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- ある日、ワタルさんはエイズになった
商品情報
内容
1人の男性がエイズを抱えながらも、“普通に働き、普通に暮らしている”日常を記した一冊。 感染症医として実際の患者と向き合い、また病気の知識も豊富な作者だからこそ紡ぐことのできた静謐な風景が広がる作品です。
序文
あとがき
いろいろな疑問が湧いてくると思います。なぜ、ワタルさんの彼氏はいなくなったのか?なぜエイズなのか?そもそもなぜ絵本なのか?けれども、絵本は絵本の内容だけが表現の場だと思っています。その解釈のされ方は各人各様でしょうが、いくつもの解釈があってもよいのだと思います。でも、ひとつだけ。ワタルさんは最後に生魚を食べ、白い薬を飲まなくなります。これは治療がうまくいって、エイズで落ちた免疫能力が回復して、感染症の予防のために飲まなければならなかった薬(白い薬)が不要になったのですね。けれども、HIVを抑える薬は飲み続けなければ再発してしまいます(黄色い薬と、青い薬)。
今回もすてきな絵を土井由紀子さんに描いていただきました。感謝、感謝です。絵本でしか伝えられないことを、絵本で伝えることができたら嬉しいです。
■ 岩田健太郎 ■
エイズという病気をもつ人々を診察してこられた岩田健太郎氏が、1人の男性がエイズを抱えながらも、“ふつうに働き、ふつうに暮らしている”日常を記した文章。これを最初に読んだ時、私には、“ふつうの暮らし”そのことが驚きでした。そして、今では“予防薬をのまなくてもよい”ということが起こりうるということにも。私には不確かな知識と思い込みがあったからです。
この絵本が、この病気を抱える方の普段の暮らしを知ることへ、一歩近づく助けになりますように。
手にとってくださって、本当にありがとうございました。
■ 土井由紀子 ■
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書籍情報
- ISBN:9784498048041
- ページ数:48頁
- 書籍発行日:2011年9月
- 電子版発売日:2012年6月21日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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