現代医学概論 第3版

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2023年2月
  • 電子版発売日 : 2023年3月2日
3,520
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商品情報

内容

医療専門職をめざす人たちから広く支持を得ている好評書!
各種データをアップデートした最新版!

●医療専門職をめざす人たちから広く支持されている,好評テキストの改訂版!
●看護師,臨床検査技師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,診療放射線技師,臨床工学技士,管理栄養士・栄養士など,各種医療職を目指す人のための基礎教育テキスト.
●医学全般にわたり現代の状況を理解でき,学習の基本となるリベラルアーツとしても役立つ一冊.
●改訂版では,各種データを最新にアップデート. 医師の働き方改革を中心とした新しい法律についての記述を追加するなど,全編にわたり内容を更新.

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序文

第3版の序


本書は第1版(2012年)が刊行されて11年,第2版が刊行されて8年を経た.わが国は,少子超高齢化のなかで,平均寿命・健康寿命は世界一を維持しながら,医療・介護費を含む社会保障費が国家予算の1/3以上を占め,国民の努力と医療職の働きにより,個人・家族・地域の健康が維持される状況が続いている.

そのなかで,各種医療職の果たす役割はきわめて多彩である.医療あるいは介護を必要とする受診者に対してどのように対処するかは,現代では画一的ではない.発達障害,生活習慣病,加齢による障害など,種々な障害の原因・背景について理解しながら,受診者の状況を正確に判断し,医療・介護のあり方を定め,実施する医療職の役割はますます大きくなっている.本書はそのような立場になるための学びの場で,将来の医療職の基礎を作る学習のための教科書である.

本書は今まで,年々変わる医療関係のデータを毎年検討して改変してきたが,今回は大規模な改訂となり第3版とした.

本書がこれから医療職を目指す若い方々にとって,リベラルアーツとしての学習の基本となる教科書として用いられるように願っている.


謝辞

医歯薬出版株式会社 法野崇子氏には,長年にわたり資料の最新化をはじめ編集上の細部にわたりご示唆をいただいたことに深謝する.


