .ACTH 産生腺腫
5 .TSH 産生腺腫
6 .非機能性下垂体腺腫
7 .機能性ゴナドトロピン産生腺腫
8 .偶発的下垂体腫瘍
9 .下垂体癌
10.下垂体卒中
11.下垂体の炎症性疾患
12.経蝶形骨洞手術の適用とリスク回避
13.ホルモンと水・電解質の管理
20 その他のトルコ鞍近傍腫瘍(有田和徳)
21 囊胞性病変(上羽哲也)
22 組織球関連腫瘍(杉山一彦)
23 転移性脳腫瘍(井内俊彦)
14章 脊椎・脊髄疾患
§1 姿勢と運動の神経機能解剖,概観(金 彪)
1 .下降運動経路:直接経路と間接経路
2 .大脳皮質に至る,「意識に上る」体性感覚の経路
3 .小脳への信号入力
4 .小脳での情報処理と,出力の系統
5 .大脳皮質―線条体―視床―大脳皮質・運動前野が構成するループ:大脳皮質―大脳基底核―視床連関
§2 神経学的所見とモニタリング,機能解剖との連関(黒川 龍・金 彪)
1 .体性感覚誘発電位
2 .運動誘発電位
3 .球海綿体反射モニタリング
4 .神経根マッピングまたは筋電図モニタリング
§3 神経学的診察,部位鑑別(金 彪)
1 .神経学的検査の重要性と,神経外科医の優位性
2 .自覚症状―脊髄,神経根圧迫がある時の訴えとその発生メカニズム
3 .他覚所見―要領のよい診察手順とポイントとなる所見の評価
4 .脊髄の高位と機能的分節の位置関係
5 .偽の局在レベル
6 .腰椎病変における神経の圧迫
§4 脊髄血管系の解剖(髙井敬介)
1 .動脈系の解剖
2 .静脈系の解剖
§5 脊椎と傍脊柱筋の機能解剖
1 .頚椎,頭蓋頚椎移行部(金 彪・黒川 龍)
2 .胸椎(黒川 龍)
3 .腰椎(黒川 龍)
4 .仙椎―骨盤(黒川 龍)
§6 脊椎の力学とバランス―姿勢制御とその障害,変形を生じさせる因子(金 彪)
1 .脊柱の運動性能と柔軟性
2 .加齢と脊柱アライメント,腰椎・骨盤・大腿骨のアライメント,sacro-pelvic disposition の変化
3 .脊椎固定手術の影響
4 .脊椎の柔軟性,傍脊柱筋の運動機能を大事にする手術―筋層構築的手術
§7 脊椎脊髄の手術解剖とアプローチ
1 .頭蓋頚椎移行部 ( 高安正和)
2 .頚椎前方(飛騨一利)
3 .頚椎後方(金 彪)
4 .胸椎前方(高橋敏行)
5 .胸椎後方(川本俊樹)
6 .腰椎前方側方(原 政人)
7 .腰椎後方(高橋敏行)
§8 脊髄の外科病変
1 .血管障害(髙井敬介)
2 .腫瘍(金 彪・黒川 龍)
3 .脊髄空洞症(張 漢秀)
4 .奇形(師田信人)
§9 内科疾患-脊椎脊髄外科的病変の鑑別診断としてよく挙がるもの(福武敏夫)
1 .総論
2 .自己免疫性/炎症性脊髄疾患
3 .感染性脊髄疾患
4 .内科的非感染性脊椎炎
5 .脊髄血管障害
6 .代謝性・栄養性・中毒性疾患
7 .神経変性疾患
8 .その他の脊髄症
§10 脊椎の外科的病態
1 .脊柱靱帯骨化症 ( 髙見俊宏)
2 .頚椎症性脊髄症―成長性狭窄症・変形性頚椎症(糸岐一茂)
3 .椎間板症とヘルニア(頚椎・腰椎,変性,突出,痛み) (村田英俊)
4 .腰部脊柱管狭窄症 (金 彪)
5 .腰椎分離症,すべり症(高橋敏行)
6 .骨粗鬆症と椎体骨折・椎体圧潰(川西昌浩)
7 .椎体の腫瘍と炎症,感染など(三好康之)
8 .外傷(鈴木晋介・金 彪)
§11 脊椎疾患治療の動向展望―Neurospine 神経脊椎外科の展開(金 彪)
15章 末梢神経疾患(金 景成・井須豊彦)
§1 末梢神経疾患総論
1 .末梢神経の解剖
2 .末梢神経損傷
3 .神経修復
§2 上肢の絞扼性末梢神経障害
