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眼科 2024年5月号 66巻5号 特集 老視矯正眼内レンズアップデート 【電子版】

  • ページ数 : 104頁
  • 書籍発行日 : 2024年5月
  • 電子版発売日 : 2024年5月21日
3,300
(税込)
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商品情報

内容

トピックス、診療のコツ、症例報告、どこから読んでもすぐ診療に役立つ、気軽な眼科の専門誌です。今月の特集は「老視矯正眼内レンズアップデート」をテーマに、患者さんから術前や術後の相談を受けることも増えてきた白内障手術と老視矯正の話題を取り上げました。結膜杯細胞とアレルギー性結膜疾患の関係を平易に解説いただいた綜説、連載や投稿論文も含め、いずれも明日からの診療に役立つ内容となっています。ご一読ください。

序文

序論


白内障手術,特に現在の標準術式である水晶体超音波乳化吸引術およびフォルダブル眼内レンズ挿入術は,眼科領域の手術のなかで最も成熟した術式である。現在も手術の安全性や精度の向上の追求が続いている一方で,視覚の質の観点からは,術後の調節力欠如への対応,すなわち老視対策が重要な論点になっている。

白内障術後の老視対策のなかでも老視矯正眼内レンズは最も確立した方法のひとつである。老視矯正眼内レンズは大きく調節眼内レンズと多焦点・焦点深度延長眼内レンズの2つに分けられ,老視矯正眼内レンズのなかで最も成功しているのは,多焦点および焦点深度延長眼内レンズである。これらは,単焦点レンズと比較して眼鏡への依存度を低減する一方で,トレードオフとしての視覚の質の低下(コントラスト感度低下や不快光視現象など)が問題であった。しかし,近年は各社から光学的問題が改良された新しい老視矯正眼内レンズが次々と開発,上市され,術後視機能は以前よりも向上し,選択肢も増加している。眼内レンズの光学機構は,過去10年は回折型が主流であったが,近年はそれ以外の機構をもつ眼内レンズが増加している。

日本眼科医療機器協会の調査によると,国内において過去数年間,多焦点眼内レンズの割合は眼内レンズ市場の5〜6%を推移している(https://www.joia.or.jp/annual_report/annualreport-2024/p6/)が,眼内レンズの性能が向上し,選択肢が増加したことから今後増加する可能性もある。

このような状況のもと,患者のニーズに合わせて眼内レンズを選択するため,そして術後満足度向上のためには,手術前の十分な説明が非常に重要であり,各眼内レンズの特徴や臨床成績など,知識のアップデートが必須であることは論をまたない。

本特集では,老視矯正眼内レンズについて,適応,それぞれのレンズタイプの特性,成績,および不満患者への対処について解説していただいた。最新の老視矯正眼内レンズの選択基準,手術の流れ,そして患者が抱える可能性のある問題点について,ご理解いただけることと思う。適応については金沢医科大学の初坂奈津子先生と鵜飼祐輝先生,高次非球面単焦点眼内レンズについては和歌山県立医科大学の岩西宏樹先生,焦点深度延長眼内レンズについては筑波大学の長谷川優実先生,3焦点眼内レンズについては東京歯科大学水道橋病院の太田友香先生,不満例への対処については北里大学の神谷和孝先生にご担当いただき,基本的事項から最新の情報までわかりやすく解説をいただいている。本特集が診療の一助となれば幸いである。


根岸一乃
慶應義塾大学医学部眼科学教室

目次

特集 老視矯正眼内レンズアップデート

序論

根岸 一乃

1.適応

初坂 奈津子

2.高次非球面単焦点眼内レンズ

岩西 宏樹

3.焦点深度延長眼内レンズ

長谷川 優実

4.3焦点眼内レンズ

太田 友香

5.不満例への対処

神谷 和孝

綜説

結膜杯細胞とアレルギー性結膜疾患

松澤 萌

機器・薬剤紹介

75.MT Laser Fiber Catheter(ファイバーテック)

谷戸 正樹

症例報告

眼内レンズ偏位を伴う落屑緑内障眼に対する眼内レンズ強膜内固定およびマイクロフックトラベクロトミー同時手術

宇佐美 勇輔

筋強直性ジストロフィ患者の外眼筋の臨床病理学的所見

粕谷 友香

眼底白点症を伴った副腎白質ジストロフィの1例

稲川 清香

重瞼形成用テープ(アイテープR)により角膜変形をきたした1例

大口 泰治

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書籍情報

  • ISBN:9784003506605
  • ページ数:104頁
  • 書籍発行日:2024年5月
  • 電子版発売日:2024年5月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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