2023年1月

柳澤信夫

目次

第3版の序

第2版の序

第1版の序

1章 医学の歴史

I 医学史を学ぶ意義

II 医学の源流からルネサンスまで

(1)集団生活のはじまり

(2)古代医学

(3)中世からルネサンスへ

(4)日本の医学―鎌倉・室町時代まで

III 近世の西洋医学

(1)人体解剖学の確立

(2)病理学と生理学

(3)臨床医学

IV 近世以降の日本の医学

V 近代から現代医学へ

VI 第二次世界大戦前と後の日本医学

2章 病気とその治療,予防

I 「健康」の定義

II 病気の分類と診療科

III ヒトの一生と病気

IV 医療の目的と多様な治療方法

V 療養施設

VI 疾患の発病,増悪の予防

3章 患者の診察と検査

I 病気の診断

(1)主訴と現病歴

(2)既往歴と家族歴

(3)現症の診かた

(4)検査

4章 社会保障と医療保険

I 社会保障

(1)概念と定義

(2)範囲と制度

(3)社会保険の種類

II 健康保険

(1)わが国の健康保険制度の歴史

(2)健康保険の種類と給付内容

(3)保険診療

(4)まとめ

III 英国の医療制度

IV 北欧とドイツの医療制度

V 米国の医療制度

5章 日本の医療の現状と国民の意識

I 医療サービス大国日本

II 数字から見るわが国の医療

(1)健康寿命と健康の自己評価

(2)医療機関と受療行動

(3)医療機器

(4)代表的な医療

(5)予防医療と公衆衛生の費用

6章 わが国の医療の問題点と対策

I 医師不足の背景と原因

(1)医師教育制度の変化

(2)救急・産科・小児科医の減少

(3)医師臨床研修の必修化

(4)若手医師の大都会志向

II 無医地区の問題

III 救急医療

IV 国の対策

(1)第一次医療法改正―昭和60(1985)年

(2)第二次医療法改正―平成4(1992)年

(3)第三次医療法改正―平成10(1998)年

(4)第四次医療法改正―平成13(2001)年

(5)医療制度改革法(平成18(2006)年6月成立)の概要

(6)第五次医療法改正―平成19(2007)年

(7)第六次医療法改正―平成26(2014)年

(8)第七次医療法改正―平成27(2015)年

(9)第八次医療法改正―平成29(2017)年

(10)第九次医療法改正―平成30(2018)年

(11)「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」―令和3(2021)年

7章 生活習慣病,健康日本21と特定健診

I 成人病から生活習慣病へ

II 健康日本21

III 特定健診と特定保健指導

8章 産業保健と勤労者医療

I 労働安全衛生法に基づく一般健康診断

II 特殊健康診断

III 過重労働による健康障害

IV メンタルヘルス対策

V これからの産業(勤労者)保健の目標

VI 労働衛生研究―世界の動向―

9章 心身の発達,学校保健と障害児教育

I 出生,発達と養育

(1)出産期と発達期の障害

(2)脳の形成と発達

II 母子保健対策

(1)乳幼児健康診査

III 学校保健

(1)学校保健活動の内容

(2)学校医の職務

(3)就学時健康診断,定期健康診断

(4)教職員に対する健康診断

IV 障害児施設と障害児教育

10章 高齢者医療,健康長寿と介護保険

I 健康長寿

(1)健康長寿と地域保健

(2)老化防止(アンチエイジング)

II 介護保険

(1)介護保険以前の老人福祉・医療制度

(2)高齢者介護の社会的ニーズの高まり

(3)介護保険制度の概要

(4)介護サービスの種類と事業者

(5)介護保険5年後(平成18(2006)年)の改定

11章 リハビリテーション

I 定義

II 歴史と関係法規

III 医療におけるリハビリテーション

IV リハビリテーションの諸段階

(1)医学的リハビリテーション(medical rehabilitation)

(2)職業的リハビリテーション(vocational rehabilitation)

(3)社会的リハビリテーション(social rehabilitation)

(4)地域リハビリテーション

V リハビリテーションの新しい技術

12章 医療職の役割とチーム医療

I 現行の法律による医療職の業務内容と現況

(1)医師

(2)看護師,保健師,助産師

(3)薬剤師

(4)診療放射線技師

(5)臨床検査技師,衛生検査技師

(6)理学療法士,作業療法士

(7)臨床工学技士

(8)言語聴覚士

(9)視能訓練士,義肢装具士

II チーム医療―歴史,現状,将来

(1)歴史

(2)チーム医療の実績

(3)チーム医療に対する各医療職の対応

13章 医療安全

I 用語の定義

II 医療事故の原因と対処

III 医療安全のために

IV ヒヤリハット報告からみた医療インシデントの特徴

V 医療事故の内容と原因

VI 院内感染予防

VII 手術室の安全対策

VIII 病院の安全管理体制

IX 病院における転倒・転落防止

14章 災害医療

I 自然災害の例

(1)阪神・淡路大震災

(2)東日本大震災

II わが国の災害医療対策

(1)法律

(2)災害医療体制

III 災害時救護医療のキーワード

(1)トリアージ

IV サリン事件

(1)有機リン農薬

(2)化学兵器サリン

(3)松本サリン事件

(4)東京地下鉄サリン事件

(5)両サリン事件の経過と対応

V 生物テロリズム

VI 新型インフルエンザ

15章 医の倫理,患者の権利

I 患者の自己決定権

(1)患者の権利に関するリスボン宣言

(2)良質の医療提供の仕組み

(3)保険による医療の質の制限

(4)患者の権利と患者の責務

(5)インフォームドコンセント

(6)セカンドオピニオン

(7)宗教的支援

II 「エホバの証人」と輸血医療

III 生殖医療と倫理

(1)人工授精

(2)代理出産

(3)多胎減数出産

(4)出生前遺伝子診断と人工妊娠中絶

IV 遺伝子診断と遺伝相談

V 脳死と臓器移植

VI 緩和ケア

VII 終末期医療

VIII 尊厳死

16章 国際医療協力

I ODA(政府開発援助)

II JICA(国際協力機構)

(1)青年海外協力隊

III NGO(非政府組織)

(1)国境なき医師団(MEDECINS SANS FRONTIERES:MSF)

17章 医学研究と臨床への応用

I ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則

II わが国における臨床研究の倫理指針

III 疫学研究

IV コホート研究

V EBM(evidence-based medicine)

VI 臨床研究の意義と問題点

(1)臨床試験とEBM

VII 臨床試験の実地診療への貢献

VIII 先端的研究の臨床応用への可能性

(1)ヒトゲノム研究計画

(2)幹細胞による再生治療

18章 医療と法律

I 医療に関する法律

(1)歴史

(2)医師法

(3)医師以外の医療職に関する法律

(4)医療法

(5)個人情報の保護に関する法律

II 医療事故と医療訴訟

(1)医療訴訟件数

(2)医療事故における医療過誤の割合

(3)医療過誤の予防

(4)異状死の判断と届け出

(5)医療行為の訴追,裁判の例

(6)延命治療の中止と法

(7)今後の課題

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書籍情報

  • ISBN:9784263732113
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2023年2月
  • 電子版発売日:2023年3月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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