1 .胸郭出口症候群
2 .肩甲上神経障害
3 .肘部尺骨神経障害(肘部管症候群)
4 .手根管症候群
5 .橈骨神経麻痺
6 .前骨間筋神経麻痺
7 .後骨間神経麻痺
8 .ギオン管症候群(尺骨神経管症候群)
§3 腰下肢の絞扼性末梢神経障害
1 .上殿皮神経障害
2 .中殿皮神経障害
3 .梨状筋症候群
4 .外側大腿皮神経障害
5 .総腓骨神経障害
6 .浅腓骨神経障害
7 .足根管症候群
8 .Morton 病
9 .伏在神経障害
§4 腫瘍,その他
1 .末梢神経腫瘍
2 .注射による損傷
3 .放射線損傷
4 .抗がん剤による末梢神経障害
16章 機能脳神経外科
§1 てんかん(押野 悟・貴島晴彦)
1 .てんかんの診断
2 .てんかんの診断に必要な臨床検査
3 .てんかんの外科治療
4 .てんかんの薬物治療
§2 運動異常症(谷 直樹・貴島晴彦)
1 .総 論
2 .各 論
§3 疼 痛(細見晃一・貴島晴彦)
1 .定義と分類
2 .代表疾患
3 .痛覚伝導路,痛覚認知機構
4 .評 価
5 .治 療
§4 顔面けいれん,三叉神経痛(貴島晴彦)
1 .顔面けいれん
2 .三叉神経痛ならびに脳神経由来の有痛性ニューロパシー
§5 新しい機能的脳神経外科(栁澤琢史・貴島晴彦)
1 .Brain-Machine Interface(BMI)/Brain-Computer Interface(BCI)
2 .脳信号計測方法とBMI
3 .Decoding とEncoding(脳機能マッピング)
4 .体内埋め込み型装置と閉回路を使った機能修飾
17章 脳神経外科医が知っておくべき脳神経内科疾患(髙橋良輔)はじめに~脳神経内科疾患の診断プロセスについて~
§1 感染症
1 .細菌性髄膜炎
2 .ウイルス性髄膜炎
3 .結核性髄膜炎
4 .真菌性髄膜炎
5 .脳膿瘍
6 .ウイルス性脳炎
7 .神経梅毒
8 .インフルエンザ脳症
9 .プリオン病
10.レトロウイルス感染症
11.スローウイルス感染症
§2 代謝性疾患
1 .電解質異常
2 .内分泌疾患に伴う異常
3 .肝性脳症
4 .尿毒症性脳症
5 .Wernicke 脳症
6 .亜急性連合性脊髄変性症
7 .橋中心髄鞘崩壊
8 .薬剤
9 .可逆性後頭葉白質脳症,可逆性脳血管攣縮症候群
§3 神経変性疾患
1 .運動ニューロン病
2 .錐体外路疾患
3 .脊髄小脳変性症
§4 認知症
1 .アルツハイマー型認知症
2 .血管性認知症
3 .レヴィ小体型認知症
4 .前頭側頭型認知症
5 .嗜銀顆粒性認知症
6 .神経原線維変化型老年期認知症
§5 脱髄疾患
1 .多発性硬化症
2 .視神経脊髄炎
3 .急性散在性脳脊髄炎
§6 末梢神経障害
1 .末梢神経障害総論
2 .遺伝性ニューロパチー
3 .炎症性ニューロパチー
4 .代謝疾患に伴うニューロパチー
§7 神経筋接合部の疾患
§8 筋疾患
1 .特発性炎症性筋疾患
2 .筋ジストロフィー
3 .先天性ミオパチー
4 .ミトコンドリア病
5 .筋チャネル病(チャネロパチー)
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書籍情報
- ISBN:9784765318655
- ページ数:2914頁
- 書籍発行日:2021年4月
- 電子版発売日:2021年4月9日
- 判:A5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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