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- ぼくが一番電子カルテをうまく使えるんだ!~開業医のための導入ノウハウ~
商品情報
内容
電子カルテを導入した著者を襲うトラブルの数々!システム構築の失敗、スピードの低下、スタッフの不平不満…。電子カルテにとことん打ちのめされた著者が、逆転の発想で「1日100人まで」と言われた電子カルテでその3倍の患者を診察出来るようになるまでの試行錯誤とノウハウをあまさず紹介します。
序文
皆さん初めまして!「ぼくカル」の筆者,内藤孝司と申します.このたびは数ある書籍の中からこの本を手に取っていただいてありがとうございます.
今,この本を開いているのは学会会場でしょうか?それとも大学病院の書籍部でしょうか? 耳鼻咽喉科医師として私は地方会で2回発表した程度ですし,なんの研究実績もございません.かといってメディアに多数出演するようなカリスマ開業医でもございません.さらにさらに付け加えるならば,電子カルテの本なのに,パソコンに対して精通している訳でもございません(きっぱり!).
ああ,ここで本を閉じないでくださいっ!(講演会場に戻らないでくださいっ!)
今回この書籍を書くきっかけとなったのは私自身が紙カルテから電子カルテに移行する際に,当時何のノウハウもマニュアルもなかったために大変な苦労を要したことです.そして現在も開業医が紙カルテから電子カルテへ移行するためのマニュアル的なものは全く存在していません(困ったものです).
そこで,日○メディカルやm○.comなどで紹介されたことなどない,どこにでもいる地方のフツーの開業医の私ですが,電子カルテは普及しつつあるにもかかわらず(とはいっても開業医全体ではまだ2割あるかどうかといった普及率だそうですが),なぜかいまだに誰も電子カルテの導入方法などについて詳しく書いてくれませんので,『誰も書いてくれないのならば,自分が世のため人のため医師のために書こうじゃないか!』と突如芽生えた無意味なヒューマニズムでいきり立ち,「恥をさらすのはやめて!2ちゃんねる医師サイトの餌食よ!」と女房をはじめ周囲が静止するのも振り切って,文章力がないのは重々承知のうえ,今後電子カルテの導入を考えている方,もしくは導入はしたけれど行き詰まりを感じている方々の少しでも手助けになればと(勝手に)思い,自分の経験をもとに筆をとりました.
なお,本書は紙カルテから電子カルテに切り替え,運用していくまでのプロセスに主題をおいてありのままに書いたものですので,電子カルテやそれに付随する電子機器の具体的な性能や取り扱いについて詳しく書いてはございません(あまり詳しく書くとただの取り扱い説明書になってしまいますしね).読んでご興味をもった方は,それぞれのメーカーさんに直接お聞きになってください.
本書を書いている間にも,各メーカーさんの電子カルテもどんどんバージョンアップし,性能が向上しております.次世代の新製品もどんどん出ていますので,皆さんが本書を手に取ったときにはすでにこの書で記載した電子カルテの性能や使用方法が激変している可能性もございます.
ですから,「実際と違うぞ!」と読書後に筆者を責めるのはおやめくださいね(笑).
また,本書は私が今回導入した電子カルテとそれに連動するデジタルレントゲン,ファイリングシステム,予約システムをメインで,しかも実際の商品名で詳しく利便性を述べていますが,他社の製品にもより優れた機器も存在すると思います(なかには最近になって『ああ,しまった!もっと早くこの商品を知っていれば』と後悔した機器もいくつかありました....数が多すぎて筆者が把握できていなかっただけです).
よって本書に出てくる電子カルテおよびその他の製品の購入を勧める書ではございません.忌憚なく執筆するため,各社から一切のリベートはいただいておりません(きっぱり!)
また,本書にはいろいろな電子カルテのメリット・デメリットを忌憚なく書いてありますが,あくまで筆者と筆者の友人・知人ユーザーの主観によるものなので,その電子カルテをすでに使用している人によっては「そんなことないぞ!」と思われることもあるかと思います.しかし,悪意はございません.厳しい反論もご容赦ください(笑).
それでは医師向けのマニュアル本としてははなはだ拙い文章で,恥ずかしい限りではありますが,最後までお読みいただけると嬉しく思います.
目次
PROLOGUE
プロローグ
1.まずはクリニックの概要から
2.電子カルテの限界は「1日100人まで」は大ウソ!
3.電子カルテでもシェーマはフツーに描ける!
4.パソコンに精通していなくても電子カルテは運用できる
5.代診のドクターでも工夫次第で電子カルテは簡単に扱える
CHANGE
第1章 なぜ私は電子カルテに変えたのか
1.新規開業なのにいきなり医院が水没した...
2.カルテの出し入れで従業員の残業代が高騰して大変だ!
3.紙カルテの保存場所がもうない!
4.紙カルテに追いかけられて従業員も疲労の限界!
5.ついに電子カルテの導入を決意!
TRY AND RESULT
第2章 電子カルテ導入の様々な試行錯誤と成果
1.さあ,電子カルテを導入するぞ!(プロジェクト開始)
2.まずはデジタルレントゲンにしてみよう!
3.しばらくは従来のレセコンとの併用がオススメ
4.総額1,000万円以上を投入したのに大失敗か...
5.従業員崩壊...
6.電子カルテ克服は紙カルテの応用にあった!!
7.電子カルテを導入したら平均点数が下がってしまった!
8.ついに電子カルテ克服! そして...
9.電子カルテ恩讐の彼方に--電子カルテ導入1 年半後--
POINT
第3章 電子カルテの選定時のポイント
1.値段やメーカーで決めずに自分の診療スタイルにあった機種を選ぼう!
2.サポートは超重要!
3.従業員にも簡単に扱えるように
4.たとえ1 人になっても使えるものを...
MEDICAL TREATMENT-STYLE
第4章 電子カルテ,紙カルテのそれぞれの長所を採用した診療スタイルについて
1.すべてを電子カルテに頼らず,紙も使おう!(ハイブリッド方式導入のお勧め)
2.クリアファイルはとっても役立つ
3.処置や薬の内容は入力ではなく直接書いてしまおう!
4.大人数をこなすにはシュライバー(書記)は絶対に必要
5.究極! ダブルシュライバー
COST-EFFECTIVENESS
第5章 電子カルテ投入時の費用の概算とその効果について
1.電子カルテ,画像ファイリング,デジタルレントゲンで合計...
2.従業員の労働時間が格段に減った!
3.レセプト作成のミスが減り,作成時間が飛躍的に短縮!
4.新入社員でもすぐに戦力化が可能に!
IMPRESSION
第6章 電子カルテ導入後3年を経過して感じること
1.導入してヨカッター! もっと早く導入していれば...
2.電子カルテ導入によるデメリットと注意点について
3.今後の電子カルテへの要望
REASON
第7章 代診医が当クリニックですぐに電子カルテを使える理由
1.電子カルテなのに2診体制が始まってしまった...
2.これまでの経験がメリットに.導入は簡単! 代診医の負担もなし!
EPIROGUE
エピローグ 電子カルテに限界はない!
あとがき
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書籍情報
- ISBN:9784498068087
- ページ数:198頁
- 書籍発行日:2012年3月
- 電子版発売日:2012年8月18日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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