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- 消化器ナーシング2021年秋季増刊 消化器内視鏡介助&看護 パーフェクトBOOK
商品情報
内容
消化器内視鏡介助&看護について、内視鏡とは何か、消化器解剖や適応疾患、使用器具などの基礎知識から、処置前後・処置中の重要ポイント、トラブル時の対応などの実践につながる知識まで網羅した完全版。内視鏡室のCOVID-19対策もわかる!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
はじめに
内視鏡診療に携わる皆さまは日々たいへんな努力をして、現場で働いていらっしゃると思います。さまざまな検査や治療を安全に施行し、患者さんのケアを行い、初心者や研修医を教育し、施行医の要望に応え、新しい技術や治療について勉強し、さらに近年は感染対策についても気を付けなくてはいけません。
本書は、そのような「悩める内視鏡技師・看護師」に向けて作りました。内視鏡室での仕事に少し慣れてきた内視鏡技師や看護師が、「マニュアルは把握できたが、具体的な現場ではどうしたらいいのか」と疑問を持ったときに役立つように作っています。内容はすべて、現在、内視鏡室の第一線で勤務している医師・内視鏡技師・看護師が執筆しています。経験のある内視鏡技師だけでなく、これから内視鏡室に配属されるかた、内視鏡を始めたばかりの医師にも学ぶ点が多く、とっても役に立つ内容となっているはずです。本書を読み、以下の4つの点でスキルアップしていただけると嬉しいです。
①内視鏡検査、処置で自信がつく!
一連の流れのなかで実践的に理解できるように、処置ごとに「このタイミングでは何をしたらいいか」が目に浮かぶような構成になっています。
②内視鏡器具や薬剤を使いこなせる!
毎日使用するものから、たまにしか使用しないものまで多くの器具や薬剤を網羅しました。とくに器具は、“使用する前に試しに開封して触ってみる”ことはできません。そこで写真を豊富に掲載し、具体的なイメージがつかみすいようにまとめました。
③患者さんや病棟とのコミュニケーションがスムーズになる!
内視鏡中の処置への対応だけでなく、患者さんに関するトラブルシューティングや病棟への申し送りなど、他部署との連携のなかでの重要なポイントも理解できるようになっていただきたいと思っています。
④内視鏡室のレイアウトや感染対策を見直せる!
知りたくても情報の少ない内視鏡室のレイアウトについてや、最新のCOVID-19感染対策についてまとめました。
皆さまの内視鏡室業務がより安全で、誠実で輝かしいものになりますようお祈り申し上げます。
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 消化器内科
山本夏代
目次
・はじめに
・編集・執筆者一覧
part1 ここから復習!内視鏡の基本
❶内視鏡検査・治療とは
①内視鏡検査・治療の今とこれから
②内視鏡室における新型コロナウイルス感染対策
❷内視鏡室のレイアウト
①内視鏡検査室内の機器・スタッフの配置
②内視鏡室全体の構成と動線
❸内視鏡に必要な消化器解剖
①内視鏡の目的と挿入経路
②咽頭~食道の構造・みえかた
③胃噴門~幽門の構造・みえかた
④小腸の構造・みえかた
⑤結腸~直腸の構造・みえかた
⑥十二指腸と胆膵の構造・みえかた
❹内視鏡の適応疾患
①上部消化管疾患
②下部(小腸、大腸)消化管疾患
③胆膵疾患
④そのほか内視鏡の適応となる病態
Part2 いろいろあるよね 内視鏡の器械・器具
❶内視鏡装置・スコープ
①内視鏡システム(光源)
②内視鏡の構造
③ 内視鏡の種類(直視[細径、拡大、2 チャンネル、マルチベンディング]・十二指腸鏡・超音波内視鏡・カプセル内視鏡・バルーン内視鏡・胆道鏡・膵管鏡)
④カプセル内視鏡のシステムと構造
❷内視鏡の付属器械・器具(鉗子、クリップ、カテーテル、高周波装置など)
①高周波焼灼装置、アルゴンプラズマ凝固装置
②マウスピース、オーバーチューブ
③フード
④生検鉗子、止血鉗子
⑤クリップ
⑥局注針、スネア、留置スネア、スネアカッター
⑦把持鉗子
⑧ESD 用ナイフ
⑨ERCP カテーテル、EST ナイフ、EPBD バルーン
⑩バスケットカテーテル、クラッシャーカテーテル、バルーンカテーテル
⑪胆管・膵管ステント(金属・プラスチック)
⑫ FNA 針
⑬ EVL 用Oリング
⑭イレウス管、SB チューブ
⑮消化管ステント(上部・下部)、狭窄拡張バルーン
⑯胃瘻
❸内視鏡の洗浄
