血液内科グリーンノート 第2版

  • ページ数 : 592頁
  • 書籍発行日 : 2021年9月
  • 電子版発売日 : 2021年8月27日
7,700
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商品情報

内容

臨床の現場で全力で活躍したいあなたに
ページ数大幅増の改訂第2版、ついに登場!


最高水準の診療をめざし,現場で本当に必要な情報を凝縮したポケットマニュアル「グリーンノート」シリーズの血液内科編.改訂2版となる今版では,血液内科の臨床で必須とされる厳選知識をミニマムかつ網羅的に伝えつつ,全体を最先端の情報にアップデート.実臨床で活躍できる力がつく,新たな診療マニュアルである.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.104 図2は未収載となっております).

序文

改訂の序


この度,「血液内科グリーンノート」を4年ぶりに改訂しました.本書は,日常診療の現場で役に立つ実践的な手引き書として,2017年に初版が発刊されました.血液診療のポイントをわかりやすく記載することを原則とした本書は,「臨床の現場で全力で活躍する」全国の血液内科の先生方に活用していただき好評を得ました.以来,4年が経過し血液診療の進歩は加速度的に進んでいます.血液内科は,もともと進歩の早い領域ですが,分子レベルでの病態解明の進歩とともに新規治療薬もどんどん導入され,日本血液学会より出版されている「造血器腫瘍診療ガイドライン」も2020年4月には「2018年版補訂版」が出版され,多くの造血器腫瘍の治療アルゴリズムが新たになりました.

このような4年間の進歩に対応すべく,本書は埼玉医科大学に属する3病院(大学病院,総合医療センター,国際医療センター)の血液診療に従事する先生方を中心に,最新の血液診療のエッセンスを全国の施設で活用できるように工夫を凝らして執筆していただきました.血液診療の基本は,形態学的診断や画像診断を確実に行い,検査データを正確に判断することで疾患の診断を確定し,エビデンスのしっかりとした適切な治療を選択することです.そのため,今回の改訂では初版と同様に診断に必要な血球形態像や組織像,そして多くの画像所見をふんだんに取り入れ,診療に必要な検査の解釈も具体的に記載しました.特に,進歩が著しいゲノム解析研究の情報の活かし方についても言及いたしました.各疾患には,まず「まとめ」で全体像を把握し,図を多用することで診断や治療の全体が把握できるようにするとともに,代表的な治療法については「処方例」として具体的に記載しました.さらに,巻末には,最新の代表的造血器腫瘍の治療レジメンを記載するとともに,診療に役立つように体表面積換算表に加えて,血液診療に必要なアプリ集やCTCAE 最新版の利用の仕方についても掲載しました.

本書は,実際の臨床現場で役に立つことを念頭に書かれた血液診療の実践マニュアルです.そのため,常時携帯できるようなコンパクトなサイズを目指しましたが,ここ数年の血液診療の進歩に伴う情報量は膨大であり,執筆された先生方の想いも大きく,予想以上に大部な書籍となりました.

血液診療に従事されている先生方は,本当に忙しい毎日を過ごされているかと思います.加えて,コロナ禍の現在にあっては,「自らが感染しない,患者に感染させない」ことを念頭に日々緊張の連続かと思います.しかし,いついかなる時でも私どもは患者にベストな医療を提供する責務があります.本書が,そのような全力で血液疾患に立ち向かっている先生方のお役に立ち,座右の書として活用されることを願ってやみません.

最後に,多忙な中に執筆いただいた先生方に心より感謝申し上げます.


