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- 脊椎脊髄ジャーナル32巻7号 DISHの臨床
商品情報
内容
特集にあたって・・・徳橋泰明
DISHの定義, 分類, 病因・・・上井 浩
DISHの疫学・・・豊田宏光, 他
ほか
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序文
特集にあたって
日本大学整形外科 徳橋泰明
DISH(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis:びまん性特発性骨増殖症)は,脊椎や末梢腱・靭帯付着部(peripheral entheses)に異所性に発生する特徴的な骨化形態として現れる病態です.歴史的には,1950年にForestierが主に高齢者に起こる脊柱前縦靭帯の骨化を病態とする疾患を強直性脊椎骨増殖症(ankylosing spinal hyperostosis)として詳細に報告しました.その後,1975年にResnickらが脊柱以外の靭帯にも骨化が生じているとして,このDISHの名称を提唱してから広く認知されるようになりました.
このDISHは脊椎の前縦靭帯骨化を主病変とする病態から巨大頸椎高位前縦靭帯骨化による嚥下障害や脊柱不撓性をもたらすものの,後縦靭帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)や黄色靭帯骨化症(ossification of ligamentum flavum:OLF)とは異なり,単独で神経障害や著しい疼痛をもたらすことはまれな疾患です.しかしながら,高齢者の脊椎疾患の治療を行っているとDISH が基盤に存在する脊椎疾患の取り扱いがしばしば問題になり,多くの注目を集めるようになりました.巨大頸椎高位前縦靭帯骨化による嚥下障害は以前から知られていましたが,通常はたまたま腰痛や背部痛で受診した際にX線学的に連続する前縦靭帯骨化と軽度の脊柱不撓性を認めるだけで,大きな生活障害を認めることはまれです.強直性脊椎炎(ankylosing spondylitis:AS)と異なり,仙腸関節や椎間関節は侵されないのが特徴で,画像診断の解像度の進歩に伴い,診断は容易になりました.そして,このDISH が決してまれでないこともわかってきました.高齢化に伴い,脊柱管狭窄症や骨粗鬆症を基盤とした脆弱性骨折を生じた場合は,DISH の存在が大きな問題になります.すなわち,それまでほとんど無症状で日常生活を送っていた患者さんが,ひとたびこのようなインシデントが起きると,DISH の有無により機能的予後が大きく影響されます.
DISHがあると狭窄症での再手術率が高いこと,胸腰椎骨折では偽関節と遅発性麻痺のリスクが高いこと,頸椎外傷では重度麻痺になりやすく,脊椎固定手術の固定範囲はDISHの範囲を常に配慮することが必要なことなど,DISHの状態により,より慎重な配慮が必要です.そこで今号では,DISHが問題となる臨床上の諸問題について専門家にレビューしていただきました.
1)DISHの定義,分類,病因,2)DISHの疫学,他靭帯骨化との関連を含めて,3)DISHにおける肋椎関節変化と呼吸機能の関連,4頸椎部DISHにおける嚥下障害と頸椎可動域制限,5)DISH合併の頸椎損傷,6)DISH合併の胸腰椎骨折,7)腰椎変性疾患手術とDISHの項目立てで,最前線の専門家に執筆いただきました.いずれも力作であり,現時点でのDISHの問題点の核心に迫った内容と自負しています.是非最初から最後までご精読いただき,日常臨床にお役に立てれば幸いです.
目次
■特集 DISHの臨床
特集にあたって・・・徳橋泰明
DISHの定義, 分類, 病因・・・上井 浩
DISHの疫学・・・豊田宏光, 他
びまん性特発性骨増殖症 (DISH) における肋椎関節変化と呼吸機能の関連・・・安田剛敏, 他
頸椎部前縦靭帯骨化による嚥下障害と頸部可動域制限・・・河村一郎, 他
DISH合併の頸椎損傷・・・田中真弘, 他
びまん性特発性骨増殖症 (DISH) 合併の胸腰椎損傷・・・岡田英次朗, 他
腰椎変性疾患とDISH・・・山田賢太郎, 他
■Nomade
脊椎脊髄病学発展のために最近思うこと・・・坂浦博伸
■イラストレイテッド・サージェリー
前仙骨髄膜瘤 (anterior sacral meningocele : ASM) に対する手術・・・君和田友美, 他
■書評
『プライマリ・ケア臨床でみる腰痛・手足しびれ診療最前線』・・・酒井紀典
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書籍情報
- ISBN:9784013003207
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2019年6月
- 電子版発売日:2021年3月5日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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