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- リハビリに直結する!運動器画像の見かた
商品情報
内容
必要なところから拾い読みOK◎診断のための書籍ではなく、画像から損傷組織をどう類推するか、運動療法の適応・禁忌をどう考えるかという「リハビリのための書籍」をめざしました。
序文
私が理学療法士になったころは,画像といえばX線画像がほとんどであり,まれに解像度の低いCT画像を見る程度でした.その後,MRIやエコーなどが登場したかと思えば,おのおのの画像の撮影方法の種類と精度は年々向上し,理学療法を行ううえで有用となる画像情報は一気に増加しました.そのため,臨床に出ると多種多様な画像を見る必要に迫られることとなり,学生時代にきちんと学習していなかったため困ってしまうという意見をよく聞きます.学校の授業では,画像を教える先生は画像が正常か異常かという見かただけを教え,理学療法を教える先生は疾患の特徴を教えるために画像を示すだけで,どちらも画像と理学療法を結びつけるような指導はほとんどなされていないのではないでしょうか.
そのような背景もあり,最近セラピストのための画像の見かたについての書籍が数多くみられるようになりました.しかし,その多くは従来からの画像診断的要素が強いものを,ところどころ理学療法士にもわかりやすく説明するに留まっています.そのため,画像所見から何をすればよいのか,あるいは何をしてはいけないのかという示唆を与えるものはほとんどみられません.例えば,「骨折部を跨いで負荷をかけてはいけない」というような,ごく初歩的な考えかたについても述べられているものはそう多くないと思います.
そこで,本書では「リハビリテーションに活かす!」という趣旨のもと,診断のための書籍ではなく,画像から損傷組織をどう類推するか,運動療法の適応・禁忌をどう考えるかという,リハビリのための書籍をめざしました.画像の専門家でもなく,授業においても十分な教育を受けていない学生や経験の少ないセラピストにもわかりやすいように,こんな画像のときにはどう考え,どう対処するというまさにリハビリに直結する形をとっています.
医療画像の取得方法や基礎理論については,それを撮影する放射線技師(一部理学療法士)に説明してもらっているので,理論的背景を知りたいときには参考にしてください.また,医師はX線画像やMRIなどをオーダーする際に,それぞれの画像に何を求めるのか,セラピストにはどのような点について注意して見て欲しいのかというように,チーム医療のなかでの画像という点についても言及しています.
本書の構成は最初から読み解くような種類のものではなく,必要なところから拾い読みしていけばよいように構成しています.臨床で,あるいは実習で画像の理解に困ったとき,実際の画像と比較しながら本書を見ていくと,画像を読むことの面白さや疾患像の理解がずっと深まっていくことが感じられると思います.
最後に,本書を作成するにあたり,ご尽力いただきました羊土社の鈴木美奈子様・大家有紀子様に深謝いたします.
2017年10月
森ノ宮医療大学保健医療学部理学療法学科
河村 廣幸
目次
第1章 セラピストに必要な画像の基礎
§1 X線画像
1 X線画像の基本
2 医師は何を見ているのか
§2 CT
1 CTの基本
2 医師は何を見ているのか
§3 MRI
1 MRIの基本
2 医師は何を見ているのか
§4 エコー
1 エコーの基本
2 医師は何を見ているのか
第2章 骨折の見かた
1 骨折と運動療法の関係
2 上肢の骨折
3 下肢の骨折
4 脊柱の骨折
第3章 変形性関節症の見かた
1 変形性関節症の画像所見と運動療法の関係
2 変形性股関節症
[Side Note] 股関節の形態視標のいろいろ
3 変形性膝関節症
4 変形性脊椎症
5 変形性足関節症
6 変形性手・肘関節症
第4章 人工関節の見かた
1 総論
2 人工股関節
3 人工膝関節
4 人工肩関節
5 人工肘関節
第5章 肩関節疾患の見かた
1 肩関節疾患の画像所見と運動療法の関係
2 反復性肩関節脱臼
3 腱板断裂(腱板損傷)
第6章 関節リウマチの見かた
1 関節リウマチの画像所見と運動療法の関係
2 骨萎縮
3 頸椎と四肢の変形
4 強直
5 ムチランス変形
6 関節形成術・関節固定術
第7章 悪性腫瘍の見かた
1 悪性骨腫瘍と運動療法の関係
2 四肢の悪性骨腫瘍
3 脊椎の悪性腫瘍
4 骨転移の評価とリスク管理
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書籍情報
- ISBN:9784758102230
- ページ数:279頁
- 書籍発行日:2017年10月
- 電子版発売日:2018年6月29日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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