• m3.com 電子書籍
  • 関節外科 2022年3月号 Vol.41 No.3 脊髄損傷の治療アップデート

関節外科 2022年3月号 Vol.41 No.3 脊髄損傷の治療アップデート

  • ページ数 : 108頁
  • 書籍発行日 : 2022年2月
  • 電子版発売日 : 2022年2月11日
2,640
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 48pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

脊髄損傷の治療アップデート
HGFを用いた急性期脊髄損傷治療—重度頚髄損傷に対する日本発・新規薬剤・髄腔内投与の挑戦—
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を用いた脊髄損傷の治療
Muse細胞を用いた脊髄損傷に対する治療 ほか

≫ 「関節外科」最新号・バックナンバーはこちら
関節外科(2022年度年間購読)受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

introduction


わが国における脊髄損傷医療の発展には,戦争と炭鉱が深く関係しています。旧パラプレジア医学会の設立にご尽力された天児民和 九州大学名誉教授と岩原寅猪 慶應義塾大学名誉教授はともに東京第一陸軍病院の脊髄損傷病棟で働いておられましたし,落盤事故で脊髄損傷になってしまった患者のために天児先生は総合せき損センター,岩原先生は村山医療センターの前身である旧国立療養所箱根病院でリハビリテーションや社会復帰まで含めた脊髄損傷医療の基盤を作られました。その後は,戦争も落盤事故もわが国にとっては遠い昔の話のようになってしまいましたが,しかし一方で,傷付いてしまった脊髄そのものに対するアプローチは半世紀にわたりなかなか進展がみられませんでした。

21世紀に入り,幹細胞医学や再生医療が脚光を浴び,画期的な成果が動物実験を中心に報告されましたが,臨床現場までその成果が還元されるまではさらなる時間を要するものと感じておりました。実際,私の恩師であります故・芝啓一郎先生が2013年に第48回日本脊髄障害医学会を福岡で開催された際には「世界の治験現場からの最先端レポート」と題してriluzole などの報告がなされましたが,その時点では日本からのまとまった報告はありませんでした。しかし,その後10年と経たずして,わが国から複数のエビデンスレベルの高い脊髄損傷に対する臨床治験結果をご紹介できることに驚きと喜びを感じています。

本特集では,脊髄損傷に対する肝細胞増殖因子,顆粒球コロニー刺激因子,Muse 細胞や骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与,iPS 細胞由来神経幹細胞移植,ヒト化抗RGMa 抗体などの治験結果や現状をわかりやすく解説していただきました。いずれも急性期から亜急性期脊髄損傷に対しての安全性と有効性確認を目的とした治験ですが,いずれは慢性期への有用性も検討されるものと考えられます。また,近年では非骨傷性頚髄損傷の増加など,脊髄損傷の臨床像自体も大きく変化しており,その診断や治療法にも新しい考え方が必須となっておりますので,ぜひ本号を参照されていただけますと幸いです。また,トランスレーショナル研究での新たな知見が脊髄損傷医療の発展に大きく資する例として,血糖管理とバイオマーカー研究についても紹介していただきました。大変ご多忙のなかで執筆してくださった先生方に,この場を借りて厚く御礼申し上げます。また読者の方々にとって,本特集が現時点での脊髄損傷に対する臨床や再生医療の全体像をつかんでいただく一助となれば幸いです。


大阪大学整形外科
岡田誠司

目次

特集:脊髄損傷の治療アップデート  企画・編集:岡田誠司

HGFを用いた急性期脊髄損傷治療—重度頚髄損傷に対する日本発・新規薬剤・髄腔内投与の挑戦—  北村和也ほか

顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を用いた脊髄損傷の治療  國府田正雄ほか

Muse細胞を用いた脊髄損傷に対する治療  遠藤俊毅ほか

脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞移植  名越慈人ほか

亜急性期脊髄損傷に対する骨髄間葉系幹細胞移植医療の現状と展望  廣田亮介ほか

脊髄損傷治療薬としてのヒト化抗RGMa抗体の開発と治験  山下俊英ほか

脊髄損傷に対する治療戦略(1):脊髄損傷に対する手術適応  河野 修

脊髄損傷に対する治療戦略(2):非骨傷性頚髄損傷を再考する—非骨傷性頚髄損傷とは単一の疾患概念か—   小松 幹ほか

脊髄損傷に対する治療戦略(3):脊髄損傷に対する治療戦略—不安定性を有する頚髄損傷に対する手術治療戦略について—  伊藤康夫

脊髄損傷に対する治療戦略(4):非骨傷性頚髄損傷の治療戦略—OSCIS 試験の結果と実臨床への応用—  筑田博隆

脊髄損傷急性期の血糖管理の重要性—機能予後改善の観点から—  小早川和ほか

脊髄損傷の予後予測因子—脊髄損傷後の急性期血清亜鉛濃度は運動機能予後を予測する信頼性の高いバイオマーカーである—  貴島 賢ほか

症例と治験

変形性股関節症に対する外来保存療法にて改善した症例について—画像所見を中心に—  高桑昌幸

連載

・伝わらないコトバたち(第3回)

「吃逆」 河村 直

「運動器不安定症とロコモティブシンドローム,フレイル」  福島健介

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:9.5MB以上(インストール時:21.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:38.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:9.5MB以上(インストール時:21.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:38.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008204103
  • ページ数:108頁
  • 書籍発行日:2022年2月
  • 電子版発売日:2022年2月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。