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- 「Medical Technology」別冊 超音波エキスパート 16 心エコーベッドサイド検査
商品情報
内容
●「 超音波エキスパートシリーズ」第16弾!
●超音波診断装置の進歩が著しいなか,最近登場したポータブル装置は多機能で可動性に富み,ベッドサイド検査に新たな展開を引き起こしつつある.
●検査室内で行う心エコー検査は,各施設で作成したマニュアルに基づいて行うのが一般的だが,緊急時のベッドサイドでは,短時間で診断を下し,ただちにその所見を説明する必要がある.さらにベッドサイド検査は,救急外来や入院患者急変時など迅速な対応が必要な場合と,骨折や感染などで検査室への移動が困難な場合では,アプローチ法が異なってくる.
●本書では,ベッドサイド検査のアプローチ法や留意点などを分かりやすく解説し,円滑に,かつ効率よく短時間で行うためのノウハウをまとめた.
序文
超音波診断装置の改良・開発と信号処理技術の進歩に伴い,装置の小型・高性能化が進んでいます.最近登場したポータブル装置は多機能で可動性に富み,状況に応じて架台から装置の脱着が可能なため,ベッドサイド検査に新たな展開を引き起こしつつあります.
装置の小型・高性能化は「何時でも」,「何処でも」,「繰り返し」検査ができるという心エコーの特徴に加えて,POC(Point of Care)とよばれる迅速検査への対応も可能にしたため,救急現場では必須の検査法となっています.しかし,一口にベッドサイド検査といっても実施する目的はさまざまで,救急外来や入院患者急変時などのように迅速な対応が必要な場合と,骨折や感染などで検査室への移動が困難な場合ではアプローチ法や実施内容が異なります.一般的には,緊急時の検査は医師が行うことが多いと思われますが,技量が不十分で目的とする情報が得られない場合には検査担当者である技師に支援要請があるため,状況に応じた対応ができるような訓練が必要となります.
検査室内で行う心エコー検査は,見落としや計測漏れを防ぐため,各施設で操作マニュアルを作成し,決められた手順で行っているのが一般的です.しかし,緊急を要するベッドサイド検査では,依頼目的や患者の状態からチェックすべきポイントを決め,短時間で診断を下して,ただちにその所見を説明しなければならないため,初心者には不向きな検査といえます.また,このような状況下では,医師や看護師をはじめ多くの医療スタッフにみられながら検査を行うため,経験者でもかなりのプレッシャーを感じるようです.検査室同様,平常心で検査を行うためには,できるだけ多くの経験を積み,場馴れする以外に手段はないようです.
ベッドサイド検査では時間をかけず,必要最小限の情報を得ることを目的としていますが,経験したことがない症例やまったく予期せぬ症例に遭遇すると,目的を達成できないまま検査を終了することもありえます.これは検査担当者の知識や技量にも起因していますが,エビデンスに基づいた系統的検査法が確立されていないのが大きな要因と思われます.
本書はこのような背景をもとに,ベッドサイド検査を円滑に,かつ効率よく短時間で行うためにはどうしたらよいのかということを目的に企画しました.執筆者はいずれも第一線でご活躍されている先生方で,豊富な経験を基にベッドサイド検査のアプローチ法やチェックポイント,注意点などを分かりやすく解説していただきました.未経験の症例に遭遇した際のマニュアルとして,またベッドサイド心エコー検査のテキストとしても役立つ内容となっていますので,検査室内に常備し,必要に応じて確認の労を取って下さい.それがベッドサイド検査達人の第一歩となります.
本書が心エコーベッドサイド検査の精度向上に少しでも役立つことができれば幸いです.
2015年9月
国際医療福祉大学成田保健医療学部 遠田 栄一
目次
I ベッドサイド検査を行うにあたって
II 依頼別からみたベッドサイド検査のポイント
III 治療の場での検査のポイント
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書籍情報
- ISBN:9784006129466
- ページ数:116頁
- 書籍発行日:2015年9月
- 電子版発売日:2019年5月15日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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