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- jmedmook74 あなたも名医!眼で見て実践!できる!ジェネラリストのための神経診察
商品情報
内容
■ 臨床での遭遇頻度が高い神経症候を取り上げ、問診や神経診察の手技について、豊富なイラスト・写真でビジュアルに訴えながらわかりやすく解説。
■ 症候各論では「病変・障害部位」と「症状が現れる部位」を対応させたイラストを掲載し,部位別の脳機能や症状との関係性について視覚的に理解できます。
■ 問診・神経診察の結果をもとにしたエキスパートの考え方や判断の下し方についても本文でじっくり紹介。明日からの臨床に活かせる,実践的な知識が満載です。
■ 「神経診察」について新しく学びたい初学者・研修医,苦手意識のある医師の学び直しにおすすめの1冊!
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序文
巻頭言
私が研修医になりたての頃は初学者向けの神経診察の教科書は皆無であり,先輩の診察を見て勉強する日々でした。その後,大変わかりやすい神経診察の本がいくつも出版されましたが,内科専攻の先生方からは「神経診察は難しい」との指摘が多いです。
私自身もまだまだ神経診察を勉強している身です。なんとか現場に還元できることがないか研修医の先生方と話しをしていた折に,この企画のお話がありました。本誌は,病院で後輩達に教える内容を「分かりやすく」「よく使用する手技に限定して」「すぐ実践できる」ようにとの想いで編集しています。内容については一般内科医が対象です。神経内科専門医の先生からはいろいろとご指摘があるかもしれませんが,どうかお許し下さい。
本誌を執筆頂いたのは,亀田総合病院に縁のある先生方です。亀田総合病院脳神経内科で習ったこと,その手技をさらに現場で活かすための内容ばかりです。また,国際医療福祉大学大学院の授業でお世話になっている武田英孝先生に,豊富な臨床経験をふまえた診察をご指導頂きました。本書の後半には,脳卒中・頸椎症・膠原病で実践において使用可能なスペシャリストの視点を掲載しています。
教科書を読んで理解したつもりでも,実践できない方が多いです。まずは実践することが大切です。せっかく脳神経内科で神経診察を研修しても,反復できなければ,スポーツと同じようにまた研修前のレベルに戻ってしまいます。ぜひ,本誌を片手に現場で繰り返し診察して下さい。時間はかかりますが,診察手技のレベルは確実に向上します。
本誌を読み,さらに神経診察に興味を持たれた方は,「神経症状の診かた・考えかた:General Neurology のすすめ(著:福武敏夫,医学書院)」をお勧めします。実臨床で培われた経験が凝縮されており,症例を通して本誌で得た知識を深めることが可能です。
この企画に協力して頂きました先生方,そして丁寧に図表を作成して下さった編集スタッフの方々に心から感謝いたします。執筆に多大なる影響を与えて下さいました福武敏夫先生・金城紀与史先生にも感謝申し上げます。
本誌を読まれた先生方と,いつか一緒に仕事ができる日を楽しみにしております。
2021年6月
亀田総合病院脳神経内科医長/亀田京橋クリニック内科
難波雄亮
目次
1章 総論
〈1〉 指示動作のできる患者の神経診察/難波雄亮
1 神経の診察をシンプルに考えよう
2 意識レベル・精神状態
3 失語・構音障害
4 脳神経
5 運動系
6 感覚系
7 反射
8 協調運動
9 髄膜刺激徴候
10 自律神経
11 歩行
〈2〉 指示の入らない患者の一般診察/難波雄亮
1 障害部位を大まかに推定するための神経診察
2 ABC and C-spine
3 神経所見(一般診察と神経診察)
2章 各論
〈1〉運動系/金井佑亮
1 ポイントは錐体路徴候を見逃さないこと
2 上肢の麻痺―上肢のBarré徴候
3 上肢の麻痺―上肢のMingazzini徴候
4 上肢の麻痺に関するその他の診察法
5 下肢の麻痺―下肢のBarré徴候
6 下肢の麻痺―下肢のMingazzini徴候
7 下肢の麻痺に関するその他の診察法
8 Babinski徴候
〈2〉感覚系/新垣慶人
1 感覚とは?
2 感覚の伝達路
3 診察方法
4 「しびれ」について
〈3〉腱反射/武田英孝
1 腱反射〔(deep)tendon reflexes〕とは?
