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- 脊椎脊髄ジャーナル32巻8号 頸椎前方手術Up To Date 2
商品情報
内容
特集にあたって・・・飛騨一利
頸椎前方からの骨化巣摘出手技―Mid-split open-up法・・・望月眞人, 他
Osteoplastic partial vertebrotomyによる頸椎OPLL摘出術・・・原 政人
ほか
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序文
特集にあたって
札幌麻生脳神経外科病院 飛驒一利
頸椎前方アプローチは脊椎脊髄外科医にとって基本手技の1つであり，整形外科と脳神経外科の共通専門医の取得にあたって，現在すべてのspinal surgeonが行うべき手技となっている．しかしながら，頸椎症性脊髄症・頸椎OPLLに対して，前方からの手術に興味をもちつつも，手技の容易さ，そして医療施設の治療方針，年配の先生がしないとなかなか若い先生は手を出しづらいという社会的事情から，頸椎変性疾患に対し，すべて椎弓形成術によって対応している医療施設もあると聞いている．
本特集は，31巻（2018年）8月号の「頸椎前方手術Up To Date」の第2弾である．前回の第1弾では，頸椎前方手術での基本解剖，合併症と対策，Midline groove法，経椎体キーホール，PEEK cage，titan cage，前方からの脊髄腫瘍，脊髄動静脈瘻，前方からの椎弓根スクリュー，人工椎間板置換術などを特集させていただいたので，興味のある方は参考にしていただきたい．
今回のUp To Dateは，前回にまとめきれなかった企画を中心に，とりわけ頸椎OPLL に対する前方からの各種こだわりの手術を中心に執筆していただいた．
頸椎OPLLに対する前方からの手術は，脊髄を圧迫している骨化巣そのものを削除するので，脊髄の直接除圧による手術の効果は著明だが，タフなOPLLで，脊髄の圧迫変形が強く，硬膜も骨化しており，髄液漏の可能性が高い場合，さらに移植骨あるいはインプラントを使用した比較的長い固定を安全に行うにあたって，多くのピットフォールがあり，気力，体力，胆力が必要な手術といえる．各執筆者の頸椎OPLL での手術手技におけるこだわりともいうべき手術のコツは，味わい深いものがある．
さらに本特集では，重度頸椎後弯に対する前後合併手術，下顎・舌縦割による上位頸椎への前方アプローチ，胸鎖関節切除による上位胸椎への前方手術など，やや特殊な前方到達法についても，それぞれのスペシャリストから解説していただいた．本特集の項目について，貴重な助言をいただいた共同編集者の山崎正志先生（筑波大学整形外科）に，深謝申し上げる次第である．
目次
■特集 頸椎前方手術Up To Date 2
特集にあたって・・・飛騨一利
頸椎前方からの骨化巣摘出手技―Mid-split open-up法・・・望月眞人, 他
Osteoplastic partial vertebrotomyによる頸椎OPLL摘出術・・・原 政人
頸椎OPLLに対する骨化浮上術―術式の詳細と手術のコツ・・・吉井俊貴, 他
長範囲頸椎前方手術における骨移植およびインストゥルメンテーション固定の実際・・・古矢丈雄, 他
頸椎OPLLに対する前方手術でのコツ―髄液漏予防・メッシュケージでのstand aloneによる固定など・・・飛騨一利
重度頸椎後弯に対する前後合併手術による矯正固定・・・國府田正雄, 他
上位頸椎腫瘍に対する下顎・舌縦割を併用した経口進入法による前方手術・・・渡辺航太, 他
上位胸椎病変に対するSundaresanアプローチ・・・宮本 敬, 他
■Nomade
Neurospineとは ? ・・・尾原裕康
■イラストレイテッド・サージェリー
成人脊柱変形に対する腰椎pedicle subtraction osteotomy・・・大和 雄, 他
■書評
『脊髄病理学』・・・亀山 隆
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書籍情報
- ISBN：9784013003208
- ページ数：82頁
- 書籍発行日：2019年7月
- 電子版発売日：2021年3月5日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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