2021年6月

木崎 昌弘

目次

Ⅰ.血液内科を目指す若い先生方へ

血液内科の勧め 〈別所正美〉

Ⅱ.造血の仕組みと造血因子の基本

造血の仕組みと造血因子の基本 〈海老原康博〉

Ⅲ.血液疾患の診断に必要な形態アトラス

1. 末梢血・骨髄塗抹標本 〈三ツ橋雄之〉

2. 骨髄生検 〈百瀬修二〉

3. リンパ節生検アトラス 〈増田 渉・田丸淳一〉

Ⅳ.血液診療に必要な検査とその解釈

1. 骨髄検査(穿刺,生検) 〈石川真穂〉

2. リンパ節生検 〈岡村大輔〉

3. フローサイトメトリー 〈得平道英〉

4. 染色体検査( G-banding)/FISH検査〈前田智也〉

5. 遺伝子検査 〈前田智也〉

6. 血液診療に必要なゲノム解析研究の知識〈山口健太郎・片岡圭亮〉

7. 病態解析に必要なウイルス検査 〈富川武樹〉

8. 造血器腫瘍の画像診断 〈久慈一英〉

9. 止血検査 〈石川真穂〉

Ⅴ.主要な徴候の鑑別診断

1. 発熱・不明熱 〈木村勇太〉

2. リンパ節腫脹 〈高橋直樹〉

3. 貧血 〈前田智也〉

4. 出血傾向 〈石川真穂〉

5. 白血球減少 〈永沼 謙〉

6. 白血球増加 〈永沼 謙〉

Ⅵ.造血器腫瘍に対して必要な治療総論

1. 治療計画の立て方 〈木崎昌弘〉

2. 抗がん薬と化学療法 〈富川武樹〉

3. 造血幹細胞移植の実際と合併症対策〈森 毅彦〉

4. 放射線治療の計画の立て方と実践〈髙橋健夫〉

5. 造血器腫瘍の治療に伴う感染症に対する対策〈川村隆之・岡 秀昭〉

6. 安全で適正な輸血療法 〈岡田義昭・石田 明〉

7. 造血器腫瘍治療時の患者ケア〈阿南朋恵・木崎昌弘〉

8. Hematological emergency への対応

 Ⅰ▼腫瘍崩壊症候群 〈田中佑加〉

 Ⅱ▼脊髄腫瘤性病変についての対応(脊髄圧迫症候群)〈田中佑加〉

 Ⅲ▼大量出血への対応 〈山本晃士〉

 Ⅳ▼抗がん薬漏出時の対応 〈髙橋康之〉

Ⅶ.疾患各論

1. 鉄欠乏性貧血(IDA) 〈阿南朋恵・木崎昌弘〉

2. 自己免疫性溶血性貧血(AIHA) 〈髙橋康之〉

3. 寒冷凝集素症(CAD) 〈髙橋康之〉

4. 二次性貧血 〈岡村大輔〉

5. 巨赤芽球性貧血(MA) 〈岡村大輔〉

6. 再生不良性貧血(AA) 〈松田 晃〉

7. 赤芽球癆(PRCA) 〈松田 晃〉

8. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)〈松田 晃〉

9. 骨髄異形成症候群(MDS) 〈松田 晃〉

10. 急性骨髄性白血病(AML) 〈麻生範雄〉

11. 急性前骨髄球性白血病(APL) 〈麻生範雄〉

12. 急性リンパ性白血病(ALL) 〈木村勇太〉

13. 慢性リンパ性白血病(CLL)と類縁疾患〈得平道英〉

 Ⅰ▼慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)

 Ⅱ▼有毛細胞白血病(HCL)

14. 慢性骨髄性白血病(CML) 〈木崎昌弘〉

15. 骨髄増殖性腫瘍(MPN) 〈木崎昌弘〉

 Ⅰ▼真性多血症(PV)

 Ⅱ▼本態性血小板血症(ET)

 Ⅲ▼原発性骨髄線維症(PMF)

16. ホジキンリンパ腫(HL) 〈照井康仁〉

17. 非ホジキンリンパ腫(NHL) 〈照井康仁〉

18. 成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATLL)〈塚崎邦弘〉

19. 多発性骨髄腫(MM) 〈中村裕一〉

20. 原発性マクログロブリン血症(WM)・原発性アミロイドーシス・キャッスルマン病(CD)〈渡部玲子〉

 Ⅰ▼原発性マクログロブリン血症(WM)

 Ⅱ▼原発性アミロイドーシス

 Ⅲ▼キャッスルマン病(CD)

21. 血球貪食症候群(HPS) 〈脇本直樹〉

22. 伝染性単核症(IM) 〈脇本直樹〉

23. 慢性活動型EB ウイルス感染症(CAEBV)〈田中佑加〉

24. 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 〈宮川義隆〉

25. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) 〈宮川義隆〉

26. 播種性血管内凝固症候群(DIC) 〈得平道英〉

27. 血友病 〈山本晃士〉

28. ビタミンK 欠乏症 〈山本晃士〉

29. von Willebrand病 〈山本晃士〉

30. 現場で役に立つ血栓症の診断と対応 〈山本晃士〉

Ⅷ.実践に役立つ造血器腫瘍治療レジメン

1. 急性骨髄性白血病(AML) 〈多林孝之〉

2. 急性前骨髄球性白血病(APL) 〈多林孝之〉

3. 急性リンパ性白血病(ALL) 〈多林孝之〉

4. 慢性リンパ性白血病(CLL)とヘアリー細胞白血病 〈多林孝之〉

5. 非ホジキンリンパ腫(NHL) 〈多林孝之〉

6. ホジキンリンパ腫(HL) 〈多林孝之〉

7. 成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATLL)〈多林孝之〉

8. 多発性骨髄腫(MM) 〈多林孝之〉

9. 腎障害,肝障害の際の抗がん薬減量規定〈多林孝之〉


付録1 体表面積換算表

付録2 血液診療に役立つアプリ集 〈多林孝之〉

付録3 CTCAE最新版の利用の仕方 〈髙橋康之〉

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書籍情報

  • ISBN:9784498225077
  • ページ数:592頁
  • 書籍発行日:2021年9月
  • 電子版発売日:2021年8月27日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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