2 腱反射を評価する際の着目点
3 正しい反射を得るために注意すべきこと
4 打腱器(ハンマー)の選び方
5 打腱器の使い方
6 主な腱反射とその診かた
7 その他の腱反射
8 足底反応(plantar response)─ 特にBabinski徴候について
〈4〉脳神経/武田英孝
1 ミニマム解剖学
2 脳神経の主な機能
3 第Ⅱ脳神経(視神経)
4 第Ⅲ脳神経(動眼神経),第Ⅳ脳神経(滑車神経),第Ⅵ脳神経(外転神経)
5 第Ⅴ脳神経(三叉神経)
6 第Ⅶ脳神経(顔面神経)
7 第Ⅷ脳神経(内耳神経あるいは聴神経,前庭神経)
8 第Ⅸ脳神経(舌咽神経),第Ⅹ脳神経(迷走神経)
9 第Ⅻ脳神経(舌下神経)
10 第Ⅺ脳神経(副神経)
〈5〉小脳・前庭系/伊利孝宣/金城紀与史
1 平衡機能に関与する神経
2 運動失調
A. 上肢の失調
1 指鼻指試験(finger-nose-finger test)
2 手回内・回外試験(hand pronation supination test)
B. 下肢の失調
1 踵膝試験(heel-knee test,heel-shin test)
2 膝打ち試験(knee pat test)
C. 体幹の失調
1 立位
2 坐位
3 歩行
D:前庭機能障害─ 腕偏倚試験・閉眼足踏み試験・head thrust test
1 腕偏倚試験(arm deviation test)
2 閉眼足踏み試験
3 head thrust test
〈6〉意識障害─ JCS・GCS・FOUR Scoreの使い方/難波雄亮
1 意識障害があったら,どんな部分の障害を予想する?
2 意識障害の分類
3 Japan Coma Scale(JCS)
4 Glasgow Coma Scale(GCS)
5 The Full Outline of UnResponsiveness(FOUR)Score
〈7〉高次脳機能/原瀬翔平
A:失語のスクリーニング
1 失語症を生じる脳の障害部位
2 なぜ高次脳機能評価が大事なのか?― 高次脳機能評価の注意点とは
3 失語のスクリーニング
4 失語のパターン
B:失行のスクリーニング
1 失行を生じる脳の部位
2 なぜ失行の評価が重要なのか?
3 失行の診察方法と責任病巣
C:失認のスクリーニング
1 半側空間無視や病態失認を生じる脳の部位
2 失認についての概略
3 半側空間無視
4 病態失認
〈8〉パーキンソニズム/西村寿貴
1 振戦
2 筋緊張・筋強剛(痙性との鑑別を含めて)
3 無動・寡動
〈9〉筋/福本竜也
A:メジャーな部位の筋力評価― 末梢神経障害・筋疾患に使用する評価
1 筋力低下があったら,どんな部分の障害を予想する?
2 徒手筋力検査(MMT)の評価を理解する
B:筋萎縮・線維束性攣縮
1 筋萎縮について
2 線維束性攣縮(fasciculation)について
〈10〉髄膜刺激徴候/友田陽子
1 髄膜刺激徴候とは
2 髄膜刺激徴候を呈する疾患
3 髄膜刺激徴候の診察方法
4 jolt accentuation of headache test
5 それぞれの徴候の感度・特異度
〈11〉歩行/宮本亮介
1 歩行障害をみたら,どんな部分の障害を予想する?
2 歩行障害の種類と原因となる疾患
3章 エキスパートの視点
〈1〉脳卒中診療で行う神経診察/西村寿貴
1 脳卒中を疑う患者を担当した場合の病歴聴取のポイントは?
2 NIHSSのとり方
〈2〉肩こり・頸部痛などで使用する頸椎病変領域の神経診察/伊藤修平/亀田隆太
1 肩こり・頸部痛から何を考えるか?
2 問診から疾患を予想する
3 触診:痛みの部位から障害高位を推測する
4 神経学的所見から障害部位を推測する
5 神経根症状を誘発する徒手検査
6 絞り込みが終われば,他の検査も組み合わせて総合判断を
〈3〉膠原病診療で必要な神経診察/地畠 暁
1 膠原病疾患における身体診察の重要性
2 膠原病の神経障害に対する心構え
3 膠原病の神経障害(総論)
4 膠原病の神経障害(各論)
5 神経への理解を深め,適切なマネジメントを
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書籍情報
- ISBN:9784784966745
- ページ数:207頁
- 書籍発行日:2021年6月
- 電子版発売日:2021年6月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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