局所皮弁 第1巻 顔面・頸部・体幹

  • ページ数 : 230頁
  • 書籍発行日 : 2017年12月
  • 電子版発売日 : 2019年1月1日
13,750
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 750pt ( 6 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

局所皮弁について、スタンダードな方法をまとめた手術本!

大好評「局所皮弁シリーズ」刊行の2冊目は、第1巻。本巻では、この部位における既存の局所皮弁の考え方に疑問を呈する。従来とは異なる発想で局所皮弁を考え直し、デザインの方法を見つめ直す。手技は写真と絵のコマ送りで説明した。

第2巻 上肢・手指

序文

はじめに

Transposition flapは「横転皮弁」と訳されることがあります。仕上がりの形だけを見れば,皮弁が横転したかのように見えます。しかし英語の"transposition"は,「位置が入れ換わる=転置」であり,A皮弁とB皮弁を入れ換えるという意味があるはずです。ではB皮弁とは何か? 手術をすれば一目瞭然,細長いA皮弁のとなりにB皮弁が見えてきます。A皮弁とB皮弁が入れ換わり,手術は完了します。もし「横転皮弁」として皮弁を挙上しようとすると,細長い皮弁を一気に挙上し,無理やり欠損部に倒すイメージになり,末梢の血流が悪くなるのも当然です。しかし「入れ換え皮弁」として挙上すれば,A皮弁とB皮弁が無理なく入れ換わるところで両者の皮弁の剥離・挙上が自然に止まり,安全・確実な皮弁手術が完了します。すなわちtransposition flapはデザインの時からB皮弁が見えているかどうか,それで勝負が決まります。やはりtranspositionflapは「入れ換え皮弁」あるいは「転置皮弁」と呼ぶべきでしょう。

このような「皮弁哲学」を各項目の著者に存分にご執筆いただきました。エビデンスよりも,哲学を大切にしたい,それが第1巻の趣旨です。

1つとして同じ条件の皮膚欠損や瘢痕拘縮はありません。論文や教科書と全く同じように局所皮弁をデザインすることは困難です。安全・確実な手術をするための「理論」の上に,術者の経験と技量と感性が必要となる,いわば「芸術」である局所皮弁の世界を堪能していただけたら幸いです。


第1巻 責任編集
日本医科大学形成外科
小川 令

目次

総論

各論

1 頭頂部・前額部

基本的な考え方/解剖/頭頂部欠損に対し選択できる皮弁とその特徴/前額部(毛髪生え際部)に対し選択できる皮弁とその特徴/前額部に対し選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 回転皮弁(rotation flap)

代表症例2 回転皮弁(rotation flap)

代表症例3 入れ換え皮弁(transposition flap)

代表症例4 前額回転皮弁(forehead rotation flap)

代表症例5 前額回転皮弁(forehead rotation flap)

代表症例6 局所皮弁を用いない方法(連続縫縮例)

2 眼瞼部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 外側眼窩皮弁(lateral orbital flap)

代表症例2 頬部回転進展皮弁(rotation cheek flap)

代表症例3 眼角皮弁(angular flap)

3 耳部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 Hatchet shaped flap

代表症例2 耳介後部からの皮下茎皮弁

代表症例3 ねこ耳皮弁(埋没耳)

代表症例4 入れ換え皮弁(transposition flap)

代表症例5 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例6 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

4 頬部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例2 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例3 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例4 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例5 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例6 頬部回転─伸展皮弁(rotation-advancement flap, malar flap)

代表症例7 頬部回転─伸展皮弁(rotation-advancement flap, malar flap)

代表症例8 頬部回転─伸展皮弁(rotation-advancement flap, malar flap)

代表症例9 菱形皮弁(Rhomboid flap)

5 鼻部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 Median forehead flap

代表症例2 Median forehead flap

代表症例3 Axial frontonasal flap

代表症例4 Axial frontonasal flap

代表症例5 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例6 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例7 Rhomboid flap

代表症例8 Rhomboid flap

代表症例9 鼻唇溝皮弁(nasolabial flap)

代表症例10 鼻唇溝皮弁(nasolabial flap)

代表症例11 複合皮弁(combined flap)

代表症例12 複合皮弁(combined flap)

6 口唇部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 鼻唇溝皮弁(nasolabial flap)

代表症例2 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例3 V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)

代表症例4 Abbe 皮弁(Abbe flap)

代表症例5 Estlander皮弁(Estlander flap)

7 頸部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 入れ換え皮弁(transposition flap)

代表症例2 入れ換え皮弁(transposition flap)

代表症例3 鎖骨上皮弁(supraclavicular flap)

代表症例4 OCD皮弁(occipito-cervico-dorsal flap)

代表症例5 SCAP皮弁(superficial cervical artery perforator flap)

8 乳房部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 真皮脂肪弁法(CV-flap)

代表症例2 Composite graft法

代表症例3 再建乳頭が低くなった場合の修正例

代表症例4 皮弁による再建が不可能な場合の対処法

9 前胸部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 大胸筋皮弁

代表症例2 腹直筋皮弁

代表症例3 腹直筋皮弁,大胸筋皮弁

代表症例4 広背筋皮弁

代表症例5 筋横隔動脈穿通枝皮弁

代表症例6 内胸動脈穿通枝皮弁

代表症例7 DP皮弁

10 腋窩部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 入れ換え皮弁(transposition flap)

代表症例2 プロペラ皮弁法(propeller flap method)

代表症例3 正方弁法(square flap method)

代表症例4 正方弁法(square flap method)

代表症例5 肩甲・傍肩甲合同皮弁(combined parascapular and scapular flap)

代表症例6 肩甲・傍肩甲合同皮弁(combined parascapular and scapular flap)

11 臍部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 V-Y皮弁法

代表症例2 梶川第1法

代表症例3 梶川第2法

代表症例4 梶川第3法

12 腹部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 下方茎腹直筋皮弁

代表症例2 入れ換え皮弁,深下腹壁動脈穿通枝皮弁

代表症例3 上方茎腹直筋皮弁

代表症例4 鼠径皮弁

13 肩甲部・背部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 広背筋皮弁

代表症例2 逆行性広背筋弁

代表症例3 僧帽筋皮弁

代表症例4 両側bipedicle flap

14 仙骨部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 Limberg flap

代表症例2 V-Y advancement flap

代表症例3 GAP flap

15 外陰部・会陰部

基本的な考え方/解剖/選択できる皮弁とその特徴

代表症例1 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例2 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例3 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例4 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例5 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例6 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例7 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例8 内陰部動脈穿通枝皮弁

代表症例9 大殿筋穿通枝皮弁

代表症例10 腹直筋皮弁

代表症例11 腹直筋皮弁

代表症例12 前外側大腿皮弁

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:138.9MB以上(インストール時:302.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:555.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:53.9MB以上(インストール時:134.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:215.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784771904941
  • ページ数:230頁
  • 書籍発行日:2017年12月
  • 電子版発売日:2019年1月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。