チーム医療による周術期管理まるわかり

  • ページ数 : 263頁
  • 書籍発行日 : 2015年6月
  • 電子版発売日 : 2016年4月15日
3,740
(税込)
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商品情報

内容

周術期医療に携わるすべてのスメディカルタッフ必読!

多職種連携のために、すべての職種のスタッフがお互いに「誰が」「どんな仕事をしているのか」を理解することが必要となってきます。
自分の領域だけでなく他の職種の領域でもふと気になること、ちょっと調べたいことがあるときに、エッセンスを見ることができる本書が手元にあれば、日々の周術期医療の実践に役立ちます。

序文

本書の第1章に川口教授によるPSH(perioperative surgical home)についての記載がある.この内容は私が長年思い描いていたチームによる周術期医療の基本である.麻酔科医は麻酔科医の領域だけ,看護師は看護師の領域だけ,といったわが国の旧態然とした医療,いわゆる自分たちの必要な情報だけもっていればよい,という非有機的な医療ではなくお互いに情報を共有しながら医療を行うことこそ今わが国で求められている周術期医療だと考えている.

現在,奈良県立医科大学では,日本版PSHを実現すべく周術期管理センターを設置して多職種が有機的に一人の患者にかかわって安全で質の高い周術期医療を提供するべく日々活動しているが,今後多くの病院が同様の体制をもつことがわが国の周術期医療の質を上げるうえで大きな力になると思われる.

そして多くの職種がチームとなってこのような周術期医療を現実に実践するときに,自分の領域だけでなく他の職種の領域でもふと気になること,ちょっと調べてみたいことが出てくることがある.そういったときに教科書ほど詳細な記載ではないがエッセンスを見ることができる書が手元にあれば有用である.

そこで本書では,日々の周術期診療で入院から退院に至るまでに患者とかかわると思われる多くの職種,すなわち麻酔科医,病院経営を専門とする医師,歯科医,薬剤師,手術室や集中治療部の看護師,臨床工学技士,理学療法士,作業療法士,管理栄養士,歯科衛生士,臨床心理士,医療ソーシャルワーカーなどが,それぞれの専門分野にかかわる最新の英知を簡潔にまとめて執筆している.大きさもA5判で持ちやすく常に携帯することもできる.内容は周術期の麻酔管理,薬剤管理,栄養管理,口腔機能管理,リハビリテーションなど,質の高い周術期医療を提供するうえで役に立つ内容だと確信している.

本書を日々の周術期医療を実践するために役立てていただきたい.


2015年5月

奈良県立医科大学附属病院 病院長
古家 仁



目次


カラーアトラス

略語一覧

第1章 はじめに

1.PSH(perioperative surgical home)とは?

2.周術期管理チームと認定制度

3.チーム医療とノンテクニカルスキル

4.工業に学ぶ改善のシステム

5.クリニカルパス

第2章 術前評価

1.ルーチンの術前検査

2.術前の評価項目

3.必要な追加検査

第3章 術前合併症

1.高血圧

2.脂質異常症

3.糖尿病

4.肥満

5.呼吸機能異常 

6.虚血性心疾患

7.心電図異常

8.小児の発熱・ワクチン

9.貧血

10.血小板減少症(後天性)

11.腎機能障害

12.肝機能障害

13.アレルギー

14.神経筋疾患

15.深部静脈血栓

第4章 術中麻酔管理と合併症

1.全身麻酔

2.脊髄くも膜下麻酔

3.硬膜外麻酔

4.神経ブロック

5.気道確保

6.モニター

第5章 術後疼痛管理

1.痛みとその評価法

2.神経学的評価法

3.患者調節型鎮痛法

4.鎮痛薬の使い方

5.遷延性術後痛

第6章 周術期合併症

1.嘔気・嘔吐

2.嗄声・咽頭痛

3.手術部位感染

4.肺合併症

5.肺塞栓症

6.心合併症

7.中枢神経合併症(卒中,せん妄,認知障害)

8.輸血関連合併症

9.体位と末梢神経障害

10.局所麻酔薬中毒

11.アナフィラキシー

12.褥瘡とその対策

第7章 周術期の薬剤管理

1.薬剤師の役割

2.持参薬管理と服薬指導

3.循環作動薬

4.抗血栓療法

5.抗精神病薬・抗うつ薬・抗てんかん薬

6.糖尿病薬(血糖管理含む)

7.ステロイド

8.麻薬(服用患者の取り扱い)

第8章 栄養管理

1.管理栄養士の役割

2.栄養状態の評価

3.術前の絶飲・絶食

4.周術期の栄養管理

5.栄養管理とアウトカム

第9章 口腔機能管理

1.歯科医師・歯科衛生士の役割

2.周術期の口腔機能評価

3.周術期の口腔機能管理

4.口腔機能管理とアウトカム

第10章 リハビリテーション

1.リハビリテーションの役割(理学療法士,作業療法士,言語聴覚士)

2.周術期の身体評価法

3.周術期のリハビリテーション

4.リハビリテーションとアウトカム

第11章 臨床工学技士

1.臨床工学技士の役割

2.ペースメーカー・埋込式除細動器

3.周術期使用機器

4.機器保守点検

第12章 臨床心理士

1.臨床心理士の役割

2.周術期の心理学的評価

3.周術期のカウンセリング

第13章 医療ソーシャルワーカー

1.医療ソーシャルワーカーの役割(業務と連携)

2.経済的問題の軽減(高額療養費制度と公費助成など)

3.退院・社会復帰支援

第14章 診療情報管理

1.診療情報管理士の役割

2.医療情報管理

第15章 アウトカムの改善

1.患者満足度と回復度評価

2.周術期のクオリティインディケーター

3.術後回復強化プログラム

第16章 医療の質と安全

1.手術室における安全管理

2.手指衛生のガイドライン

3.術後モニタリング

4.院内救急システム(RRS)

第17章 手術と経営

1.病院経営の基礎

2.手術と病院経営

3.手術管理に必要な統計学


あとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784758111133
  • ページ数:263頁
  • 書籍発行日:2015年6月
  • 電子版発売日:2016年4月15日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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