①内視鏡(スコープ)の洗浄・消毒の前に
②ベッドサイドでの用手洗浄
③洗浄室(流し台)での洗浄
④自動洗浄消毒装置による洗浄
⑤洗浄時・洗浄後のポイント
part3 おぼえておきたい 内視鏡にまつわる薬剤
❶前処置薬
①上部消化管内視鏡の前処置に使用する薬(咽頭麻酔薬、消泡剤、血管収縮薬、鎮痙薬)
②経口腸管洗浄剤
③鎮痛薬・鎮静薬・拮抗薬
④色素内視鏡の薬(ヨード、インジゴカルミン、クリスタルバイオレット)
⑤造影剤
❷治療薬
①止血に使用する薬(HSE、エタノール、トロンビン)
②静脈瘤硬化剤
❸休止薬
抗凝固薬・抗血小板薬・DOAC(直接経口凝固薬)
part4 つかめばらくちん 内視鏡の準備と介助の流れ
❶経路別の流れ
①上部消化管内視鏡の流れ(同意取得~患者退室)
②下部消化管内視鏡の流れ(同意取得、前処置~患者退室)
③胆膵内視鏡の流れ(同意取得~患者退室)
❷検査・治療の準備と管理
①同意書・問診票の確認と、問診・患者説明のポイント
②下部消化管内視鏡の前処置実施と、患者説明のポイント
③当日の確認事項(上部・下部消化管内視鏡検査)
④咽頭麻酔
⑤鎮静薬・鎮痙薬の投与方法と注意すべきポイント
⑥タイムアウト
⑦すべての内視鏡に共通する患者ケア、カルテ記載
⑧上部内視鏡検査中の患者ケア
⑨下部内視鏡検査中の患者ケア
⑩ERCP・ESD 中の患者ケア
⑪内視鏡後のモニタリング、病棟への申し送り
⑫内視鏡後の患者説明
part5 やることいっぱい! 処置ごとの介助とケア
❶検査
①上部消化管内視鏡検査
②下部消化管内視鏡
③生検
④点墨・色素内視鏡・拡大内視鏡検査
⑤ EUS(超音波内視鏡)+ EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)
⑥小腸バルーン内視鏡
⑦カプセル内視鏡
❷上部・下部消化管治療
①内視鏡的消化管止血術
②内視鏡的消化管異物除去術
③ポリペクトミー・EMR(内視鏡的粘膜切除術)
④ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)
⑤EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)・EIS(内視鏡的静脈瘤硬化療法)
⑥内視鏡的バルーン拡張術
⑦内視鏡的(上部・下部)消化管ステント留置術
⑧内視鏡的イレウス管留置術(経口・経肛門的)
⑨PEG(経皮経内視鏡的胃瘻造設術)
❸胆膵治療
①胆管結石除去・EST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)
②内視鏡的胆道ステント(金属・プラスチック)・ENBD/ENPD(内視鏡的経鼻胆道/膵管ドレナージ)チューブ留置、SPACE(膵液細胞診)
③EUS ガイド下胆道・膵管ドレナージ術/瘻孔形成術
part6 腕のみせどころ! 内視鏡によるトラブル・偶発症とケア
❶検査前のトラブル
①食事をしてきてしまった、前処置薬を飲み忘れた
②内服薬の詳細がわからない(把握していない、忘れた、etc.)
③予定時刻に来院しない
④検査の同意書を持ってこなかった
❷前処置でのトラブル
①咽頭麻酔薬によるアナフィラキシー
②咽頭麻酔薬にアレルギーがあり使用できない
③経口腸管洗浄剤が飲めない・嘔吐してしまった
④経口腸管洗浄剤を飲んだが便が出ない
❸内視鏡中のトラブル
①内視鏡中に酸素飽和度が低下した
②内視鏡中に血圧や脈が変動した
③内視鏡中に患者さんが暴れる
④緊急内視鏡中の吐血・嘔吐
⑤処置内視鏡中の出血・穿孔
⑥経鼻内視鏡中の鼻出血
❹内視鏡後のトラブル
①鎮静薬の効果の遷延(転倒・呼吸抑制・誤嚥性肺炎)
②経口腸管洗浄剤による低ナトリウム血症
③グルカゴン使用後の低血糖
④ポリペクトミー後/ESD 後の出血・穿孔
⑤潰瘍・静脈瘤治療後の再出血
⑥ERCP 後の腹痛(胆管炎・膵炎・胆囊炎)
⑦消化管ステント留置後の穿孔
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書籍情報
- ISBN:9784840473880
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2021年10月
- 電子版発売日:2021年10月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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